「60を半分に割って15を足す」と言葉で聞かれたとき、少し焦ってしまいますよね。
さらにそのような場面ではスマホや電卓が手元にないときもあります。
そのため、暗算能力も身につけておく必要があります。この問題を通して、とっさに聞かれたときも、答えられるようにしましょう!
問題
60を半分に割って15を足すといくつ?
実はこの問題文、一文字違うだけで答えがいくつも出てきてしまう癖問です。
解説の後で、どこの文字を変えたらそうなってしまうのかも考えていきましょう。
解説
この問題を解くためには、まず言葉から式に直さないといけません。
60と15が出てきているのでこの二つは必ず使います。
重要なのは「+」「−」「×」「÷」のどれを使うのかです。
「割って」「足す」と聞かれているので「÷」「+」は使いそうですね。
「半分に割って」というところが少し複雑ですが、「半分にして」と同じ意味なので「2で割る」ということまで分かります。
ここまで分かれば、後は問題文を式に直して計算してみましょう。
60÷2+15
式を立てることができたら、計算自体は簡単ですね。
60÷2+15
=30+15
=45
ということで答えは「45」になります。
ちなみに、問題冒頭で少し触れた一文字変えると癖問になるということですが、皆さんはどの文字を何に変えるか思いつきましたか?
こちらが一文字変えた後の問題文になります。
60を半分で割って、15を足すといくつ?
「半分に」から「半分で」に変わりましたね。なぜそれだけで超癖問になるか、詳しく説明していきます。
「半分で割る」という言葉の意味合いをよく考えなければなりません。もしもこの問題文の「半分」が「60の半分」という意味で使われていたとしたら、「30」で割らなければいけないということになります。その場合は
60÷30+15
=2+15
=17
となり、答えは「17」です。
問題文が一文字違うだけで、計算結果も大きく変わってきましたね。
趣旨が計算問題から離れているようにも思えますが、算数には文章問題もあります。
問題を読んでどんな計算が必要かを考えるのも、立派な算数の問題です。
まとめ
今回は、文章から式に直して計算する練習を行いました。
これが暗算でできるようになったら、職場など周りの人から頼られてしまうかもしれませんね。
できるようになって損をすることはないので練習しておきましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
次は負の数の掛け算に挑戦!