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【第4回】「結婚しないと死ぬ死ぬ病」にかかっている人へ 

  • 2018.12.16
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私は結婚しないと死ぬ! と思っていた

先日、日本からはるばるフランスまで会いに来てくれたアラサーの知人が、「中村さん、私の職場や友人の中には『結婚しないと死ぬ死ぬ!』って騒いでいる人がけっこういるんですよ」と教えてくれました。

この記事を読んでくれているあなたにも心当たりがあるかもしれませんね。 実は私も今から10 年近く前、「結婚しないと死ぬほどヤバい!」と強烈な焦りを抱いて世界で婚活までしてしまった人です。この焦りを私は「結婚しないと死ぬ死ぬ病」と名付けたいと思います(苦笑)。

誰もが結婚するのが当たり前だった一昔に比べると、結婚は絶対的なものではなく一つの選択肢になりつつあります。それでも、いまだに結婚しないことで「死ぬ!」とまで思いつめてしまうのはどうしてなのでしょうか?

先々の不安、孤独感、焦りが原因で「結婚しないと死ぬ!」とまで思ってしまう

どうして「結婚しないと死ぬ!」とまで思ってしまうの?

まず「結婚しないと死ぬ死ぬ病」の原因を、私なりに考えてみました。

1.先々の不安
これから先の人生において、お金、住まい、仕事、健康、あらゆることが確かでなく、漠然とした大きな不安がある。

2.孤独感
結婚しないと、私は一生一人で生きて行くのかな? そんなの寂しすぎる!という孤独感。

3.年齢や周りと比べることでの焦り
結婚やその先にある妊娠の可能性は、年を重ねるほどに難しくなるらしい。一刻も早く結婚しなければ。さらに、周りの友人知人は自分より先に結婚したり、子供を産んだりして自分だけ取り残されているように感じて焦る。

主にこの3つが原因だと思います。

結婚したからといって、不安や孤独感、焦りは消えない

結婚してわかったこと

私は世界婚活の果てに結婚をして今年で6年が経過しました。確かに結婚にはメリットが十分にあると実感しています。心身ともに助け合えるパートナーが側にいる安心感があるからです。

一方で6年間の結婚生活を通してわかったのは、好きで一緒になったパートナーであっても、大ゲンカして「なんでこんな人と一緒にいるんだろう?」とイライラ&心が大荒れする時だってあるということ。

ほかにも、結婚前の私は一人だと寂しくてしょうがないタイプの人間だと思っていたのに、結婚後は「たまには一人きりの時間が欲しい!息苦しいわ!」と思うようにもなり驚きました。

さらにさらに、どれだけ好きな人だっていつかは死んでしまって私はひとりぼっちになってしまう。結婚したからといって孤独が消えるわけではなく「人間って結局、一人。孤独な生き物なんだな」と実感することにもなりました。

なにが言いたいかというと、結婚したからといって「結婚しないと死ぬ死ぬ病」の原因である1.〜3.の原因が全てクリアされるわけではないということです。
なんなら結婚の次には「子供ができないと死ぬ死ぬ」、「育児が大変すぎて死ぬ死ぬ」といった、新たな不安や焦りが待ち受けていることだってあるのです。

焦りと不安で自分を見失ってしまう

自分を見失う「結婚しないと死ぬ死ぬ病」

「結婚しないと死ぬ死ぬ病」の本当のヤバさは、結婚できないことではなく焦りと不安で自分を見失ってしまうことにあると私は思います。

自分がどうあれば幸せなんだろう?

これがわかっていないままだと、世間や友人、親なんかの他人がよしとする人生をぼんやり目指してしまいます。自分の人生なのに他人の基準で決めつづける人生って、最終的に満足できるものでしょうか?

あなたの人生はあなたが生きるもの。世間や友人、親があなたを幸せにしてくれるわけでもありません。とはいえ、「自分がどうあれば幸せか」を知るのって簡単なことではないんですよね。

私は婚活に苦しんだことで人生ではじめて真っ正面から自分に向かい合うことになりました。それはとても大切なことだと気がつけ、実践できるようになったのは世界婚活中に訪れたパリとの出会いがキッカケです。

さて、続く第5回は2018年12月23日(日)配信予定!
ひきつづき具体的な体験について紹介してみようと思います。お楽しみに。

▼前回の記事はこちら
【第3回】世界で婚活して見えた「結婚の呪縛」

▼第5回の記事はこちら
【第5回】誰のための結婚なのか?

中村綾花さんプロフィール

Writing:Ayaka Nakamura
Illustration:foxco
Edit:TRILL編集部

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