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【第2回】世界で婚活して見えた世界の恋愛・結婚事情のリアル

  • 2018.12.2
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前回では、日本で婚活してもうまくいかずに世界で婚活をするにいたった私の経緯をご紹介させていただきます。

今回からは2回にわたって、「世界婚活」で各国を回りながら見聞きし、体験したことを一部紹介してみようと思います。

「結婚しなければ不幸になる!」とまで思い詰め苦しんだ果てにスタートした世界婚活の旅でしたが、日本を一歩出てみると世界には様々な結婚のスタイルや価値観があるということが見えてきました。

デート中でもお母さんと電話する彼氏

結婚生活を想像してゾッとした韓国の例

はじめに、25歳の時にできた初彼氏である韓国人の彼を通して得た体験です 。ニューヨーク遊学中、同じ語学学校のクラスメイトだった彼が韓国に帰国し、遠距離恋愛となってしまった彼の実家を訪問したことがありました。

ニューヨークでデートしていた時もそうだったのですが、彼は毎日お母さんに電話をし、日々の報告をするのが常。そんな彼が実家に帰ったところを見ると、ますますお母さんとの関係が近く強くなっていることがわかりました。

例えば、私が韓国を訪ねるにあたって、彼はお母さんをはじめ家族へのお土産を事細かく、そして大量に指示してきたことがありました。最初は、彼とその家族が喜んでくれるならばとニューヨーク中をかけ回ってお土産探しに頑張っていましたが、あまりにも多い注文に、私は彼専属のバイヤーなのか!?と、業務的なつらさを感じてしまいました。その後、無事にもっていったお土産は、彼や彼の家族にとって私の到着よりあきらかに喜ばれる反応があった気がしてちょっと寂しくなった思い出があります。

他には、滞在中に彼のお母さんの手料理に感謝したいと皿洗いをしたところ、彼から「お前がやるとちゃんと洗えてなくて、お母さんが全部洗い直すことになった。お母さんの二度手間になるからもうやるな」と注意されたこともありました。慣れないことをして余計に迷惑をかけたのには申し訳なく感じましたが、この滞在中に終始抱いたのはなんともいえない違和感でした。

振り返ってみるとその違和感は、彼にとってははるばる会いに来た遠距離恋愛中の彼女である私よりも、彼の家族、特にお母さんが第一優先に考えられることに原因があったのです。

実際、韓国人と結婚した日本人女性と出会って話をすると、「結婚したらば、自分の日本の家族以上に、夫のお母さんや家族を優先するのが当然になっている」。「毎年、義理のお母さんとキムチを漬けるのが大切な嫁の勤めなのよ」。「中年になったら、女性はみんなおばさんパーマにするのが常識で……」etc.。(そういえば、彼のお母さんとお姉さんがおばさんパーマをかけにいく時に、私も美容室に誘われて微妙なカットをされたのでした。将来は私も一緒にパーマかけることになるのか!?)等々のエピソードを聞くこともありました。

もしその韓国人の彼と結婚したらば……、と想像すると、彼が私よりもお母さんを優先するうえになんだか息苦しそうな結婚生活が目に見えて、ゾッとしたのでした。

彼氏の家族に溶け込めない私

バングラデシュやラオスの例

バングラデシュの友人のお宅に宿泊させてもらった時の体験です。家族経営の仕事をされていたこともあってか、滞在中は仕事に行くのも 、休みの日に買い物に行くにも、常に家族一緒に行動していました。特に食事は家族そろってが当たり前。美味しい手作りカレーをみんなでそろっていただく毎食卓は、仲良く団らんと感じる人にはあうのでしょうが、私は途中で息苦しくなって後半、お誘いを断って行動することが多くなっていました。

他にもラオスを訪れた際、日本が大好きで留学経験もあるというラオス人の日本語通訳の男性と話をした時のことです。独特の日本カルチャーを隅々まで理解しており、日本人を相手にしたお酒の席でもそつなく接待できるほどの彼。その奥さんは、日本人ではなくラオス人女性でした。

意外に思った私は「なぜ日本人女性ではなく、ラオス人女性を選ばれたのですか?」とたずねてみたところ、彼はちょっと言いづらそうに、「ラオス人女性の方がやっぱり、家族を大切にするからですよ」と答えてくれたのでした。

ラオス人女性の方が、旦那さんの家族のお世話などを積極的にしてくれるというのです。たしかに、いまどきの日本人女性はできるだけ姑との距離をとりたいと思う人が主流ですもんね。

こうした体験を通してアジアの国々を見てみると、ざっくりではありますが、全体的に家族とのつながりが近く、強いと感じることが多くありました。

ワガママなお父さん

ヨーロッパでも色々違う

一方、ヨーロッパ各国を回ってみると、国によって全然違うと感じたわけですが、中でもイタリアは基本的にお父さんが大黒柱で、お父さんのわがままが幅をきかせている印象がありました。

友人方のお父さんは、自分の趣味に給料の大半をつぎこんだと思われる貴重なバイクの100台近いコレクションをうれしそうに自慢。

友人の彼方のお父さんはというと、病気のため食事にドクターストップがかかっているにもかかわらず、食後に「アイスクリームを出せ!」と子供のように大声で駄々をこねる姿を目にしてどん引きしたほどです。でっぷりしたそのお父さんの様相もあいまって、わがまま好き勝手生きる王様のように見えてしまいました。

さらに、その友人が同棲していた会計士の彼は、家に着くなり上着をかけるでもなく床にほっぽってそのまま。つまりそれは、彼女(同じく会計士のキャリアウーマン)に片付けさせるのが当然の習慣になっているというのです。

友人曰く、こうした習慣はけしてイタリアでは珍しいことではなく、一般的に「男は家でサッカーを観戦している間、妻である女性は料理を準備するスタイルが 主流」なのだそう。こうしたマッチョな風潮が根強くあることを残念がってもいました。

他にもイギリス人と結婚した日本人女性の家庭におじゃましたこともあります。日本と同じ島国だからでしょうか、寡黙でおとなしいイギリス人の旦那さんは、人との距離の取り方や雰囲気がなんだか日本人に似ていました。こちらが質問をしても、なかなか本音のようなことを言ってもらえないと感じたからです。

図書館や街中などで通りすがりの人にちょっとした質問をした際も、恥ずかしそうに閉ざした感じがしました。一方で、パブで酒も交えて話していくと、初対面の男性でも、自身の片思いをしている恋愛話などを具体的な感情も含めて話してくれるなんてこともありました。

また、イギリスに住む日本人女性たちからは、他の国に住む日本人女性たちよりも、地に足が着いて落ち着いた印象を受けることも多かったです。こんなことから色々見て回った国の中でも、一番日本に共通点があるなと思ったのがイギリスでした。

どの国とも違ったフランス

日本を出て世界の「恋愛」や「結婚」をテーマに見て回ると、国ごとに色々な傾向や価値観、形があるということがわかってきました。

それを自分の目で見て行く中で、「ああ、こんな形の家庭がいいな」「こういう家族関係はちょっとしんどいな」等々、日本にいた時にはあまり想像できていなかった自分の「結婚観」をリアルに考えることができるようになっていきました。

ところで、世界婚活で訪問した中で最も衝撃を受けたのがフランス・パリです。パリでは日本どころか、他のあらゆる国と比べても違う「恋愛」や「結婚」の形を見聞きすることになったからです。

そのおかげで、「何がなんでも結婚しなければ!」と思い詰め、世界で婚活までしていた私は、「婚活なんてバカらしい」とまで思うようになってしまいました。

さて、続く第3回は2018年12月9日(日)配信予定!
フランス・パリで一体どんなことを見聞き、体験したのかを紹介してみようと思います。

▼前回の記事はこちら
【第1回】日本で結婚できなかったので世界で婚活してみた

▼第3回の記事はこちら
【第3回】世界婚活♥ フランスで目覚めた女としての自分

中村綾花さんプロフィール

Writing:Ayaka Nakamura
Illustration:foxco
Edit:TRILL編集部