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【第1回】日本で結婚できなかったので世界で婚活してみた

  • 2018.11.25
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日本での婚活に失敗し、仕事も辞めて、ついに世界にまで婚活に繰り出した女性がいるらしい!
しかも、あの憧れの地パリでフランス人男性とめでたく結婚したと!!
そんな噂を聞いて、その行動力とリアルな経緯をぜひ紹介したいとお仕事をお願いしたこの企画。

日本の社会常識や価値観が常に正しいとは限らない。ところ変われば世界も変わる!
そんな世界と日本の価値観の違いをTRILL世代の女性関心事第1位の結婚にフィーチャーさせてお届けしたいと思います。

世界婚活の果てフランス人男性と結婚

私は日本で婚活したものの、全くうまくいかなかったので世界で婚活をしてみたアラフォーのライターです。

そこで訪れた場所のひとつフランス・パリで衝撃を受け移住を決意。 パリ移住直後に失業者のパリジャンと恋に落ちて国際結婚にいたり現在フランス生活8年目になります。

こうざっと自己紹介するだけでも、まるですごいことを成し遂げた人だと思われるかもしれません。でも、私は日本で働いていた頃は、一度も正社員になれたこともなければ年収400万を超えたこともないノン・キャリア女性です。

恋愛経験でいえば恋多き女性でもなければ、むしろとても不器用な方。好きな人ができて告白したくても数ヶ月は悩んだうえに頭痛で倒れてしまったり、失恋を1年以上引きずった経験もあります。

世界婚活の旅で初めてパリを訪れるまで、パリに憧れたことや住みたいと思ったことなど一度もなく、もちろんフランス語はしゃべれないどころか、大学生の時に唯一落とした単位だったほどです。

一体、こんな私がどのような経緯で世界婚活の旅をすることになり、フランスで結婚することになったのか、順を追って紹介してみようと思います。

テレビ番組の制作会社に就職した私

生い立ちから就職で上京するまで 

私が生まれ育ったのは九州は福岡の片田舎。春になると近所の田んぼでレンゲ草を摘んだり、大の字に寝っころがって360度見渡せる青空をあおいで育ちました。 遊び相手はもっぱら男の子ばかりで、一緒に秘密基地を作ったり、たき火遊びをしてワクワクしたのを覚えています。

そんな田舎暮らしだとテレビで流れている世界がとても刺激的で、いつしか、テレビの向こう側に行ってみたいという夢を持つようになりました。

就職氷河期と呼ばれるなか、慣れない東京で就職活動を経てなんとかテレビ番組の制作会社に就職。とはいえアルバイトのような不安定な形で雇われた社会人生活のスタートでした。

テレビ制作の仕事はセクハラ、モラハラの嵐。さらにあまりの忙しさに家に帰れず、風呂にも入れず、いつディレクターに呼び出されるかわからないので食べるものもコンビニで手配か、隠れてチェーン店の牛丼をかきこむのが精一杯。数時間の睡眠休憩をとれるとしても、会社の床で寝袋か折りたたみ椅子を並べてという労働環境でした。

ニューヨークに降り立った日にナンパされる私

ニューヨーク遊学から失恋

女性であること以前に、人間として生きることすらままならなかった生活に疲れて3年ほどの勤務を経て退社。その後は学生の頃から夢だったニューヨークへ。1年間の語学遊学に挑戦してみました。

これもまた、特別すごい体験のように聞こえてしまうでしょうね。当時の私にとっても海外生活をしてみることはなかなか勇気のいることで、社会人として働くまでニューヨークに住むなんていう勇気もお金もありませんでした。

でも、3年の間ですり減った夢や希望、そして失った私生活を取り戻すためにはこれくらいの挑戦が必要だと思い切ったところがあります。激務のせいで使う時間がなく溜まったお金もありました。

この1年間過ごしたニューヨークでの生活というのは、私の「女性デビュー」の体験でもありました。それまで恋をしたこともなかった私が、ニューヨークに降り立ったその日に路上ナンパに遭うという衝撃体験からはじまり、ろくにしたことがなかったお化粧、あまり履いたことがなかったスカートにトライしてみたり、さらには25歳にして韓国人の初彼氏もできたのです。

交際3ヶ月であっさりフラれる私

世界で婚活をすることになったワケ

楽しいニューヨークでの生活は、ビザの有効期限と貯金が尽きたことであっという間に終了。東京に舞い戻り、今度は恩師に拾ってもらって雑誌編集に関わる仕事をしていました。といっても、最初は会議のお茶くみや議事録といった雑用係からスタートし、一番苦手な経理もお局さまたちにネチネチいじめられながら担当。そうした仕事を抱えながら、なんとか編集の仕事を手伝わせてもらえるようになったのでした。

この頃、人生二人目の恋人、初日本人の彼氏ができました。しかし、交際3ヶ月目であっさりフラれることとなります。 たった3ヶ月だったにもかかわらず、その痛手はかなりのものでした。職場でPC画面に向かって仕事しながらも涙が止まらなくなり、もぬけの殻のように生きた1年を経た頃、自分が30歳を目前にしていることに気がつきます。

それからというもの、失恋後の寂しさや孤独感、先行きの不安や、子供を産む年齢の期限を考えたりと、色々な負の要素が重なって猛烈に焦るようになったのです。そして、ちょうどこの頃からメディアで聞かれるようになった「婚活」に興味をもち、「結婚すればこの辛さから逃れられる」という思い込みから婚活をスタートさせたのでした。

追い詰められた果てに、希望と可能性にすがりつくように世界婚活をはじめる私

ところが、婚活はちっともうまくいきません。やればやるほど辛くなって焦りは加速し、いつのまにか「結婚しなければ不幸になる!」という強迫観念に囚われるようになっていました。 そんなタイミングで業界不調の影響で失業。

彼氏だけでなく仕事も失って、婚活もうまくいかない……。

この頃の私は、自分が崖っぷちに追いつめられているように感じていました。 
そんな時に飲みの席で弱音を吐いていたら、「日本で上手くいかないなら、世界で婚活をしてみたら?」という先輩の冗談半分の提案が、私に一筋の光をもたらしたのです。 

崖っぷちに追いつめられたと思っていたけれど、足元に広がる漆黒の海の向こうには、かすかな光に照らされる世界という大陸が見える。この崖から飛び降りるくらいならば、向こうに見える大陸まで渡ってみようじゃないか。

こういうと勇敢な物語のようですが、正直、追いつめられた果てにかすかな希望と可能性にすがりつくように世界婚活をスタートさせたのでした。

さて、続く第2回は2018年12月2日(日)配信予定!
ひきつづき世界婚活の結果、フランス・パリでの数々の出会いや衝撃的な発見について紹介していこうと思います! お楽しみに。

▼第2回の記事はこちら
【第2回】世界で婚活して見えた世界の恋愛・結婚事情のリアル

中村綾花さんプロフィール

Writing:Ayaka Nakamura
Illustration:foxco
Edit:TRILL編集部

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