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「これ、いつまで続けるんだろう」5年間続けた弁当作りをやめた私。半年後、久しぶりに用意した弁当への夫の反応に苦笑い

  • 2026.11.9

毎朝30分の台所

3年ほど前のことです。当時、私は5年間、毎朝30分かけて家族全員の弁当を作っていました。

台所に夫と子どもたちの弁当箱を並べ、前の晩の残りのおかずや卵焼きを詰めていく。それが毎朝の習慣でした。

作ることも大変でしたが、それ以上に頭を悩ませていたのが献立です。

なるべく同じおかずが続かないように考え、冷蔵庫の中身を確認しながら準備する毎日。時計を気にして慌ただしく作業するうちに、朝から疲れてしまうこともありました。

そんなある朝、卵焼きを巻いている途中で、ふと手が止まりました。

(これ、いつまで続けるんだろう…)

家族のために続けてきましたが、毎朝の負担が少しずつ重くなっていたのです。

その日の弁当を包み終えたあと、私は朝食をとっていた夫と子どもたちに話を切り出しました。

「お弁当、今日で最後にしようと思うの」

夫はみそ汁のおわんを持ったまま顔を上げました。

「えっ、急にどうしたの?」

「毎朝作るのが、ちょっと大変になってきて。明日から自分で準備するか社食にしてほしい」

「本当に作ってくれないの?」

「うん。もう5年続けたし、そろそろいいかなって」

子どもたちは顔を見合わせてから、「学食があるから平気だよ」とあっさりした反応でした。

一方、夫は少し戸惑っている様子です。あとから不満を言われるかもしれないと思いましたが、私は弁当作りをやめることにしました。

玄関で差し出した包み

ところが、夫は翌日からあっさり社食に通い始めました。

子どもたちも学食やコンビニで好きなものを選ぶようになり、特に困っている様子はありません。

私も朝の30分に余裕ができ、コーヒーをゆっくり飲めるようになりました。時間に追われることが減り、気持ちもずいぶん楽になったのです。

「社食、けっこうおいしいよ」

夫は夕食のとき、そんな話をするようになりました。

それを聞いて安心する一方で、少し寂しい気持ちもありました。

(たまには、私のお弁当が食べたくなることもあるんじゃないかな)

そんなことを、どこかで思っていたのです。

弁当作りをやめて半年ほどたったある朝、私は久しぶりに早起きして台所に立ちました。

夫の好きな甘い卵焼きと、から揚げを弁当箱に詰めます。久しぶりの手作り弁当を喜んでくれるだろうかと、少し楽しみにしていました。

玄関で靴をはき終えた夫に、私は弁当の包みを差し出しました。

「はい、今日は特別」

「えっ、お弁当?」

夫は驚いた顔で包みを見ました。ところが、すぐに困ったような表情になったのです。

「ありがとう。でも、ごめん。今日は社食のカレーの日なんだ」

「カレーの日?」

「うん。あのカレー、結構好きでさ。今日は食べようと思ってたんだ」

「えっ、そんなに楽しみにしてたの?」

「そうなんだよ。せっかく作ってくれたのに悪いね、食べていいよ」

夫は申し訳なさそうに頭をかき、「いってきます」と言って出かけていきました。

私は手元の弁当を見て、思わず苦笑いしました。

せっかく作ったのに、という気持ちはありました。でも、夫に予定を聞かずに用意したのは私です。

それに、社食がおいしいという夫の言葉は、本心だったのだと分かりました。

その日の昼、私は食卓でひとり、弁当の包みをほどきました。

久しぶりに食べた自分の弁当は、思っていたよりずっとおいしく感じました。

それからは、気が向いた日に自分のためだけの弁当を作っています。

夫がうらやましそうにのぞきこむこともありますが、カレーの日だけは、社食へ行くのを楽しみにしているようです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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