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「ずいぶん遊んでもらったね」孫の友達の名字を聞いて、嫌な予感がした僕。数日後、何十年も会っていなかった同級生から笑顔でかけられた一言

  • 2026.11.9

孫の友達の珍しい名字

小学生の孫は、よく友達を連れてうちへ遊びに来ます。

その日も夕方、居間では孫と友達がゲームをしながら楽しそうに笑っていました。

新聞を読んでいた僕は、だんだん大きくなる二人の声が気になり、つい注意しました。

「うるさい!もう少し静かにしなさい」

すると、孫より先に友達がこちらを向きました。

「ごめんなさい」

素直に頭を下げる姿を見て、少し言い方がきつかったかなと思いました。

それと同時に、礼儀正しい子だと感心しました。

その子が帰ったあと、ゲームを片づけている孫に聞いてみました。

「さっきの子、なんていう名前なんだ?」

孫が教えてくれたのは、あまり聞かない珍しい名字でした。

その名字を聞いた瞬間、昔の同級生の顔が頭に浮かびました。

「その子、あの地区に住んでるのか?」

「うん、そうだよ。なんで?」

孫は不思議そうに僕を見ました。

「おじいちゃん、その子のこと知ってるの?」

「いや…ちょっと気になっただけだよ」

そう答えましたが、胸の奥が落ち着きませんでした。

実は、同じ名字の同級生は、僕が子どものころにひどいことをしてしまった相手だったのです。

名字と住んでいる地区が同じだけで、関係があるとは限りません。

それでも、できれば思い出したくなかった昔のことが、次々と頭に浮かんできました。

何十年ぶりに会った同級生

それから数日後の夕方、孫を迎えに近所の公園へ行ったときのことです。

ベンチのそばに、僕と同じくらいの年の男性が立っていました。

どこかで見たような顔だと思っていると、その男性が僕に気づき、笑顔で近づいてきました。

「やあ、久しぶりだね」

その声を聞き、昔の面影を思い出しました。

間違いありません。あの同級生でした。

「ああ……久しぶり」

何十年ぶりの再会に戸惑っていると、男性は懐かしそうな口調で言いました。

「昔は、ずいぶん遊んでもらったね」

僕は返事に詰まりました。

彼にしてきたことを思えば、気軽に昔話などできません。

そんな僕の様子を気にすることもなく、男性は話を続けました。

「お孫さん、うちの孫と仲良くしてくれてるんだね」

「……ああ、そうみたいだね」

「これから毎日うちに遊びに来るって言ってたよ。楽しみにしてる」

「そうなんだ……」

男性は軽く会釈すると、孫たちが遊んでいる砂場のほうへ歩いていきました。

その表情は、最後まで穏やかなままでした。

それからも孫は、その友達の家へ遊びに行っています。帰ってくると、いつも楽しそうに話してくれます。

ある日、孫が何気なく言いました。

「今日もね、あっちのおじいちゃんが、よろしくって言ってたよ」

「……そうか」

孫には何でもない伝言なのでしょう。

けれど僕は、その言葉を聞くたびに、公園で見たあの笑顔を思い出します。

あの人は、昔のことを今でも覚えているのでしょうか。

それとも、もう気にしていないのでしょうか。

僕には分かりません。

ただ、何十年もたって再会した僕に、あの人が一度も昔のことを責めず、変わらず笑顔を向けてくることが、今もずっと気になっています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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