1. トップ
  2. エピソード
  3. 「えっ、うそでしょ」結婚式当日の朝、突然ヒールが折れた私。慌てて靴を買い直したあと、披露宴で知った偶然

「えっ、うそでしょ」結婚式当日の朝、突然ヒールが折れた私。慌てて靴を買い直したあと、披露宴で知った偶然

  • 2026.11.9
「えっ、うそでしょ」結婚式当日の朝、突然ヒールが折れた私。慌てて靴を買い直したあと、披露宴で知った偶然

前の晩にそろえた支度

先月、学生時代からの友人の結婚式に招かれました。

久しぶりに友人たちとも会えるので、私は当日をとても楽しみにしていました。

ドレスも靴もバッグも早めに選び、余裕を持って準備を進めていたのです。

式の前の晩には、ご祝儀袋とハンカチ、小さな化粧ポーチをバッグに詰め、ドレスをハンガーごと寝室の扉にかけました。

玄関には、ドレスに合わせて買っておいたハイヒールもそろえておきました。

当日の朝も、目覚ましより少し早く起きられました。

メイクも髪も思いどおりに仕上がり、鏡の前で小さくガッツポーズ。

「よし、時間どおり」

あとは出かけるだけです。

ところが、玄関でハイヒールを履き、立ち上がって体重をかけた瞬間でした。

「ポキッ」

突然、片方のヒールのかかと部分が折れてしまったのです。

「えっ、うそでしょ…」

足元を見ると、折れた部分が床に落ちていました。

普段ほとんど履かずにしまっていた靴だったので、傷んでいることに気づかなかったのかもしれません。

慌てて下駄箱を探しましたが、ドレスに合いそうな靴はほかにありません。

「どうしよう、もう時間ないのに…」

時計を見て、ますます焦りました。

円卓の下で見つけた偶然

私は急いでサンダルに履き替え、駅前の靴屋へ向かいました。

まだ開店前だったので、店の前で待つことに。

シャッターが開くとすぐに入り、目についた黒いパンプスを購入しました。

そのまま式場へ急ぎ、なんとか受付が終わる直前に到着しました。

ところが、焦っていたせいか、ご祝儀袋を取り出そうとしてバッグの中身を床に落としてしまいました。

慌てて拾い集め、芳名帳にも急いで名前を書きました。

ようやく披露宴の円卓に着くと、隣には学生時代から仲のいい友人が座っていました。

新郎新婦の入場を待つあいだ、私は朝の出来事を小声で話しました。

「聞いてよ。今朝、家を出る直前にヒールが折れちゃって」

「えっ、大丈夫だったの?」

「うん。駅前の靴屋で急いで買ってきたんだよ。もう間に合わないかと思った」

すると友人は、驚いたような顔をしたあと、笑い始めました。

「ちょっと待って。もしかして、開店前から並んでた?」

「そうだけど……なんで?」

「私もいたんだよ。すぐ後ろに!」

「えっ、本当に?全然気づかなかった!」

「私も靴のストラップが切れちゃってさ。声かけようと思ったら、もうお店を飛び出してたから」

どうやら友人も、同じ朝に靴が壊れて買い直していたようです。

友人はそのあと駅前でタクシーをつかまえ、私より少し早く式場に到着していたのでした。

「それでね、これ見て」

友人がテーブルクロスの下から、そっと片足を出しました。

そこにあったのは、私が履いているものとまったく同じ、真新しい黒いパンプスでした。

「えっ、同じ靴じゃん!」

「そうなの! 私も急いでたから、これにしたんだよ」

「こんな偶然あるんだね」

「ね、おそろいだね」

顔を見合わせて笑っていると、会場の照明が落ち、新郎新婦の入場の音楽が流れ始めました。

私たちは慌てて前を向き、拍手で新郎新婦を迎えました。

朝はあんなに焦っていたのに、今は同じパンプスを履いた友人が隣にいることがおかしくて、思わず笑みがこぼれました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ