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「彼、絶対に喜んでくれる!」朝5時から頑張って作ったお花見弁当。だが、少し目を離した隙に起きた悲劇

  • 2026.11.8

早起きして仕上げたお弁当

付き合っている彼から、お花見に誘われたときのことです。

せっかくなら手作りのお弁当を持っていこうと思い、私は前の晩に材料をそろえ、当日は朝5時に起きて台所に立ちました。

実は、私はあまり料理が得意ではありません。

卵焼きはうまく巻けずに何度もやり直し、から揚げも火が通っているか心配で、何度も中を確かめました。

そんな私の足元では、茶色の小さな愛犬がうろうろしています。

料理のにおいが気になるのか、何度もしっぽを振りながら見上げてきました。

「ごめんね。これはお花見に持っていく分だから、あげられないよ」

声をかけると、愛犬は不思議そうに首をかしげました。

思っていた以上に時間はかかりましたが、なんとかおかずを作り終えました。

お弁当箱の隙間にミニトマトを詰め、ふたを閉めると、ようやく完成です。

台所の小さなテーブルに置いて眺めると、なかなかおいしそうにできています。

「彼、絶対に喜んでくれる」

朝早くから頑張ったかいがあったと思いました。

あとは、お弁当を入れるトートバッグを用意するだけです。

寝室のクローゼットにしまってあったはずなので、私は台所を離れました。

台所から聞こえた大きな音

クローゼットの中を探しながら、私はお花見のことを考えていました。

「から揚げ、気に入ってくれるかな」

そんなことをつぶやきながらバッグを取り出した、そのときです。

ガタンッ!

突然、台所から大きな物音が聞こえました。

「えっ、何の音?」

慌てて戻ると、思わず足が止まりました。

さっきまでテーブルに置いていたお弁当箱が床に落ち、ふたが外れていたのです。

周りには卵焼きやから揚げが散らばっていました。

テーブルの横の椅子も少しずれていて、そのそばでは愛犬がしっぽを振っています。

私がいない間に何が起きたのか、詳しいことは分かりません。

ただ、せっかく作ったお弁当が食べられなくなってしまったのは確かでした。

「うそ……。せっかく作ったのに……」

私はバッグを持ったまま、その場に座り込んでしまいました。

朝5時から頑張って作ったお弁当です。

彼に食べてもらうのを楽しみにしていただけに、ショックでした。

でも、愛犬の手が届くかもしれない場所に置いたまま離れたのは私です。怒る気にもなれませんでした。

私は床に散らばったおかずと、そのそばにいる愛犬の写真を撮り、彼にメッセージを送りました。

「ごめん、お弁当がだめになっちゃった」

すると、すぐに返事が届きました。

「先に味見されちゃったね」

写真を見て冗談を言っているのでしょう。

思わず笑ってしまいましたが、やっぱり悔しい気持ちは残っています。

「笑いごとじゃないよ。頑張って作ったのに」

そう返すと、彼からまたメッセージが届きました。

「ごめんごめん。駅前でお弁当を買っていこう。次は、いっしょに作ろうよ」

その言葉を読んで、少し気持ちが楽になりました。

楽しみにしていた手作り弁当は残念でしたが、彼が気にしていないと分かってほっとしました。

その日、私たちは駅前で買ったお弁当を、満開の桜の下で広げました。

彼はから揚げを食べながら、笑って言いました。

「次は、あの子に届かない場所に置こうね」

「うん。今度はちゃんと気をつける」

私も笑って答えました。

手作りのお弁当を食べてもらうことはできませんでしたが、彼と一緒に桜を見ながら過ごす時間は、十分楽しいものでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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