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「同じ家にいるのに電話するの?」夫の実家で驚いた私。数年後、自分の家でも似たような光景が

  • 2026.11.8

夫の実家の台所で見た光景

私の実家では、夕食ができると母が階段の下から「ご飯だよー!」と呼んでいました。

返事がなければ、2階の部屋まで呼びに行きます。家族を食卓に呼ぶなら、それが普通だと思っていました。

結婚して初めて夫の実家に泊まった日、私は義母と一緒に夕食の支度をしていました。

煮物ができあがり、義母が鍋の火を止めたところで、私は声をかけました。

「お義父さん、呼んできましょうか」

「ありがとう。でも、大丈夫よ」

義母が階段の下から呼ぶのだと思い、私は食器を並べながら様子を見ていました。

ところが、義母はエプロンのポケットから携帯電話を取り出したのです。

「ご飯ができたよ」

電話の向こうから、「はいよ、今下りる」という義父の声がかすかに聞こえました。

義母が電話を切って間もなく、2階から足音がして、義父が階段を下りてきました。

同じ家の中にいるのに、電話で呼ぶんだ。驚いた私は、あとで夫にそっと聞きました。

「うちはずっとこうだよ。そっちは違うの?」

「違うよ。うちは階段の下から呼ぶの」

夫は笑っていました。義母のやり方をおかしいと思ったわけではありません。ただ、自分が家族を呼ぶときは、これまでどおり声をかけるだろうと思っていました。

階段の下で鳴った携帯電話

何年かたった、ある日の夕方。カレーを作り終えた私は、エプロン姿のまま階段の下に立ちました。

息子は学校から帰ると、たいてい2階の自分の部屋で過ごしています。

「ご飯できたよー!」

実家で母がしていたように声をかけましたが、返事はありません。部屋のドアが開く音もしませんでした。

聞こえなかったのかな。もう一度呼ぼうとしたそのとき、ポケットの携帯電話が短く鳴りました。

画面に表示されたのは、2階にいる息子からのメッセージでした。

「今行く、ちょっと待って」

声は聞こえていたようです。でも、返事は声ではなく文字で届きました。

私はしばらく画面を見つめました。思い出したのは、何年も前、夫の実家の台所で携帯電話を耳に当てていた義母の姿です。

あのころは驚いたのに、今のわが家でも、似たようなやり取りが起きていました。

まもなく息子が下りてきて、いつもどおり食卓につきました。

その夜、息子が部屋に戻ったあと、私は夫に話しました。

「うちも、そろそろ電話で呼ぶ家になるかもね」

夫は湯のみを置いて笑いました。

「母さん、喜ぶよ」

それを聞いて、私も少し笑ってしまいました。家族を呼ぶ方法は、いつの間にか変わっていくものなのかもしれません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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