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「安いうちに買えた!」投資信託を30万円分注文して得意になっていた僕。妻に約定日を聞かれて発覚した失敗

  • 2026.11.8

株価が下がった日の30万円の注文

その日は朝から、テレビのニュースで株価の下落が取り上げられていました。

ある選挙の結果が影響しているとのことです。

休みを取って家にいた僕は、居間のソファで携帯電話の画面を何度も確認していました。

僕は少し前から投資信託をこつこつ積み立てています。

大きく下がった数字を見て、以前読んだ「下がったときこそ買いどき」という言葉が頭に浮かびました。

「今がチャンスだ、30万円分買っとこう」

思い切って買い付け画面を開き、細かな説明もよく読まずに注文を確定しました。まだ昼過ぎでした。

「よし!」

注文完了の表示を見て、僕は小さくこぶしを握りました。

みんなが株価の下落を心配している日に、自分は安く買うために動けた。

そう思うと、妙に誇らしい気持ちになったのです。

注文が完了しただけなのに、もういい買い物をした気分になっていました。

妻に指摘された思いがけない勘違い

夕方、仕事から帰ってきた妻が台所に立つと、僕はさっそく報告しに行きました。

「今日、いい買い物をしたんだ」

「へえ、何を買ったの?」

「投資信託。株価が下がってたから、30万円分買っておいた。こういうときに動かないとね」

妻は「そうなんだ」とうなずき、鍋に火をつけました。

その反応が少し物足りなく感じるほど、僕は自分の判断に満足していました。

夕食を終えると、妻はお茶の入った湯のみを手に、携帯電話を見ていました。

僕がもう一度、今日の注文について話していると、妻がふと顔を上げました。

「そういえば、約定日は確認したの?」

「約定日?何それ?」

「投資信託の取引が成立する日だよ。いつの基準価額で買うか、確認した?」

「え?昼に注文したんだから、そのときの値段で買ったんじゃないの?」

妻は少し驚いた顔をしました。

「投資信託は、注文した瞬間の値段で買えるわけじゃないよ。約定日の基準価額で決まるんだよ」

「えっ…」

「約定日は商品によって違うし、今日株価が下がってたからって、安く買えたとは限らないよ」

僕は慌てて携帯電話を取り出し、注文した商品の説明を読み直しました。

確かに、取引が成立する日や購入価格の決まり方について書かれています。

それなのに僕は、説明をほとんど読まず、注文した時点の安い値段で買えたものだと思い込んでいたのです。

「……そういう仕組みだったのか」

思わず小さな声が漏れました。

注文した瞬間の株価で購入価格が決まるわけではない。それだけは、ようやく理解できました。

さっきまで得意になって話していた自分が、急に恥ずかしくなりました。

「さっきまで、あんなに自信満々だったのに」

妻はそう言って、少し笑いました。

僕は何も言い返せず、画面を見つめたまま黙り込んでしまいました。

30万円分も注文する前に、もう少しきちんと説明を読んでおけばよかった。

妻の前で得意になっていた自分を思い出すと、なんとも恥ずかしい気持ちになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本記事は個人の体験談をもとに構成したものであり、特定の金融商品の購入や投資判断を推奨するものではありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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