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窓側席なのに窓がない!デルタ航空への集団訴訟で新展開

  • 2026.11.7

追加料金を払って窓側の席を選んだのに、実際に座ってみると隣は窓のない壁だった。そんな経験をした乗客たちがアメリカのデルタ航空を訴えた裁判で、ニューヨーク・ブルックリンの連邦地裁は米現地時間11月4日、訴えの却下を求めたデルタ航空の申し立てを退ける判断を下した。(フロントロウ編集部)

運送約款の「座席は保証しない」が争点に

裁判を担当したラモン・レイエス判事が注目したのは、デルタ航空の運送約款に記載された「特定の座席を保証する航空券や契約は提供していない」という一文。追加料金を支払った乗客に対し、窓のある座席を提供する義務があったかどうかについては、引き続き審理する必要があると判断した。ただし、原告と被告のどちらの主張が正しいかについては、今後の裁判で判断される。

原告側の弁護士ケイシー・オルブランツ氏は、「規制緩和が進んだ現在でも、支払った料金に見合うサービスを受けられなかった乗客は、航空会社の責任を問うことができます。それを示す大きな前例です」とコメント。一方、デルタ航空は係争中の訴訟についてコメントを控えるとしている。

窓側席を選ぶ理由はさまざま

訴訟が起こされたのは2025年8月。対象となったのはボーイング737型機、757型機、エアバスA321型機で、窓側の座席を選んだ乗客が、実際には窓のない壁の隣に座らされたという。

原告側によると、乗客が窓側の席を選ぶ理由は、飛行機への恐怖心を和らげたい、乗り物酔いを防ぎたい、子どもに外の景色を見せて退屈させないようにしたい、自然光や景色を楽しみたいなど、さまざまだ。しかし、予約時には窓がないことを知らされていなかったと主張している。

これに対しデルタ航空側は、機材変更によって座席配置が変わる場合もあるため、航空会社の業務の性質上、特定の座席を保証することはできないと反論していた。

同様の訴訟を起こされたユナイテッド航空も、今年7月にサンフランシスコの連邦地裁で訴えの却下を求めたが、申し立ては退けられた。米メディア『Fox Business』によると、ユナイテッド航空は2025年、座席指定画面に表示する情報をより詳しくしたという。

いずれの訴訟も、各航空会社の100万人を超える乗客を代表する集団訴訟として提起されており、数百万ドルの損害賠償を求めている。

日本の飛行機にも「窓なし席」はある

窓のない窓側席は、日本の航空会社の機体にも存在する。2023年に『乗りものニュース』が日本航空(JAL)に取材したところ、国内線のボーイング767型機(252席仕様)では、19列目と最後列の50列目の窓側席に窓が設けられていなかった。

その理由は、機体の壁の内部にエアコンの配管が通っているため。空調設備は主翼の付け根付近に設置されることが多く、主翼の上や機体の中央付近には窓のない座席が生じやすいという。

JALでは、座席表で窓のない座席を色分けして表示している。

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