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容姿端麗、仕事もできて人生イージーモード…のはずがプロポーズで玉砕! そんな性格に難ありのアラフォー男性の前に生意気な少年が現れて…【書評】

  • 2026.11.7

【漫画】本編を読む

『高杉くんは「難」があり過ぎる』(岸田夏子/ぶんか社)は、何不自由なく人生を歩んできたアラフォー男性が、恋人に振られたことをきっかけに、自分自身の「難」と向き合っていく人生再生ストーリーだ。

大手不動産会社の営業として働く高杉修二は、これまで自分の人生を「イージーモード」だと思っていた。容姿端麗で仕事もでき、美人の恋人もいる。自分は男として完璧——。そう信じて疑わない高杉は、ひとつ大きな問題を抱えていた。とにかく性格に「難」があり過ぎることだ。プライドが高く、考え方は昭和で、おまけに上から目線がデフォルト。そんな自身の問題にまったく気づかないまま、念入りに準備したプロポーズに挑む高杉だったが、結果はまさかというか当然の玉砕。恋人からあっけなく振られ、順風満帆だと思っていた人生は一転してしまう。

部屋に引きこもり、自暴自棄になった高杉。そんな彼の前に現れたのが、高杉の「おいっ子」を名乗る謎の少年・七海である。しかも七海は初対面から口が悪く、やたらと生意気な態度を見せる。そのうえ、傷心中の高杉と一緒に暮らすと言い始めるのである。

仕事ができ、自分なりに努力してこの人生を築いてきた高杉は、「自分は正しい」「自分には問題がない」という思い込みが強い。だからこそ、自分がなぜ恋人に振られたのか、なかなか理解することができなかった。そんな彼の価値観を容赦なく揺さぶっていくのが七海だ。年が離れ、性格もまるで違うふたりが一緒に暮らすことになれば、当然、衝突も起こる。しかし、自分に遠慮しない七海と向き合うことが、高杉にとって、これまで見ようとしてこなかった自分自身と向き合うことになる。

はたして、人生イージーモードを豪語していた高杉は自分の「難」に気づくことができるのか。クセの強いアラフォー男性と生意気な少年の奇妙な同居生活を最後まで見届けてほしい。

文=甲斐ハヤト

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