1. トップ
  2. 体重8kg・伸ばすと1m…「普通の猫」を抱っこして気づいた愛猫のデカさ【書評】

体重8kg・伸ばすと1m…「普通の猫」を抱っこして気づいた愛猫のデカさ【書評】

  • 2026.11.7

【漫画】本編を読む

猫といえば、すばしっこくて身軽。狙った獲物は決して逃さない――そんなイメージを持っている人も多いだろう。

ところが、どの猫もそうとは限らない。『黒猫ろんと暮らしたら』(KADOKAWA)は、AKRさんが初めて飼った猫・ろんとの日々を描くコミックエッセイ。「猫といえば」というイメージをことごとく裏切っていくろんの姿は、なんとも可愛く、なんとも愛おしい。

たとえば、AKRさんがろんの前で手を左右に素早く動かしてみると、ろんはその手をなかなか捕まえることができない。やがて、ろんはしびれを切らしたのか、ノールックで攻撃を仕掛け、しまいには手探りで「ダン! ダン! ダン!」。次々と攻撃を繰り出すものの、見事なくらい当たらない。

またある時、AKRさんが他の猫を抱っこすると、思わず「小さくてかわいい」と感じてしまう。ところが、その猫は4kgほどで、決して小柄なわけではない。一方、ろんは約8kg。ニューンと伸びれば1メートルほどにもなる。その大きさゆえ、幸い怪我はなかったものの病院帰りにはキャリーバッグが「ビリッ」「バリッ」と破れ、中からろんが飛び出してくるという、飼い主としては肝が冷える事件まで発生してしまう。

AKRさんにとっては「普通」だったろんが、実はぜんぜん普通じゃなかった。その事実が少しずつ明らかになっていくたび、ろんの愛らしさもますます際立っていく。「猫ってこんなもの」という思い込みごと楽しく裏切ってくれる、ろんとの暮らしをもっともっと覗いてみたくなるだろう。

文=アサトーミナミ

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ