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「いい会社に入ったんでしょ?ちょっと貸してよ」初任給を狙う叔父。だが、しつこい頼みに、黙っていた父が告げた一言

  • 2026.11.7

初任給のあとに届いたメッセージ

大学を卒業して就職し、一人暮らしを始めた年のことです。

初めての給料が振り込まれた夜、叔父から携帯電話にメッセージが届きました。

「就職おめでとう。もう給料も出たころだろ?少しでいいから貸してくれないかな」

突然の頼みに驚きましたが、叔父は以前から、親戚や知り合いにお金を借りては返さない人だと聞いていました。

貸すつもりはなかったので、短く返事をしました。

「貯金に回すので、貸せません」

これで諦めてくれると思っていました。

ところが数日後、またメッセージが届いたのです。

「ちょっとでいいんだよ。すぐ返すからさ」

「若いんだから、また稼げるだろ」

その後も断るたびに、似たような頼みが繰り返されました。

叔父からの通知を見るだけで気が重くなり、とうとう連絡を受け取らない設定にしました。

ひとまずメッセージは気にせずに済むようになりましたが、正月が近づくにつれて、別の心配が出てきました。

親戚の集まりで叔父と顔を合わせたら、またお金を頼まれるかもしれません。

正月の居間で父が言ったこと

正月の昼、親戚の家に集まったときのことです。

僕は父の隣に座り、テーブルの向かいには叔父がいました。

料理が並び、みんなで話していると、叔父が僕のほうを向きました。

「いい会社に入ったんでしょ?ちょっと貸してよ」

やっぱりその話か、と思いました。

「いや、お金は貸せないよ」

そう断ったのですが、叔父は引き下がりません。

「少しくらいいいだろ。メッセージも返さなくなってさ。親戚なのに冷たいなあ」

近くにいた親戚たちも会話を止め、こちらを見ていました。

僕がどう返そうか迷っていると、隣にいた父が湯のみを置きました。

「ちょっと待て。お前、俺に借りた金はどうした?まだ返してないだろ」

叔父は父のほうを向き、黙ってしまいました。

父はそのまま続けました。

「俺への返済も済んでないのに、今度は働き始めたばかりの甥に借りようっていうのか」

そして、少し声を落として言いました。

「この子の給料は、この子が働いて稼いだ金だ。簡単に貸してくれなんて言うなよ」

すると、奥の席にいた年配の親戚も口を開きました。

「うちに借りた分も、まだ返してもらってないよ」

叔父は何か言おうとしましたが、結局何も言わず、手元のコップに目を落としました。

その後、叔父がお金の話を持ち出すことはなく、僕に話しかけてくることもありませんでした。

帰りぎわ、玄関で靴を履いていると、父が僕に言いました。

「また何か言ってきたら、俺に言えよ」

「うん。ありがとう」

それまで一人で断り続けていたので、父がはっきり言ってくれたことが本当にうれしかったです。

あの正月以来、叔父から直接お金を頼まれることはありませんでした。

初任給から始めた貯金は、今も崩さず、大切に増やしています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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