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「シングルマザーとは付き合えない」と言った彼→2週間後、家に来て息子と2人で内緒話をしていた

  • 2026.11.8
ハウコレ

台所からガラス戸越しに見えたのは、床に膝をついた彼の背中でした。息子は「内緒」と言うだけで、何も教えてくれません。2人の間で交わされた言葉とは、いったいなんだったのでしょうか。

駅前のカフェで、学生時代の同級生と向かい合っていました。再会してから半年、休みのたびに会うようになった相手です。カップの持ち手を握りながら、ずっと聞けずにいたことを口にしました。

カフェで返された答え

「私たちって、この先どうなるのかな」
彼はカップを置いて、窓の外に目をやりました。
「シングルマザーとは付き合えない」
10歳の息子がいることは、再会した日に話してあります。彼はそれからも、息子の習い事の話を笑って聞いてくれていました。だからこそ、その答えは予想していなかったのです。
「そっか、分かった」
笑って返したものの、そのあと何を話したかはよく覚えていません。改札で別れてから、ホームのベンチに座ったまま電車を2本見送りました。

息子に会いたいというメッセージ

それから2週間、彼からの連絡はありませんでした。
メッセージが届いたのは、もう会わないつもりでいた頃です。
「今度の休み、家に行ってもいい?息子くんに会いたい」
付き合えないと言った相手の家に、何をしに来るのか。迷いながらも「いいけど」とだけ返しました。
当日、玄関に立った彼は、いつもより改まった様子でした。手には、息子の好きなお店のプリンの箱があります。リビングに上がると、彼は私のほうを向きました。
「少しだけ、息子くんと2人で話させてほしい」
台所でお茶を淹れながら、ガラス戸越しにリビングを見ました。彼は息子の前で床に膝をつき、深く頭を下げていたのです。

ガラス戸の向こう

ガラス戸の向こうの声は、ほとんど聞こえませんでした。息子はソファに座ったまま、彼の頭を見下ろしています。しばらくして、息子が小さくうなずいたのが見えました。
お茶を運んでいくと、2人はもうプリンの箱を開けていました。彼は何事もなかったように、息子のゲームの話にあいづちを打っています。
帰り際、彼は玄関で息子に「また来るよ」と言いました。私に向けられたのは「今日はありがとう」だけです。
ドアが閉まってから、息子に聞きました。
「さっき、何を話してたの?」
「内緒」
息子はそれだけ言って、自分の部屋に入ってしまったのです。

そして...

あの日から、息子は彼の話をよくするようになりました。こちらから聞いても、返ってくるのは「内緒」だけです。
シングルマザーとは付き合えないと言った人が、なぜ息子に頭を下げたのか。ガラス戸の向こうで交わされた言葉を、私だけが知らないままでした。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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