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「長いのは読みたくない?」と送った私に「ちゃんと読んでる」と返す彼→玄関のドアを開けて見た姿

  • 2026.11.8
ハウコレ

玄関のドアを開けると、部屋の真ん中で彼が正座をしていました。両手でスマホを持ち、背筋を伸ばして画面を見つめる姿に、こらえきれず声が出てしまったのです。

送信ボタンを押してから、私はチャット画面を何度も開き直していました。短い文なら数分で返ってくるのに、長く書いたときだけ、未読の表示が消えません。また明日まで待つのかと、スマホを伏せました。

長く書くほど遠くなる返事

付き合って8か月の健人は、返信が早い人でした。「今日どうだった?」には、すぐに「普通に疲れた」と返ってきます。
ところが、少し長いメッセージを送ると話が変わります。誕生日のお礼や、ちょっとした相談を長めに書くと、未読のまま翌日まで放っておかれるのです。
読むのが面倒なのだろうか。重いと思われているのかもしれない。そう考えると、長く書くこと自体が怖くなっていきました。

「長いのは読みたくない?」

小さな言い合いをした日、私は自分の気持ちを整理して送りました。書き出しは「この前のこと、ちゃんと伝えたくて書きます」。
その日も未読のまま、既読がついたのは次の日の夕方でした。返ってきたのは「わかった。ごめんね」だけです。
思い切って「長いのは読みたくない?」と送ると、今度はすぐに返事が来ました。
「そんなことない」
「ちゃんと読んでる」
それなら、どうして翌日まで開かないのか。聞きたいのに、それ以上は送れませんでした。
次の週末、彼の部屋に泊まりに行きました。飲み物を買いにひとりでコンビニへ出た帰り道、私は試すように長いメッセージを打ちました。「いつもありがとう。今日は言いたいことがあって」。送信して数分後、画面に既読の表示が出たのです。

ドアの向こうにいた彼

今日に限って、長いメッセージをすぐに読んでいる。どういうことなのか分からないまま、アパートの階段を上りました。
玄関のドアをそっと開けると、部屋の真ん中に彼の背中が見えました。ラグの上で正座をして、両手でスマホを持ち、背筋をまっすぐに伸ばしています。
画面を見つめる横顔は、仕事の資料でも読んでいるような真剣さでした。
その姿がおかしくて、私は思わず吹き出してしまいました。

そして...

私の笑い声に気づいた彼は、正座のまま振り向きました。耳まで赤くして、「見られた」とつぶやきます。
笑いながら隣に座ると、彼はスマホを伏せて、膝の上で両手をそろえました。
「笑うなよ。理由、あるんだから」
私は笑いをこらえて、彼と同じように膝をそろえました。あの長いメッセージを、彼はなぜ正座で読んでいたのでしょうか。いつも翌日まで開かなかったことと、何か関係があるのか。

(20代女性・保育士)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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