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「防音してあるんだから、文句はないでしょう」毎晩ドラムを鳴らす上の階の家族。だが、総会で理事長が示した規約とは

  • 2026.11.7
「防音してあるんだから、文句はないでしょう」毎晩ドラムを鳴らす上の階の家族。だが、総会で理事長が示した規約とは

夜になると響いてくるドラムの音

僕は集合住宅の3階に住んでいます。

上の階には夫婦と20歳前後の子ども2人の家族が住んでいて、子どもたちは音楽をしているようでした。

困っていたのは、毎晩のように聞こえてくるドラムの音です。

上の階では防音工事をしているらしく、建物の外ではほとんど音が聞こえません。

ところが、真下にある僕の寝室には、低い音が天井から響いてくるのです。

特に困るのは、深夜になっても演奏が続くことでした。

「また今日もか…」

布団に入っても音が気になり、なかなか眠れません。

寝不足が続き、仕事にも集中できなくなっていました。

そこで管理会社に相談したのですが、担当者からは毎回、同じような返事がありました。

「上の階の方には、注意しておきました」

しかし、その後もドラムの音は変わりません。

何度目かの電話で、担当者が困った様子で話してくれました。

「先方は『うちは防音してますから』とおっしゃっていて……」

どうやら上の階の父親は、防音工事をしていれば問題ないと考えているようでした。

僕は後から越してきたこともあり、直接苦情を言いに行くのはためらっていました。

それでも、夜の騒音に悩まされる生活が3か月も続き、さすがにこのままでは困ると思ったのです。

総会で理事長が示した規約

僕は管理組合の理事長に事情を相談し、総会でこの問題を取り上げてもらうことになりました。

総会当日、集会室には住人たちが集まっていました。

騒音の問題が議題になると、上の階の父親が口を開きました。

「防音工事はちゃんとやってますよ」

僕はこれまでの状況を伝えました。

「外では聞こえないのかもしれませんが、僕の部屋には響いているんです。夜遅くまで続くので、眠れない日もあって…」

すると父親は、少し声を強めました。

「外で聞いてみてくださいよ。ほとんど聞こえないでしょう?」

「防音してあるんだから、文句はないでしょう」

僕が返事に困っていると、理事長が規約の書面を手に話し始めました。

「外に音が漏れていないことと、下の部屋に響かないことは別なんですよ」

父親は黙って理事長の方を向きました。

理事長は書面の該当部分を示し、続けました。

「それに、この建物の規約では夜間の楽器演奏は禁止されています。防音工事をしていても、そこは変わりません」

そして、落ち着いた口調で伝えました。

「まずは夜間の演奏を控えてください。次の総会までに改善されなければ、組合として対応を検討します」

父親は何か言いかけましたが、結局それ以上は反論しませんでした。

僕も、これ以上言い争うつもりはありませんでした。

ただ、夜くらいは静かに眠りたかったのです。

すると翌週から、あれほど悩まされていた夜のドラムの音が聞こえなくなりました。

久しぶりに朝までゆっくり眠れた日、ゴミ置き場で理事長に会いました。

「僕からはなかなか言い出せなくて。本当に助かりました」

そうお礼を伝えると、理事長は穏やかに答えました。

「決まりを読み上げただけですよ」

その朝、エントランスで上の階の父親ともすれ違いましたが、父親は僕と目を合わせず、足早に出ていきました。

その後も夜の静けさは続いています。今では、寝る時間に音を気にしなくて済むことが何よりありがたいと感じています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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