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「ビデオ判定、試合を操作するために使われているのでは…」元代表MFベロン氏、VARシステムを激しく批判

  • 2026.11.6

アルゼンチン代表のレジェンドで、現在はエストゥディアンテスの会長を務めるフアン・セバスティアン・ベロン氏が、国内でのVAR運用や大会運営に強い不満を示したとのこと。

『AS』によれば、ベロン氏は先日『Urbano Play』のインタビューに出演していたという。直近のスーペルクラシコでも判定をめぐる大きな論争が起きるなか、彼はアルゼンチンにおけるVARのあり方について疑問を投げかけたようだ。

アルゼンチンでは、VAR担当審判が各スタジアムに常駐するのではなく、ブエノスアイレス郊外のエセイサに設置された施設から試合をチェックする集中運用方式。アルゼンチンサッカー協会(AFA)は2022年に7つのVOR(ビデオ・オペレーション・ルーム)を備えた専用施設を開設している。

ベロン氏はそこでのVAR運用について、以下のように疑念を示していたようだ。

「良い審判はいると思う。ただ、審判は全体としてシステムの影響を受けているように見える。誰もVARがどこにあるのか分からない。一か所で運用するのはコスト削減のためだと言われているが、試合のある局面を操作するために使われているのではないかと考えてしまう。

VARはどこにあるんだ?みんなVARについて概要は話しているけど、誰も実際にどこにあって、誰がVARを担当しているのか分かっていない。

本当に担当者がそこにいるのかさえ分からない。システムはブエノスアイレス郊外のエセイサにあるとされているが、なぜスタジアムにいないのか分からない」

さらにベロン氏は、頻繁に大会方式が変更されるアルゼンチンサッカーの運営についても批判した。

もともと複雑なシステムを採用しているアルゼンチンでは、2027年から国内1部リーグの方式が再び変更される。

これまでは30クラブを2つのグループに分け、前半戦のアペルトゥーラと後半戦のクラウスーラでそれぞれリーグ戦と決勝トーナメントを行う方式だった。

しかし2027年はグループ制を廃止し、30クラブが年間を通じて他の29クラブと1度ずつ対戦する「総当たり」に戻ることが決まった。ただ、さらに伝統的なライバル同士のダービーを1試合加えるという珍しい条件があり、各クラブは年間30試合を戦う。

さらに、これは単純な1シーズン制ではない。年間30試合を1つの順位表で争うものの、最初の15試合終了時点で上位16クラブが前期決勝トーナメントへ進出。後半15試合については改めて順位を競い、上位16クラブによる後期決勝トーナメントも行われる。さらに30試合を合計した年間順位でも「リーグ王者」が決まる。

降格についても、年間順位によるもの、そして過去数シーズンの成績を平均したものの2つのルールが混在する形で導入される。

「我々はこのシステムの中にいて、共存していかなければならない。残念ながら、サッカーはすべてが疑われ、何も明確ではない複雑な方向へ進んでしまった。今の大会のように、結局は仕組みを理解するのも難しい混乱したものになってしまう」

ベロン氏は、VARの運用だけではなく、頻繁に変更される大会方式を含めたアルゼンチンサッカー全体の仕組みに強い不満と疑念を示しているようだ。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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