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「すぐに返すから」妹から20万円を借りたままの兄。何年たっても返済しない兄に、父が告げた厳しい条件

  • 2026.11.7

「すぐに返すから」と頼み込んできた兄

ひとり暮らしを始めて間もない、冬の夜のことです。

突然チャイムが鳴り、玄関のドアを開けると兄が立っていました。

「悪いんだけど、少しお金を貸してくれないか」

兄は両手を合わせ、困った顔で頭を下げました。

生活費が足りず、どうにもならないと言うのです。

「すぐに返すから。頼むよ」

私もひとり暮らしを始めたばかりで、お金に余裕があるわけではありません。

それでも、困っている兄を追い返せず、10万円を貸しました。

ところが、いつまでたっても返済の連絡はありません。

そんなある日、兄から再び電話がかかってきました。

「家賃が払えないんだ。もう少し貸してくれないか」

「ちょっと待って。前の10万円もまだ返してもらってないよね?」

「分かってるよ。ちゃんと返すから」

兄は少しいらだった様子でした。

私も強く断りきれず、結局、貸した金額は合わせて20万円になってしまいました。

しかし、それ以降、兄とは連絡が取れなくなりました。

後になって母から、兄が株に夢中になり、お金に困っていたと聞きました。

あれほど困っている様子だった兄を信じて貸したのに。そう思うと、悔しくてたまりませんでした。

返済を避ける兄に、父が告げた言葉

それから何年もたち、兄は実家に戻ってきました。

兄は仕事をしていましたが、私への返済は一向に進みません。

ある日、実家を訪ねたとき、居間のソファに座っていた兄に思い切って話を切り出しました。

「そろそろ、貸したお金を返してほしいんだけど」

「今そんな話する?昔のことだろ」

「昔のことって…まだ20万円も返してもらってないんだよ」

「分かってるって。今は無理なんだよ」

兄は面倒くさそうに背を向け、それ以上は何を言っても返事をしませんでした。

何年も待っているのに、まともに話し合うことさえできない。

その態度が悔しくて、私は父にこれまでの事情をすべて話しました。

ある夜、実家を訪ねると、兄は居間のソファでくつろいでいました。

母が兄に、株のことを尋ねました。

「株はまだ続けてるの?」

「まあね。そのうち取り返せると思うし」

兄がそう答えたとき、向かいで新聞を読んでいた父が顔を上げました。

「それより、妹に借りたお金はどうするんだ」

「…そのうち返すよ」

「そのうちって、もう何年もたってるだろう」

「だから、今すぐには無理だって」

父は新聞をたたみ、兄のほうを向きました。

「仕事をしてるんだから、少しずつでも返せるだろう。株で取り返すのを待つ話じゃないぞ」

兄は黙っていましたが、父は続けました。

「来月から返済を始めなさい。それができないなら、この家を出てもらう」

「えっ、そこまで言うことないだろ…」

兄は驚いた様子で母を見ました。

しかし、母も首を横に振るだけでした。

「借りたお金なんだから、ちゃんと返さないと」

母にまでそう言われ、兄はそれ以上何も言い返しませんでした。

翌月、兄から私の口座にお金が振り込まれました。

それからは毎月、少しずつ返済が続いています。

最初の振り込みを確認したとき、私は父に電話しました。

「お父さん、兄からお金が振り込まれたよ」

「そうか。まあ、返すのが当たり前なんだけどな」

そして、父はこう続けました。

「最後まで、きちんと返させるからな」

まだ全額が返ってきたわけではありません。それでも、何年も動かなかった返済がようやく始まり、ほっとしました。

何よりうれしかったのは、父が私の話をきちんと聞き、兄に向き合ってくれたことでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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