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用水路に枝を捨て続ける隣のおばあさん。「袋に詰めるのだって大変なのよ」と言い返していた彼女が、態度を変えた理由

  • 2026.11.7
用水路に枝を捨て続ける隣のおばあさん。「袋に詰めるのだって大変なのよ」と言い返していた彼女が、態度を変えた理由

夏の昼、用水路に投げ込まれた枝

私の家と隣の家の間には、小さな用水路が流れています。

隣のおばあさんの庭には庭木があり、夏になると枝葉がうっそうと茂ります。

剪定はいつも、おばあさんが脚立に登って自分でしています。

切った枝は袋に入れ、ゴミの日に出す決まりです。

ところが、ある夏の昼のこと。庭にいた私は、思わず目を疑いました。

おばあさんが切った枝を束にまとめ、そのまま用水路へ放り込んでいたのです。

枝はうまく流れず、水路の途中にたまっていました。

それでもおばあさんは枝を捨て続け、日に日にその量が増えていきます。

気になった私は、庭のフェンス越しに声をかけました。

「あの、すみません。その枝、用水路に入れても大丈夫なんですか?」

「あら、見てたの。大丈夫よ。毎年こうしてるんだから」

おばあさんは気にする様子もなく、次の枝を持ち上げました。

「でも、あそこに枝がたまっていて…。水も流れにくくなっているみたいなんです」

すると、おばあさんは少し面倒そうな顔をしました。

「どうせ流れていくんだから、いいでしょ」

「でも、今も流れていないですよね…」

「袋に詰めるのだって大変なのよ。よそのうちのことに、あまり口を出さないでちょうだい」

強い口調でそう言われ、私はそれ以上何も言えませんでした。

ただ、用水路には枝がたまり、水の流れも悪くなっています。

このまま放っておくわけにもいかず、私は市役所に連絡して、状況を確認してもらうことにしました。

市の職員が伝えた、枝を捨ててはいけない理由

ある朝、作業着姿の市の職員が用水路の確認にやって来ました。

私が庭から様子を見ていると、ちょうど隣のおばあさんが枝の束を抱えて出てきました。

職員に気づいたおばあさんは、用水路の縁で立ち止まりました。

「あら、何かあったんですか?」

「用水路の確認です。枝がかなりたまっていますね」

職員が水路を見ながら答えると、おばあさんは軽い調子で言いました。

「ああ、枝ね。でも、そんなの流れていくでしょう?」

「いえ、実際には詰まっているんです。この先の柵にも枝が引っかかっていまして」

「え、そうなの?」

「はい。下の田んぼに水が来ないと、農家の方からも連絡があったんですよ」

それを聞いたおばあさんは、少し驚いた様子でした。

「ここは田んぼに水を送る用水路なので、枝が詰まると困るんです」

職員はそう説明すると、おばあさんが抱えている枝に目を向けました。

「切った枝は、ここには入れないでください。袋に入れて、ゴミの日に出してもらえますか」

おばあさんは顔を赤くし、しばらく黙っていました。

道の向こうでは、ゴミを出しに来た近所の奥さんが足を止め、二人の様子を見ていました。

おばあさんは何か言いかけましたが、結局何も言わず、抱えていた枝の束を足元に下ろしました。

その日のうちに、職員と近所の人たちで用水路の枝が取り除かれました。

そして、次のゴミの日。

隣の家の前には、切った枝を詰めたゴミ袋が並んでいました。

おばあさんは私と目が合うと、何も言わずに家の中へ入っていきました。

以前はあれほど強く言い返していたので、少し気まずい気持ちもありました。

それでも、枝が用水路に捨てられなくなったことには、ほっとしました。

用水路には、以前のような勢いのある水音が戻っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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