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「転職する女は落ち着きがない」と言った彼→1か月後、職場の会議室で私の部下になっていた

  • 2026.11.7
ハウコレ

「リーダー」と呼ばれるたびに、書類の文字が頭に入ってきませんでした。あの言葉を口にした人が、なぜ私のチームにいるのでしょうか。

居酒屋のカウンターで、前の職場の同期が会社を辞めるという話をしていました。付き合って2年になる彼は、学生時代からずっと同じ会社に勤めています。グラスを置いた彼の返事は、私が思っていたものとは違いました。

一般論という言葉

「転職する女は落ち着きがない」
彼は枝豆に手を伸ばしながら、そう言いました。
私はこれまでに2回転職していて、今の会社が3社目です。
「それ、私のこと?」
「一般論だよ」
彼はそれ以上、何も付け足そうとしません。
今の会社で、私はようやく小さなチームを任されたばかりでした。
その知らせを一番喜んでくれたのも、彼だったはずなのです。
帰り道、駅までの間ずっと、私は彼の少し後ろを歩きました。

会議室の窓際

それから1か月ほど、週末に会う約束を断られることが何度か続きました。
「ちょっと用事があって」と言うだけで、何の用事かは教えてくれません。
メッセージの返事も、前より少し遅くなっていました。
そんなころ、上司から私のチームに中途入社の人が来ると聞かされました。
急な話で、詳しいことは初日の顔合わせで紹介するとのことでした。
初日の顔合わせのため、資料を抱えて会議室へ向かいます。
扉を開けると、窓際の席にスーツ姿の男性が座っていました。
立ち上がってこちらを向いたのは、彼だったのです。

他人のような挨拶

「本日からお世話になります。よろしくお願いいたします」
彼は初対面の相手にするように、深く頭を下げました。
私は名刺を差し出すのがやっとでした。
名刺を受け取る彼の手つきは、ほかの新人と何も変わりません。
その日、彼は一度も、いつもの呼び方で私を呼びませんでした。
チームのメンバーの前で「リーダー」と呼ばれるたびに、書類の文字が頭に入ってきません。
休憩のときにメッセージを送っても、返ってきたのは「あとで」だけでした。
転職する女を笑った人が、なぜ転職して私の部下になっているのでしょう。

そして...

退社の時間、エレベーターに乗り合わせたのは私と彼だけでした。
扉が閉まると、彼は階数の表示を見上げたまま口を開きます。
「3か月だけ、待ってほしい」
何を待てばいいのか聞こうとしたとき、エレベーターが1階に着きました。
扉の向こうには、帰りの社員たちが並んでいます。
彼は軽く会釈をして、私より先に降りていきました。
その3か月の間に、彼は何をしようとしているのでしょうか。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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