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「隣の組の奥さん、歌が下手なんだよ」カラオケ大会で悪口を言う女性。だが、後ろに本人が座っていた結果

  • 2026.11.6
「隣の組の奥さん、歌が下手なんだよ」カラオケ大会で悪口を言う女性。だが、後ろに本人が座っていた結果

客席で歌を批評するおばさん

私の近所には、人の噂話が大好きなおばさんがいます。

近くの公民館では毎年、地域のカラオケ大会が開かれています。

おばさんは自分では歌わないものの、毎年のように客席に座り、出場者の歌についてあれこれ言っていました。

地域のゴルフの集まりでも同じ調子です。

誰かの失敗や気になるところを話題にすることが多く、私は少し苦手に感じていました。

その年、私も昼のカラオケ大会を見に行きました。

会場で席に着くと、偶然にも隣にいたのはそのおばさんでした。

最初の出場者が歌い終わると、おばさんは小さく鼻で笑いました。

「声が全然出てないわね」

「緊張してたんじゃないですか」

「だったら、もう少し練習してから出ればいいのに」

私は苦笑いするしかありませんでした。

その後も出場者が変わるたびに、「音程がずれてる」「あの曲は合ってない」などと批評が続きます。

みんな楽しみにして参加しているのだから、そこまで言わなくてもいいのに。そう思いましたが、せっかくの大会で言い合いになるのも嫌で、私は聞き流していました。

すぐ後ろの席から聞こえた声

しばらくすると、隣の組の奥さんが舞台に立ちました。

毎年楽しそうに歌っている人です。

この日も最後まで歌い終えると、少し照れた様子で客席に戻ってきました。

そして、私たちのすぐ後ろの席に座ったのです。

ところが、おばさんは奥さんが戻ってきたことに気づいていませんでした。

私のほうに顔を寄せ、いつもの調子で話し始めます。

「隣の組の奥さん、歌が下手なんだよ」

「毎年出てるのに、ちっとも上手にならないのよね」

私は思わず後ろを気にしました。

「まあ、楽しんで歌ってるんですから…」

そう返したものの、おばさんはまだ何か言いたそうです。

そのとき、すぐ後ろから声がしました。

「あの、私のことですよね?」

振り返ると、先ほど歌い終えた奥さんがこちらを見ていました。

おばさんも振り向き、驚いたように目を見開きました。

「あら、いつ戻ってきたの?」

「さっきです。話、聞こえてましたよ」

おばさんは気まずそうに笑いました。

「いや、別に悪く言うつもりじゃなかったのよ」

すると奥さんは、少し困ったような顔で言いました。

「私だって、上手じゃないのは分かってます。でも、毎年楽しみにしてるんです」

「いや、だからね…」

「それに、聞こえるところでああいうことを言われると、やっぱり嫌ですよ」

おばさんは返す言葉が見つからない様子でした。

前の列に座っていたご夫婦も、顔を見合わせています。通路の向こうの男性が小さくうなずくのも見えました。

すると、前の列の女性が振り返って言いました。

「すみません、こちらにもずっと聞こえてましたよ」

それを聞いたおばさんは、うつむいて黙ってしまいました。

その後、おばさんは大会の途中でかばんを抱え、席を立って帰っていきました。

それ以来、少なくとも私の前では、おばさんが人の悪口を言うのを聞かなくなりました。

翌年のカラオケ大会では、私も初めて舞台に立ちました。

歌い終えて客席を見ると、あの奥さんが大きな拍手を送ってくれていました。

歌う前はかなり緊張しましたが、終わってみると楽しいものです。

上手か下手かよりも、楽しんで参加することが大切なのだと、改めて感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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