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「私があなたを勧めたのよ」3人の子育て中に班長を引き受けた私。だが、翌年の集会で会長が明かした事実

  • 2026.11.5

引っ越して間もない私に頼まれた班長の仕事

秋にこの町へ越してきた私には、1歳と4歳と10歳の3人の子どもがいます。

まだ荷ほどきも終わらないころ、町内会の役員の方が訪ねてきました。

「次の次の班長をお願いできますか。順番なので」

小さな子どもがいるので迷いましたが、順番だと言われると断りづらく、結局引き受けることにしました。

その話を隣の家の奥さんにすると、驚いた顔で言われました。

「こんな小さな子がいるんだから、断っていいのよ!」

そう言われても、一度引き受けた以上、今さら断るのも気が引けます。

数日後の昼、末の子を抱いて門の前に出ると、向かいの家の奥さんが道を渡ってきました。

「班長、引き受けたんですってね」

「はい。でも、まだ子どもが小さいので、ちゃんとできるか心配で…」

すると奥さんは、にこやかな顔で言いました。

「大丈夫よ。元気もいいし、私があなたを勧めたのよ」

「えっ、そうだったんですか?」

「私にも相談があったの。でも、若い人にお願いしたほうがいいと思ってね」

私は曖昧に笑って、その場をやり過ごしました。

悪気はないのかもしれませんが、「若いから」という理由で勧められても、子育てが忙しいことに変わりはありません。

やがて私が担当する春になり、班長の仕事が始まりました。

月に一度の会議、夏祭りの当番、町内の清掃の手伝い、夜の見回り。思っていた以上にやることがありました。

週末は夫が上の子の習い事に付き添うため、清掃などには下の子たちを連れて参加しました。

清掃の日も、向かいの奥さんの姿はありませんでした。

大変ではありましたが、引き受けた以上はきちんと務めようと、なんとか一年を乗り切りました。

翌年の班長決めで分かった本当の順番

翌年、次の班長を決めるため、夜の集会所に住人たちが集まりました。

会長が名簿を確認しながら話を進めていると、向かいの奥さんが口を開きました。

「今年も若い人にお願いしたらどうかしら。去年もしっかりやってくれたし」

そう言って、私のほうを見ました。

まさか、また私にやってほしいということでしょうか。

どう返事をしようか迷っていると、会長が名簿に目を落としました。

「あれ、去年はお向かいさんの番でしたよね」

「え?ああ、去年は…」

「こちらの方に代わっていただいたので、今年はお願いできませんか」

その言葉を聞いて、私は驚きました。

去年、本当は向かいの奥さんが班長をする順番だったというのです。

私は役員の方から「順番なので」と聞いていただけで、誰かの代わりだとは知りませんでした。

向かいの奥さんは何か言おうとしましたが、すぐには言葉が出ない様子でした。

「なんだ、そういうことだったの」

後ろの席から、そんなつぶやきが聞こえてきました。

その後、話し合いが進み、その年の班長は向かいの奥さんに決まりました。

私は隣の奥さんと一緒に、清掃の手伝いだけを引き受けることにしました。

帰り道、隣の奥さんが声をかけてくれました。

「これからは、子どもたちとゆっくりしなさいね」

「ありがとうございます。そうします」

一年間、大変な思いをして務めた班長の仕事。まさか本来は別の人の順番だったとは思いもしませんでした。

それでも、ようやく肩の荷が下りました。

これからは、子どもたちと過ごす週末の時間を大切にしたいと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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