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「うちは困ってないので」壊れた雨どいを放置する隣人。だが、偶然居合わせた業者が指さした壁の異変とは

  • 2026.11.5
「うちは困ってないので」壊れた雨どいを放置する隣人。だが、偶然居合わせた業者が指さした壁の異変とは

雨の日に鳴りやまない水の音

わが家と隣の家は、細い通路をはさんで建っています。

夏の終わりごろ、隣の家の雨どいが外れました。

それ以来、強い雨が降ると、屋根から流れてきた水が滝のように落ちるようになったのです。

隣に住んでいるのは、私と同年代の男性です。

昼間はあまり顔を合わせる機会がなく、何週間たっても雨どいが修理される様子はありませんでした。

秋の長雨の時期になると、雨のたびに大きな水音が響きます。

わが家の寝室は通路側にあるため、夜中に音が気になって眠れないこともありました。

ある雨の日の昼、帰宅した隣の人を見かけ、思い切って声をかけました。

「すみません。お宅の雨どいが外れているみたいで、雨が降ると水がかなり落ちてくるんです」

隣の人は雨どいをちらりと見上げました。

「ああ、あれですか。そのうち直しますよ」

「寝室がこちら側なので、夜も音が響いてしまって。できれば早めにお願いできませんか」

すると、隣の人は少し面倒そうな顔をしました。

「でも、うちは困ってないので」

「お宅に水がかかってるわけじゃないでしょう。業者を呼ぶのだってお金がかかるんですよ」

そう言うと、隣の人は玄関へ入っていきました。

修理に費用がかかるのは分かります。それでも、こちらは実際に眠れないほど困っているのに、まったく取り合ってもらえなかったことが残念でした。

屋根屋さんが指さした壁のしみ

それからしばらくして、私は自宅の屋根の点検を屋根屋さんにお願いしました。

晴れた日の昼、点検を終えた屋根屋さんが通路の奥に目を向け、ぽつりと言いました。

「お隣の雨どい、外れていますね」

ちょうどそのとき、隣の人が帰ってきました。

通路にいる屋根屋さんを見ると、不審そうに声をかけてきました。

「何ですか?うちは何も頼んでませんけど」

「あ、こちらのお宅の屋根を点検していたんです。お隣のものには触っていませんよ」

屋根屋さんはそう説明してから、隣の家の外壁の下のほうを指さしました。

「ただ、あそこの壁がちょっと気になりまして」

「え、壁ですか?」

「ほら、下のほうに黒っぽい跡があるでしょう」

言われて見ると、確かに地面に近い部分にしみのようなものが広がっています。

「雨どいが外れて、同じところに水が落ち続けているんでしょうね。このままだと、外壁や土台に影響が出ることもありますよ」

隣の人は黙って壁を見つめました。

「もう傷んでるってことですか?」

「そこまでは、ちゃんと調べないと分かりません。ただ、雨どいは早めに直したほうがいいと思います」

隣の人はもう一度、壁のしみを見ました。道の向こうでは、向かいの家の奥さんが足を止めてこちらを見ています。

「……分かりました。業者に連絡してみます」

先日とは違って、隣の人の声には少し戸惑いが感じられました。

自分の家にも影響が出るかもしれないと聞いて、ようやく修理の必要性を感じたのかもしれません。

翌週、隣の家の雨どいはきれいに付け直されていました。

それからは雨が降っても、以前のような大きな水音は聞こえません。久しぶりに朝までぐっすり眠ることができ、心からほっとしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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