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北欧インテリアの次の定番は? プロが注目するブランド7

  • 2026.11.4
Hearst Owned

ジャーナリストとスタイリストの視点から、新時代を駆ける注目ブランドをピックアップ。北欧デザインの「いま」をキャッチしよう。『エル・デコ』2026年10月号より。

中田由美/スタイリスト
建築を学んだ後に舞台照明デザインやプログラマーを経て、2005年から神林千夏に師事し、2013年にフリーランスとして独立。雑誌や広告、企画展示などさまざまなインテリアスタイリングを手掛ける。

山田泰巨/ジャーナリスト
『商店建築』『Pen』編集部を経て、2017年からフリーランスで活動。編集・執筆のほか、展覧会の企画協力やカタログ製作などにも携わる。ポッドキャスト番組「デザインの手前」を原田優輝と共に配信。



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Niko June(ニコ ジューン)

アートとデザインを自由に行き来する気鋭スタジオ

2020年にデンマークで設立されたニコ ジューンは山田、中田共に注目だと語ったクリエイティブスタジオ。興味をそそられるものに出合ったときの“衝動”を大事に、直感的なプロダクトを数多く製作する。「ポップでアート性の高いアイテムを幅広く展開しており、フルラインナップで日本に入ってきてほしい」と山田。拠点であるコペンハーゲン市内で自社アイテムを使ったカフェも運営し、ブランドの世界観をショールーム以外の形で表現している点も新鮮だ。

<写真>ステンレスのプレートやカップ&ソーサー、ガラス器など食器類も豊富に展開。

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<写真>山田が特に気に入ったと語る、つぶれたウォーターサーバーのボトルの形をした花器。素材には再生プラスチックが使われている。

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+Halle(プラス ハレ)

ワークスペースの可能性を拡張

デンマーク発、公的空間や働く場所のあり方を再定義する「プラス ハレ」。“目的を持った家具”をデザインすることをコンセプトに掲げ、プロジェクトによっては人類学者や哲学者をアドバイザーに迎え、多角的な視点でプロダクトに向き合う。「今年発表されたテーブルはモジュール式で拡張性も高く、カフェなどでも重宝されそう。わずか15cmほどの幅のテーブルにここまで可能性があるのかと驚きました」と山田。

<写真>コペンハーゲンで開催されるデザインイベント、3daysofdesignで発表された“Hang on Table”。オフィスや空港など人の往来が激しい場所での利用を想定したデザイン。

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<写真>ペン立てやミニテーブル、フックなど利用者が求める機能をフレームに引っ掛けて追加し、過ごす場をカスタマイズできる

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Københavns Møbelsnedkeri(コペンハーゲン ムベルスネッカライ)

伝統の技が光るニュークラシック

「メイドインコペンハーゲンの最高峰の職人技にフォーカス。素材、技術、デザインが融合したニュークラシックな家具は本物志向の層から信頼が厚い」と中田。キッチンや収納などオーダーメイドの家具も製作する。ショールームはデンマークの旧工業地帯に位置し、デザインスタジオと木工房も同じ場所にある。「現代アートと家具が調和するショールームはとにかく心地よくすてき。今コペンハーゲンで最も刺激を受ける場所です」

<写真>木目の美しさが際立つヒュームドオークを素材に用いたソファ。

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<写真>ダイニングチェアは、コペンハーゲンのミシュラン星付きレストラン、アルエットのためにデザイン・製作されたもの。

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Hem(ヘム)

とがったアイデアを空間の主役に

ストックホルム発ブランドの「ヘム」。フェイ・トゥーグッドなど気鋭デザイナーとのコラボレーションを行い、使う人の好奇心を刺激し、会話を誘うアイテムを発表。「現在進行形のカルチャーを反映したものづくりや、大量生産とは一線を画すコレクターズアイテムのようなユニークな価値を構築しているヘム。デザイナーのとがったアイデアをメインストリームへ押し上げるプラットフォームにもなっている。アイコニックピースとして空間に取り入れたい」と中田。

<写真>フェイ・トゥーグッドによるチェア“Puffy”。脚部と張り地の色合わせで多様なシーンに対応。

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<写真>オブジェのようなペッパーミルなど小物類も充実。

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New Works(ニューワークス)

日常の実用性を新しいかたちで

北欧のクラフツマンシップと現代のデザイナーの感性を融合させることで、過去と現在の価値が共存したインテリアを提案するコペンハーゲン発のブランド、「ニューワークス」。「世界中の新進気鋭のデザイナーを起用し、実験的な素材の組み合わせを柔軟に取り入れている点に共感します」と中田。シックで落ち着いたトーンのアイテムは使い勝手にも妥協がない。「等身大で実用的なアイテムが多く、今すぐにでもスタイリングに取り入れたくなります」

<写真>自在に形を変えられるシェードの照明。どの製品も暮らしの中でアレンジを楽しめる工夫が詰まっている。

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<写真>レバーを引いて高さを変えられるミラー。

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Motarasu(モタラス)

北欧と日本の美意識を融合

「今のコペンハーゲンらしい、日本の美意識からの引用も感じられるブランド。北欧のフィルターを通したジャパンディ的な情緒が魅力」と山田。自然界からのインスピレーションを軸に、静寂とぬくもりが同居するデザインが上質でマインドフルな空間をかなえる。デンマークと日本、両国の職人やメーカー、デザイナーと多数コラボレーション。大量生産に頼らず、品質と耐久性を備えた長く愛されるプロダクトを展開する。

<写真>山田が3daysofdesignで目に留まったという円形の照明。ほのかに漏れる光がアートピースのように詩的に空間を演出する。

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<写真>日本人デザイナー、横関亮太による新作照明。

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<写真>宇南山加子によるテーブルウェア。

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Pholc(フォルク)

建築的な造形美を追求する照明

建築的な美学とミニマリズムを追求する、スウェーデン発の照明ブランド。中田は「北欧の実力派デザイナーを多数起用。素材と文脈への深いリサーチから生まれる、力強い美学を感じるミニマルな照明に今改めて注目したいブランドです」と語る。エッジの利いた造形美と柔らかな光のコントラストが特徴で、「あらゆる空間に寄り添うアプローチで、ホームユースにも連続性の求められる店舗やオフィスなどにもぴったり」

<写真>アン・ドゥーテ・ヴェスターによるウォールランプ“Lille”。

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<写真>中田が注目したのはニック・ロスが手掛けた新作“Concave”。アルミ無垢材の力強い質感が、光によって引き立つ。

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『エル・デコ』2026年10月号

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