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「うちは何もしてない、古い建物のせいでしょ」天井から水が漏れたアパート。上階の住人と原因をめぐって話し合った結果

  • 2026.11.4
「うちは何もしてない、古い建物のせいでしょ」天井から水が漏れたアパート。上階の住人と原因をめぐって話し合った結果

天井から落ちる水を放っておいた結果

以前、古いアパートの1階に住んでいたころの話です。

ある日から、居間の天井からポタポタと水が落ちてくるようになりました。

上の階の住人とは、廊下で会えば会釈をする程度の間柄です。

直接言いに行くのも気が引けて、私はバケツを置いてやりすごしていました。

夜になると、天井の向こうからゴボゴボと、排水が詰まっているような音も聞こえてきます。

気にはなっていたものの、大家さんへの連絡も後回しにしていました。

ところが、ある夜のことです。

居間で本を読んでいると、突然、頭の上でミシッと嫌な音がしました。

「えっ、何の音…?」

見上げた瞬間、天井板がはがれ落ち、大量の水が流れこんできたのです。

床に散らばった本が、みるみる水を吸っていきます。私は慌てて大家さんに電話をかけました。

「すみません、天井が落ちてきて、水が漏れているんです!」

「えっ、天井が?わかりました。上の部屋には今夜、水を使わないよう伝えます。明日、私も見に行きますね」

もっと早く相談しておけばよかったと後悔しましたが、すでに部屋は水びたしでした。

「古い建物のせいでしょ」と言い張る住人

翌日の昼、大家さんが上の階の住人と一緒に部屋を見に来ました。

住人は水びたしの床を見て、困ったようにため息をつきました。

大家さんが天井を確認しながら尋ねます。

「上のお部屋で、最近お風呂の水が流れにくいとか、何か気になることはありませんでしたか?」

すると住人は、少し不満そうな顔をしました。

「え?なんでうちなんですか。うちは何もしてない、古い建物のせいでしょ」

「まだ原因がわからないので、確認しているんですよ」

大家さんがそう説明しても、住人は納得していない様子でした。

「うちだって迷惑してるんですよ。それに、下の人も水が漏れていたなら、もっと早く連絡してくれればよかったじゃないですか」

その言葉には、私も返す言葉がありませんでした。

確かに、最初に水漏れに気づいたとき、大家さんに連絡しておくべきだったのです。

ただ、今は言い合っている場合ではありません。

大家さんもそれ以上は話を続けず、原因を調べるために配管業者さんを呼びました。

しばらくして業者さんが到着し、上の部屋の排水を調べに行きました。

戻ってきた業者さんは、取り除いた黒いかたまりを私たちに見せながら説明しました。

「上のお部屋のお風呂の排水管に、これが詰まっていました」

それは、髪の毛と石けんかすが固まったものでした。

「かなり詰まっていたので、水が流れにくくなっていたと思います。あふれた水が床の下に回って、下の部屋に漏れていたようですね」

住人は驚いたように、業者さんの手元を見つめていました。

「前から、お風呂の水が流れにくくなっていませんでしたか?」

そう聞かれると、住人は目を伏せ、何も答えませんでした。

大家さんが静かに声をかけました。

「今後、流れが悪いと感じたら、早めに連絡してくださいね」

住人は小さくうなずき、私と目を合わせないまま部屋を出ていきました。

その後、天井は大家さんの負担ですぐに修理されました。ただ、水にぬれた本は処分するしかありませんでした。

私自身も、水漏れを見つけた時点で相談すべきだったと反省しています。

あれ以来、上の階の住人は廊下で顔を合わせると、決まって目をそらすようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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