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「着いた?」が3時間未読の彼→「俺は大丈夫」と届いた翌日、カフェで見た絆創膏だらけの手

  • 2026.11.5
ハウコレ

電話をかけても、流れてくるのは電源が入っていないことを告げる案内だけでした。私は未読のメッセージを、何度も送り続けるしかありませんでした。
玄関で彼を見送ってから、30分ほど経っていました。いつもなら家に着いたころに届くはずの「着いた」の連絡が、その日は来ませんでした。私は自分から「着いた?」と送ってみました。

届かない「着いた」

彼とは付き合って10か月です。私の部屋で過ごした日は、家に着くと彼が必ず連絡をくれます。私の家から彼の家までは、歩いて25分ほどの距離でした。
「着いた?」
送ったメッセージには、既読がつきません。コンビニにでも寄っているのかなと思い、スマホを置いて洗い物を片づけました。テレビの音を小さくして、通知が鳴るのを待ちました。
1時間経っても、未読のまま。電話をかけると、電源が入っていないか電波の届かない場所にいる、という案内が流れました。

最悪の想像

彼のスマホは、帰る前に私の部屋で充電していたはずです。電池切れとは考えにくい。だとしたら、何があったのか。
事故、事件、帰り道の暗い川沿い。考えたくない言葉ばかりが頭に浮かびました。彼の家族の連絡先も知らない私には、待つしかありませんでした。
2時間、3時間。私は何度もメッセージを送りました。
「大丈夫?」
「連絡ください」
どれも未読のままです。彼の家まで行ってみようかと、上着を手に取りかけたときでした。
並んだメッセージに、一斉に既読がついたのです。

「俺は大丈夫」の短い返事

続けて彼から届いたのは、短いメッセージでした。
「ごめん、スマホが壊れた。俺は大丈夫。明日、説明させて」
無事だと分かって、ソファに座り込みました。けれど、何があったのかは書いてありません。どうしてスマホが壊れたのか。なぜ、わざわざ「大丈夫」と書くのか。その日はほとんど眠れませんでした。
翌日、待ち合わせのカフェに先に着いていた彼は、テーブルの上にスマホを置いていました。画面には、蜘蛛の巣のようなひびが広がっていました。
そして、コーヒーカップを持つ彼の両手には、絆創膏がいくつも貼られていました。

そして...

「その手、どうしたの」
思わず声が大きくなりました。彼は自分の手を見下ろして、少し困ったように笑いました。
「話すと長くなるんだけど」
彼の話を聞き終えたとき、3時間の不安はどこかへ消えていました。私は「先にそれを書いてよ」と言って、絆創膏だらけの彼の手を軽く叩きました。
あの夜、帰り道の25分で、彼にいったい何があったのでしょうか。
(20代女性・美容部員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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