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【SWISSビジネスクラス機内食&搭乗記】王様シートとは?約13時間のチューリヒ〜成田線から空港ラウンジまで徹底ルポ|スイス インターナショナル エアラインズ

  • 2026.11.4

約13時間のロングフライトとなるチューリヒ〜成田線。今回はSWISS(スイス インターナショナル エアラインズ)のビジネスクラスに搭乗しました。出発前に利用できる空港ラウンジから、ゆったり過ごせるシート(通称「王様シート」と呼ばれる「Privacy seat」も!)、スイスらしさを感じる機内食やアメニティまで、長距離移動を快適にしてくれるサービスが充実。実際の搭乗体験とともに、その魅力を紹介します。

 

空港に着いた瞬間から違う!ビジネスクラスのメリット

SWISSのビジネスクラスでまずありがたいのが、慌ただしいチェックインや保安検査の時間を短縮できること。チェックインにはビジネスクラス専用カウンターが設けられており、チューリヒ空港では対象の保安検査場でFast Laneも利用できます。

機内持ち込み手荷物は1個8kgまでを2個、預け入れ荷物は通常1個32kgまでを2個。お土産をたっぷり買った帰国便には、この余裕がかなり心強かったです。

出発前から楽しみ!チューリヒ空港のSWISS Loungeへ

ビジネスクラスのお楽しみは、まだまだここから。

チューリヒ空港には複数のSWISS Loungeがあり、今回はAエリアと、日本行きの長距離便が発着するEエリア、それぞれのビジネスラウンジを訪れました。

マーケットホールのような「SWISS Business Lounge A」

Aエリアにある「SWISS Business Lounge A」は、アーチ形の天井が特徴のヨーロッパのマーケットホールのような空間。

ラウンジ内はいくつかのゾーンに分かれていて、食事を楽しむスペースのほか、仕事に集中できるワークエリア、リクライニングチェアやラウンジスイートも用意されています。

もちろん、ビュッフェとドリンクも楽しめるので、早めに空港へ着いても「時間を潰す」というよりホテルのバーカウンターでくつろいでいるような気分です。

SWISS Business Lounge A

場所:チューリヒ空港 ターミナルA

営業時間:5:30〜22:00

設備:ライブクッキング、ワークスペース、リクライニングエリア、シャワーなど

日本へ飛び立つ前は「SWISS Business Lounge E」へ

そして成田便の搭乗前に訪れたいのが、ターミナルEにある「SWISS Business Lounge E」。こちらは約1,200平方メートル、200席という広々としたラウンジ。明るく開放的なエリアと、静かに過ごせるリラックスエリアが分かれていて、6つの独立したワークステーションやシャワーも備わっています。

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リクライニングチェアを備えた静かな休憩スペースも。長距離フライト前に少し体を休めたいときにうれしい。
 

ライブキッチンではできたての温かい料理を楽しめるほか、コールドビュッフェやパン、デザートなども充実。

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サラダだけでも種類豊富
 

ラウンジ内にはスイスの家具メーカー・Vitraの家具も配され、機能的なのにどこか温かみのある空間です。

インテリア好きなら、椅子や照明にも注目です。

そしてEラウンジでぜひ立ち寄りたいのが屋外テラス。目の前には駐機する飛行機、その向こうにはスイスアルプスの山並みが広がります。飛行機が行き交う様子を眺めながら、グラスを片手にのんびり。帰国便に乗る直前までスイスの景色に浸れる、個人的にもお気に入りの場所でした。

SWISS Business Lounge E

場所:チューリヒ空港 ターミナルE

営業時間:6:00〜22:00

座席数:200席

設備:ライブクッキング、コールドビュッフェ、ワークスペース、シャワー、屋外テラスなど

いよいよ搭乗!約13時間を過ごす、ゆったりシートをチェック!

座席には大きな枕とブランケットも用意されていました

機内に入って最初に目を奪われたのは、シートの可愛さでした。落ち着いたブラウンを基調に、背もたれにはキルティングのようなステッチ。重厚感がありながら堅苦しすぎず、どこかクラシカルな雰囲気があります。座面も厚みがあり、見るからにふかふか。約13時間をここで過ごすと思うと、着席した瞬間からほっとします。

個人モニターも大きく、ゆったりとしたシートで映画を観れば、長いフライトでも作品の世界にどっぷり浸れそう。

他にも、ノイズキャンセリング仕様のヘッドホン、飲み物やスマートフォン、カメラなどを置いてもまだ余裕のあるサイドテーブルや収納スペースなど、さすがはビジネスクラス!

通常席よりもプライバシーが高く、収納スペースにも余裕のある「Privacy seat」。通称「王様シート」とも呼ばれています。
 

アメニティにも“スイスらしさ”

アメニティキットは、スイス発のアイウェアブランド「VIU(ヴィウ)」とのコラボレーション。年に数回デザインが変わり、ブラックやボルドーを基調としたシンプルなケースの中に、歯磨きセット、靴下、耳栓などが入っています。アイマスクやリップバームなどは必要に応じて機内でリクエストすることもできます。

左から、スリッパ、アイウェアブランド「VIU(ヴィウ)」とのコラボアメニティ、「Muntagnard(ムンタグナルド)」のスリーピングシャツ

さらに10時間を超える夜間便では、スイスのファッションブランド「Muntagnard(ムンタグナルド)」(写真右)のスリーピングシャツも用意。肌触りがすべすべでとても心地よかったです。

SWISSオリジナルカクテルがおいしすぎる

席に落ち着いたら、ぜひ試してみてほしいのが、SWISS初のシグネチャーカクテル「SWISS Alpine Essence」。ドライ・ホワイト・ベルモットをベースに、エルダーフラワー、ミント、ホワイトカカオ、シトラスやハーブのニュアンスを重ねた一杯です。

飲んでみると、華やかだけれど甘すぎず、ミントの爽やかさもあって、食事前の一杯にぴったり。

雲の上でミシュラン星付きレストランの味を

そしていよいよ、ビジネスクラスの楽しみのひとつ、ディナーです。SWISSでは「SWISS Taste of Switzerland」として、約3カ月ごとにスイス各地のシェフによる料理を機内で提供しています。筆者が搭乗した時期(2026年9月〜12月)のテーマは、スイス北部の「シャフハウゼン州」。ライン川のほとりにあるミシュラン一つ星レストラン「Villa Sommerlust」の3人のシェフがメニューを手がけています。

食事は一皿ずつテーブルへ運ばれるレストランスタイル。最初に出てきたのは、スモークサーモンのタルタルに、アンダルシア風ガスパチョ、キムチマヨネーズ、ウズラの卵、素焼きアーモンドを合わせた一皿です。サーモンの旨みに、爽やかな酸味とキムチマヨネーズのまろやかな辛みが重なり、ひと口の中でも味わいが次々と変化します。機内食とは思えないクオリティにびっくり。

ポルチーニ香るチキンには、スイスワインを

メイン料理は、ビーフ、チキン、魚料理、ベジタリアンメニューなどから選択できるスタイル。筆者が選んだのは、チキンのラグー・ポルチーニマッシュルームソース仕立て。栗のポレンタ、赤キャベツ、ローストしたカボチャが添えられています。しっとり柔らかなチキンにポルチーニの香りと濃厚なソースが絡み、思わずワインが進む味わい。栗のポレンタのほのかな甘さも秋らしく、飛行機の中にいることを忘れそうになる一皿でした。

トゥールガウ州の白ワイン「Souvignier Gris 2025」をお供に。機内でもスイスワインを味わえるのがうれしい!
 

デザートまで本格的!ピスタチオタルトを堪能

メインの後には、チーズやデザートも選べます。すでにかなりお腹いっぱいだったのですが、デザートは別腹。ベリーとピスタチオクランブルを添えたピスタチオタルトをいただきました。口にすると、まず広がるのがピスタチオの濃厚で香ばしい風味。そこにベリーの酸味が加わることで、意外と後味は軽やかです。クランブルのサクサクとした食感もアクセントになり、こちらも機内食とは思えない本格派。

豆知識

ちなみにチューリヒ/ジュネーブ発の長距離線ビジネスクラスでは、出発6週間前から24時間前まで「Pre-Select」を利用可能。通常の機内メニューを含む、最大9種類のメイン料理から事前に選ぶことができます。食べたいものが決まっているなら、搭乗前にチェックしておくのがおすすめです。

深夜のお楽しみはMövenpickのアイスクリーム

コース料理を食べ終えて、機内が暗くなった後にも小さなお楽しみが。今回のフライトでは、スイス生まれの「Mövenpick(モーベンピック)」のアイスクリームが配られました。あれだけ食べたはずなのに、アイスはなぜか別腹。薄暗い機内で映画を観ながら食べる冷たいアイスが妙においしくて、ちょっとした夜更かし気分!

フルフラットにすれば、長距離便のフライトもぐっすり

そろそろ眠くなってきたところで、シートをフルフラットに。

ボタン一つで切り替え完了!

背もたれを倒していくと、約2mのベッドに変身。足を完全に伸ばして横になれるだけで、エコノミークラスの長距離便とは体の楽さがまるで違います。大きな枕を置き、ブランケットをかけると、本当に小さなベッドのよう。

いつもなら「あと何時間……?」と残り時間を確認してしまう長距離フライトですが、今回は横になってしっかり眠れたおかげで、目を覚ますとかなり日本へ近づいていました。長距離線では、機内食やラウンジ以上に、この「きちんと眠れること」がビジネスクラス最大のメリットかもしれません。

到着前の朝食も、自分のペースで

朝食の時間に「起こしてほしい/起こさなくていい」も選択可能。できるだけ長く眠っていたい人にはうれしい心遣いです。

到着前には朝食のサービス。今回の便では、搭乗時に渡されたオーダーシートに、食べたいものや飲みたいものをあらかじめ記入するスタイルでした。

しっかり食べたい人も、軽く済ませたい人も、自分のお腹や睡眠時間と相談しながら選べます。
 

飲み物はスムージーやフィルターコーヒー、1908年創業のスイスのティーブランド「SIROCCO」の紅茶などから好みに合わせてチョイス。パンもクロワッサンや編み込みブリオッシュなどから選べ、さらにスイス風、英国風、アジア風といった朝食スタイルまで選択できます。

せっかくなので、筆者は最後までスイスを満喫すべく「スイス風」をチョイス。ハムやサラミ、チーズの盛り合わせを少しずつつまみながらコーヒーを飲んでいると、もうすぐ成田に着くのが少し惜しくなってきます。

長距離移動そのものが、旅の楽しみに

食べて、飲んで、眠っているうちに、あっという間に成田空港へ到着! 預けたスーツケースも優先手続き扱いで、到着後までスムーズなのがうれしいところです。

チェックイン、Fast Lane、ラウンジ、優先搭乗、そして約13時間のフライトまで。決して気軽な価格ではありませんが、長距離移動を「耐える時間」ではなく、旅の楽しみのひとつに変えてくれるビジネスクラス。スイス旅行を最後まで楽しみ尽くしたいなら、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

©Chiharu Kubota


 

取材協力

スイス政府観光局

スイス インターナショナル エアラインズ

スイストラベルシステム

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