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【勉強嫌いの原因は親にある】進研ゼミ「赤ペン先生」が教える 子どものやる気を引き出す最強のひと言

  • 2026.11.3
cocreco子どもが自主的に勉強するようになる、赤ペン先生の「究極のほめ術」とは? 画像:ベネッセコーポレーション 通信教育「進研ゼミ」より

「うちの子は勉強が嫌い。机に向かわせるのが大変!」「テストも間違い・空欄が多めでガッカリ」なんて経験はないでしょうか。

子どもが勉強嫌いで苦労しているなら、通信教育「進研ゼミ」の赤ペン先生のほめ術を試してみてください。57年間、のべ9200万人の子どもたちとのやりとりから生まれた「究極のほめ術」は、子どもの勉強に向かう気持ちを変えます。

現役・赤ペン先生であり、全国の赤ペン先生のサポート役も務めている佐村俊恵(さむらとしえ)先生が、「勉強が好きになるコツ」を解説します(全3回の1回目)。

おうちのかたに質問!

子どもがテストで「48点」を取ってきました。間違いも空欄も多めです。

どんな反応をしますか?

𠮟る・ため息をつく・大笑いも全部NG! 赤ペン先生の正解の対応はこれ!

ベネッセコーポレーションの通信教育「進研ゼミ」は月に1回、子どもたちから答案の提出があり、赤ペン先生はこれに対して添削指導をします。しかし当然のことながら、すべての答案が優等生ではありません。

解答が間違っているだけでなく、無解答が多め、あるいは白紙のまま送られてくることもあります。手元に届いたさまざまな答案に対して、赤ペン先生はどのような対応をするのでしょうか。

「赤ペン先生は、どんなことがあっても決して子どもを否定しません。『ほめ方の3原則』というものがあり、3つの原理原則に基づいて子どもを受け止め、どんな答案でもほめます。この視点は、低学年も高学年も関係なく、どの学年でも一緒です。

赤ペン先生の「ほめ方」3原則

1)「結果」ではなく「過程」をほめる

2)何歳になっても「学びのていねいさ」をほめる

3)「大人目線」ではなく「子ども目線」でほめる

テストの点数が悪かったとしても、テストを受ける前にお子さんがノートを見返していた姿を見たり、宿題に毎日取り組んでいたなら、『頑張っていたよね』と、その姿勢をほめてあげてください。

また、誤答や無解答が多めだったとしても、テストを逃げずに受けたこと自体が子どもにとっては大きな挑戦なので、その点をほめてあげましょう。

逆に結果だけに反応して、落胆したり𠮟ったりするのはNGです。子どもは結果が一番大事で、成果を出さなくちゃいけないと思い込み、テストに対して余計なプレッシャーを抱えてしまいます。これを繰り返すと、見通しが立たない新しい挑戦を避けるようにもなるでしょう。

ですから、最初に見るべきところ、反応すべきところは結果(点数)ではなく、その子が取り組んだ過程です」(佐村先生)

答案がどんな結果でも、まずは「過程」をほめることが赤ペン先生の対応です。

過程に注目して言葉にしてあげると、子どもは『頑張りに気づいてくれた!』と自分の行動に自信を持ちます。これが、子ども自身が頑張る方向や手段を理解していくことにつながり、勉強に前向きに取り組める土台になっていきます。

「学びのていねいさ」をほめる・「子どもの目線」でほめるとは?

「『ほめ方の3原則』には、『学びのていねいさ』をほめる、『子どもの目線』でほめるという基本もあります。

前者の『学びのていねいさ』をほめるは、その子がどんな姿勢で問題に向き合ったのかを言葉にすることをいいます。

たとえば、算数の問題で途中の式をちゃんと書いていたなら、『しっかり式を書いているね、すごい』とか、問題文に書き込みをしながら取り組んでいるなら『メモをしながら解くなんて、ていねいだね』という具合です。

自分の頭で考えて、答えを導こうとする姿勢が認められた子は、学び方自体を大切にするようになります。学び方を大切にすれば当然、『思考の筋道』が子どもの中に定着するので、結果も自然とついてくるでしょう。

後者の、『子どもの目線』でほめるというのは、子どもを上から評価しないことです。大人の目線だと『10問中、5問もミスした!』とできないところを指摘してしまいがちですが、子ども目線では『5問もできた!』と、できたところに注目します。

子どもの答案を前にすると、おうちのかたは結果やできなかったことに目がいってしまうかもしれませんが、どうか発想の転換をしてみてください。

純粋にできたことを認めて親子で一緒に喜ぶことが、子どもの力を伸ばし、自ら勉強する姿勢を育みます」(佐村先生)

cocrecoほめることは、子どもが自分の強みに気づくことにもつながります。 写真:アフロ

「私はバカ」という女の子とほめ続けた先に待っていた変化

赤ペン先生には、「何があっても、子どもたちを絶対に否定しない」という行動規範があり、すべてを丸ごと受け止めてほめるために、「よく見る」ことが徹底して行われています。

佐村先生が担任をした子どもの中には、この視点により救われ、やる気が持てた子がいます。

「答案は出してくれるものの、答えが間違っているだけでなく、時には白紙で提出してくる上に、『私はバカなので、問題が解けませんでした』とか『私は何やってもダメなんです』と、自分を全否定するメッセージを添えてくる高学年の女の子がいました。

私はどんな言葉を返そうか悩んだのですが、答案全体をよく見ると字が大変上手な子だとわかったので、『提出してくれてうれしかったよ。ていねいな字でメッセージを書いてくれてありがとう』とコメントをしました。

その後も答案が届くたびに提出してくれたことと、字のていねいさをほめ続けると、学年の最終号に『先生、私、習字で学校代表になりました!』と喜びのメッセージが書き添えられていたのです。

ほめ続けたことで、その子が自分の強みに気づけたことが本当にうれしかったですね。また、低学年の子に関しては、おうちのかたからのメッセージでお子さんの様子をうかがい知る機会があります。

『赤ペン先生からの言葉を読んで〈僕、すごいんだ!〉と、うれしそうにしています』『花丸がついているととっても喜んで、頑張ろうという気持ちになっています』、といったコメントをいただくことがあります」(佐村先生)

ほめることは子どものやる気を引き出し、自信を形成します。ネガティブな要素が子どもに見られたときこそ、否定するよりも肯定する言葉を選んでみましょう。

子どもはポジティブに受け止めることが何よりも大切

「私が赤ペン先生になろうと思ったのは、長女が小学生時代に『進研ゼミ』を受講したことに始まります。

娘が『今のクラスが一番。これから行われるクラス替えが本当に嫌!』というメッセージを答案に書いて提出したら、赤ペン先生から『素敵な友だちに出会って、たくさんの思い出がつくれたのだから、○○さんは次の学年で新しいお友だちと出会っても大丈夫』、といったようなコメントをいただいたことがきっかけです。

たった3行の短い言葉でしたが、これまでのやりとりを踏まえて娘の気持ちに寄り添い、不安を期待に変えてくれたことにとても感動しました。娘はその後、毎年のクラス替えも進学などに対しても、不安の言葉は本当に一切、口にしなくなりました。

また、嫌いだった算数も、赤ペン先生に『間違えても大丈夫!』と毎回、すべてを受け止めて、励ましていただいたことで頑張れたような気がします。

子どもたちが変わるきっかけを私も作ってあげられたらいいなと思っていたころ、ちょうど赤ペン先生の募集があったので試験を受けました。このタイミングは運命だと思っています」(佐村先生)

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子どもを前にすると、親は親としての責任がどうしても先に立ってしまい、できないことを指摘したり、親の期待を押し付けてしまいがちです。

しかし、それが子どもの「やる気ダウン」や「勉強嫌い」につながっていくことが多いため、赤ペン先生の「ほめ方の3原則」を参考に接し方を変えてみてください。「ほめる」を基本にすると、子どもの行動や反応が少しずつ変わってくるはずです。

次回は、「テストで0点、あるいは無解答があってほめるところが見当たらない」「ミスばかりするからほめられない!」「暴言を吐くから手に負えない」と悩むおうちのかたに向けて、どこを見て、どう声をかければいいのか具体的に紹介します。

取材・文/梶原知恵

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◆佐村 俊恵(さむら としえ)

進研ゼミ「赤ペン先生」全国代表。長女が小学生時代に「進研ゼミ」を受講したことをきっかけに「赤ペン先生」と出会い、その指導姿勢に深い感銘を受ける。2004年からベネッセコーポレーション・進研ゼミ小学講座の赤ペン先生としての業務を開始。以来20年以上にわたり、同講座の添削指導に携わる。現在は添削指導だけでなく、「赤ペン先生の先生」として全国の赤ペン先生からの質問・相談対応も担当。小学生向けのオンライン授業講師やフリースクールのメンターなど多方面で活躍中。1男1女の母。

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