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「旅館の代金?誕生日のプレゼントでしょ」温泉旅行の数日後に別れを告げた元彼。だが、友人たちの前で言葉に詰まった理由

  • 2026.11.3

誕生日旅行の数日後、突然の別れ話

付き合っていた彼の誕生日に、私は温泉旅行をプレゼントしました。

彼が前から行きたがっていた露天風呂つきの旅館を選び、宿代はすべて私が払いました。

アルバイト代から出したので、決して安い金額ではありません。

それでも彼が喜んでくれるならと、私も旅行を楽しみにしていました。

ところが、旅行から帰って何日かたった夜のことです。

彼に呼び出され、駅前のカフェで会うことになりました。

向かいの席に座った彼は、少し間を置いてから口を開きました。

「ごめん。もう好きじゃないんだ。別れたい」

「え……どういうこと?旅行から帰ってきたばかりだよ?」

「うん。旅行は楽しかったけど……」

あまりに突然で、何を言えばいいのか分かりませんでした。旅行中は楽しそうにしていたのに、数日後に別れを告げられるなんて思ってもいませんでした。

私は動揺したまま、旅館の代金について口にしてしまいました。

「宿代、全部私が払ったよね。少しでも返してもらえないかな…」

「旅館の代金?誕生日のプレゼントでしょ」

「そうだけど……別れるって分かってたら、払わなかったよ」

「そんなこと言われても。プレゼントだったんだからさ」

確かに、私から贈ったものです。返してほしいと言うのはおかしいかもしれません。

それでも、急な別れ話に気持ちが追いつかなかったのです。

すると彼は、小さな紙袋をテーブルに置きました。

「まあ、これ。お返し」

中をのぞくと、入っていたのはハンドタオル1枚でした。

「……これ?」

彼は特に何も言わず、伝票も持たずに店を出ていきました。

私は紙袋を持ったまま、しばらく席を立てませんでした。

せっかくの誕生日旅行が、こんな思い出になるとは思いませんでした。

友人たちの前で始まった旅行自慢

それからしばらくして、共通の友人たちが居酒屋に集まる機会がありました。

参加するか迷いましたが、私も顔を出すことにしました。

すると元彼も来ていて、座敷の長いテーブルの真ん中あたりに座っていました。

私は端の席に座り、なるべく彼のほうを見ないようにしていました。

しばらくすると、元彼が温泉旅行の話を始めたのです。

「誕生日に温泉行ったんだよ。露天風呂つきの旅館でさ。結構よかったんだよね」

「へえ、誰と行ったの?」

「そのとき付き合ってた彼女と」

彼はちらりと私を見ましたが、そのまま楽しそうに話していました。

私は何も言わずに聞いていました。

すると、彼の向かいに座っていた私の親友が口を開きました。

「それって、旅館の宿代は全部彼女が出したんだよね?」

「え?ああ、まあ。誕生日だったから」

「そうなんだ。でも、旅行から帰って何日かで別れたんでしょ?」

「……うん、まあ」

「お返しも、ハンドタオル1枚だったって聞いたけど」

別れた夜、私は親友に電話で事情を話していました。

だから、宿代のこともハンドタオルのことも知っていたのです。

近くにいた友人が、驚いたように聞き返しました。

「え、旅行のすぐあとに別れたの?」

「まあ、そうだけど……」

「え、それはないでしょ」

元彼は何か言いかけましたが、結局何も言い返しませんでした。顔を赤くして、持っていた箸をそっと置きました。

私も少し気まずくなりましたが、親友が私の気持ちを分かってくれていたことは、ありがたかったです。

その場で元彼が旅行の話を続けることはありませんでした。あとから聞くと、その後の友人たちの集まりにも、あまり顔を出さなくなったそうです。

ちなみに、別れ際にもらったハンドタオルは、今では玄関の靴箱を拭く雑巾になっています。

あの旅行のことを思い出すことはありますが、もう彼に何か言いたいとは思いません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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