1. トップ
  2. エピソード
  3. 交際初日、彼女のメッセージを6時間開けなかった俺。友達12人がお祝いスタンプを送るまで

交際初日、彼女のメッセージを6時間開けなかった俺。友達12人がお祝いスタンプを送るまで

  • 2026.11.4
ハウコレ

届いた通知をすぐに開けば、それで済んだはずでした。けれど、付き合って最初の返事だけは、どうしても特別なものにしたかったのです。
改札を抜けてホームに着いても、顔がゆるんだままでした。サークル時代から好きだった彼女が、さっき「付き合ってください」にうなずいてくれたのです。気づけば俺は、彼女ではない相手に電話をかけていました。

ホームでかけた電話

最初にかけたのは、サークル時代から一番仲のいい友達でした。俺が3年近く彼女を想い続けていたことを、知っている相手です。「付き合えた」と言うと、電話の向こうで大声を上げて喜んでくれました。

そのとき、耳に当てたスマホが短く震えました。画面を離して見ると、通知には彼女の名前と「今日はありがとう。」、続けてスタンプが1つ。すぐに開きかけて、手を止めました。付き合って最初の返事を、浮かれた頭の思いつきで済ませたくなかったのです。既読をつけるのは、返事を決めてからにしようと思いました。

最初の返事を決めるまで

その友達に相談すると、「前に、あそこ行きたいって言ってたよな」と、彼女がサークルの集まりで話していた水族館の名前を出してきました。俺は覚えていなかった話です。

友達が、彼女を除いたサークル仲間のグループチャットに書き込むと、「ほかにも何か言ってた」「好きなケーキはあれ」と、彼女の話が次々に集まってきました。1人ずつ電話をかけて話を聞くうちに家に着き、気づけば何時間もたっていたのです。

慌てて彼女のメッセージを開いたときには、送られてから6時間以上が過ぎていました。

12人分のスタンプ

「ごめん、今見た。こちらこそ、これからよろしくお願いします。最初のデート、前に行きたいって言ってた水族館にしない?」と送りましたが、既読はつきません。もう寝たのだろうと思いました。

そのことをグループに書くと、仲間たちは「6時間はない」とあきれつつ、「じゃあ俺らからもお祝い送っとく」と言い出しました。止める間もなく、1人、また1人と「送った」の報告が続きます。数えると12人でした。

彼女が目を覚ましたら、俺の返事と一緒に、12人分のスタンプを見ることになる。嬉しさと申し訳なさで、なかなか寝つけませんでした。

そして...

翌朝、彼女から「6時間なにしてたの」と届きました。最初の返事を決めるまで友達に電話して回っていたと正直に打ち明けると、しばらく返事がありません。

やっと届いたのは「水族館、覚えててくれたの?」。続けて「でも次は先に私に返して」。友達に教わったとは、まだ言えていません。

12人の友達には、その日のうちに全員からからかわれました。彼女が朝いちばんに見た12人分のスタンプは、俺の3年近い片思いを見守ってきた仲間の数でもありました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ