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「どうせ余るでしょ?」清掃に参加せず、お茶とお菓子を持ち帰る住人。数か月後、当番決めの席で会長が告げた一言

  • 2026.11.2

清掃には参加せず、お菓子だけ受け取りに来る住人

私の住む町内会には、少し困った住人がいます。

同じ通りに住む年上の女性で、お茶やお菓子をもらうことには積極的なのに、当番などの負担はなかなか引き受けようとしません。

ある土曜日、朝から地域の清掃がありました。

作業が終わると、集会所で町内会費から購入したお茶とお菓子が配られます。

その日、私は配る係を担当していました。

昼になり、長机にお茶とお菓子を並べていると、例の住人が集会所に入ってきました。

清掃には参加していなかったのですが、配布が始まるころには姿を見せたのです。

「あら、今日はどんなお菓子?」

そう言って自分の分を受け取ると、長机の端に残っていたお茶とお菓子を見て、私に声をかけてきました。

「余ったお菓子、もらって帰ってもいい?」

「あ、すみません。それ、まだ戻ってきていない方の分なんです」

「えー、そうなの?でも、どうせ余るでしょ?」

「まだ受け取っていない方がいるので…」

私が言い終わる前に、住人はペットボトルとお菓子の袋を手に取りました。

「少しくらいいいじゃない。じゃあ、もらっていくわね」

そう言って、そのまま集会所を出ていってしまったのです。

あまりにあっさり持っていかれたので、私は言葉が出ませんでした。

その後、片付けを終えて戻ってきた年配の男性の分が足りなくなり、事情を説明して謝ることになりました。

「また持っていかれたね」

隣で片付けをしていた奥さんが、小さくため息をつきました。

せめて全員に行き渡るまでは待ってほしかった。そう思いましたが、すでに住人の姿はありませんでした。

役員決めの話し合いで、会長が伝えたこと

それから数か月後、町内会の役員と当番を決める話し合いが、同じ集会所で開かれました。

例の住人も参加していて、当番の決め方についていろいろと意見を出していました。

「ごみ当番、毎週なんて大変よ。もう少し負担を減らせないの?」

そんなことを言っていたのですが、会長から清掃の当番をお願いされると、すぐに首を横に振りました。

「ああ、私はちょっと無理。忙しいから、ほかの人にお願いして」

会長は手元の名簿に目を落としました。

「そうですか。ただ、確認したところ、まだ一度も当番を引き受けていないのは、そちらのお宅だけなんですよ」

「えっ、そうなの?」

「はい。ほかの皆さんには、一度は担当していただいているんです」

会長は責めるような口調ではなく、淡々と説明しました。

住人は少し困った顔をして、それ以上は何も言いませんでした。

その後、会長は清掃後のお茶とお菓子についても話をしました。

「それと、清掃のときのお茶とお菓子なんですが、余った分は、今後、清掃に参加した方たちで分けることにします」

すると、後ろの席から「それがいいね」という声が上がりました。ほかの住人たちもうなずいています。

例の住人は何か言いたそうにしていましたが、結局、何も言いませんでした。

以前のように、まだ受け取っていない人の分まで持っていかれるのは困ります。余った分についても、配り方がはっきりしたことで、私は少し安心しました。

そして次の清掃の日。

集まった人たちの中に、例の住人の姿がありました。

軍手をはめて、ほかの人から少し離れた場所で、黙々と草を抜いていました。

清掃が終わると、お茶とお菓子が配られました。余ったお茶も、参加した人たちで分けました。

例の住人も自分の分だけを受け取り、余ったものを欲しがることはありませんでした。

「今日のお茶は、いつもよりおいしいね」

隣の奥さんが笑いながら言いました。

私も冷えたお茶をひと口飲み、思わず笑顔になりました。

特別なことがあったわけではありません。ただ、みんなで作業をして、終わったあとにお茶を分け合う。そんな当たり前のことが、気持ちよくできた一日でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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