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午前2時、彼女に「起きてる?」と送って取り消した俺→その続きに打とうとしていた一言

  • 2026.11.2
ハウコレ

取り消したあとに届いた「起きてるよ、どうしたの?」を、俺は開けませんでした。開けば、何があったのかを話さなければいけなくなるからです。

暗い部屋で、何度も寝返りを打っていました。枕元の時計は、午前2時過ぎ。気づけば、付き合って8ヶ月になる彼女とのチャットを開いていました。

彼女の誕生日のために引き受けた案件

その日、俺が担当していた案件で大きなミスが見つかりました。来月の彼女の誕生日に連休を取るため、前倒しで引き受けた仕事です。上司には「明日の打ち合わせで説明しろ」と言われていました。
説明がうまくいかなければ、案件は延びて、連休は取り消しになるかもしれません。誕生日の旅行は、彼女がずっと楽しみにしている予定でした。
布団に入っても、同じ場面ばかりが頭の中でくり返されていました。彼女の声が聞きたい。そう思って、打ったのがこれでした。
「起きてる?」
送信してすぐに、続きに何を書くつもりなのか考えました。誕生日の休みが危ないと書けば、彼女は自分のせいだと思うかもしれない。俺は慌てて、送信を取り消しました。

返事が来ても、開けなかった

しばらくして、ロック画面に彼女の返事が表示されました。
「起きてるよ、どうしたの?」
開いて返せば、きっと全部こぼしてしまいます。結局、既読をつけないまま、スマホを伏せて目を閉じました。
目覚ましが鳴ってから、迷った末に一言だけ送りました。
「ごめん、なんでもない」
打ち合わせが終わって、休みが守れると分かってから話そう。そう決めていました。

打ち合わせの最中に鳴った電話

彼女からの着信があったのは、取引先との打ち合わせの真っ最中でした。上司の隣で、ポケットの中のスマホが鳴り続けました。出られるはずがありません。
打ち合わせが終わってすぐ、俺は彼女にメッセージを送りました。
「今出られない。あとでかける」
説明はうまくいき、案件も予定どおり進むことになりました。けれど、取り消した1通と「なんでもない」のあとでは、彼女にどう読まれても仕方ありません。今ごろ彼女はどんな気持ちで店頭に立っているのか。考えると、落ち着きませんでした。

そして...

彼女の仕事が終わるころを見計らって、電話をかけました。寝不足で、声がかすれていたと思います。
「あのさ、昨日の夜のことなんだけど」
仕事でミスをして眠れなかったこと。誕生日の連休が危なかったこと。打ち合わせで、なんとか守れたこと。順番に話すと、彼女は少し黙ってから言いました。
「次は、取り消さないで」
取り消した「起きてる?」の続きに打とうとしていたのは、「誕生日の休み、取れなくなるかも」の一言でした。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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