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米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”

  • 2026.10.31

2027年米女子ツアーのスケジュールが発表された。近年は11月の最終戦で発表されるのが恒例だったが、発表のタイミングが早いと年明けからのスケジュールを立てる準備にも余裕が持てる。試合数も大きく変わらず、賞金も増額されることが見込まれることは、女子ツアーの運営がうまく行っていることの証である。

ところが、各試合の開催コースを確認しているなかで衝撃の事実を見つけてしまった。「ロッテ選手権」の開催コースがカパルア・プランテーションコースになっていたのだ。と言っても、一般の読者にはあまりピンとこないかもしれない。“衝撃”なのは、コースで取材するカメラマンにとって衝撃なのだ。

PGAツアー開幕戦の舞台だった「カパルア・プランテーションコース」とは?

米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
山下美夢有

カパルア・プランテーションコースとは、2025年1月までPGAツアーの開幕戦の舞台となっていたコース。2025年は松山英樹が優勝したコースだ。ホノルルのあるオアフ島ではなく隣のマウイ島にあり、島と島の間の太平洋にクジラが潮を吹く様子も見ることができる。サーファーが多く集まるサーフィンスポットもあり、晴れると虹もかかってなんとも美しい風景に出会う。

米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
カパルア・プランテーションコース18番
米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
カパルア・プランテーションコース10番

PGAツアーは来年から1月のハワイの2試合(セントリー、ソニーオープン)の開催をやめてしまったことから、女子がその場所にロッテ選手権の舞台を移したのだ。しかし、今から楽しみ!と手放しで言えない理由がゴルフカメラマンにはある。

カパルアのプランテーションコースは、昨年まで米ツアーで最も取材が大変なコースとして有名で、アップダウンがツアーNo.1だ。どれほど大変かを少し例を挙げたい。

アップヒルの4番は、ティーイングエリアからフェアウェイへは地面が真っ直ぐに続いている。しかし、あまりに坂が急なため、選手がセカンド地点へ向かうためにカートが提供されていた。それほど坂が急なのだ。しかも、カートが提供されるのは選手のみで、ギャラリーや関係者はカート道を歩くしかない。セカンド地点に到着した時にはヘトヘトになる。アップヒルは5番ホールまで続く。グリーンの手前からはフラットになるが、別の問題が発生。5番ホールから6番のティーイングエリアまでは谷を越える。その距離は700ヤードもある。そのインターバルの最初の3分の1はダウンヒル、途中の3分の1はフラットだが、最後の3分の1が再び急なアップヒル。選手はカートやオフィシャルカーで移動するために、歩くこちらは全く追い付かない。このようなスポットがコースのあちこちにあるのだ。

米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
カパルア・プランテーションコース12番

8番(パー3)でも、ティーイングエリアからグリーンまではアップダウンがあり、ここにも選手用に車が用意される。9番でもグリーン手前の200ヤード地点からアップヒルとなる。ちなみに、クラブハウス前にある練習グリーンから練習場までは約300ヤードほど離れており、この道のりも急なアップヒルとなっていて、練習場へ向かうのも大変なのだ。

米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
カパルア・プランテーションコース1番

ここまで大変なコースなので、年明け早々に男子ツアーの取材に行く際には、事前に走り込みをし、クリスマス休暇で鈍った体を鍛えて準備して行ったことを覚えている。そうしないと、普通に歩いていても怪我しそうなコースなのだ。そんなコースに、女子の15人もの選手がプレーするのを取材しなければならない。男子の時は松山や小平など日本人選手はこれまで1人しか出場していないことが通常だったので、15人の取材をどうやったら良いのか、全く想像がつかない。

米女子ツアーの新舞台はカメラマン泣かせ!? 開催コースの“衝撃”
岩井千怜

テレビ中継では、美しい高台からの風景が流れる。みなさんには「綺麗なコースだなぁ」と思って見てもらえれば良いのだが、現場のカメラマンは必死で歩いている、ということだけ少し覚えておいていただければ幸いだ。

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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