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「親父の喜寿に渡そうと貯めていたお金から出すよ」義父の旅行代を家計から出してほしいと言った夫。だが、私が初めて知った事実

  • 2026.11.1

義父の希望だと言い出した夫

私たちは共働きで、3人の子どもを育てています。

夫は私より9歳年上。家計は夫婦で一つにまとめ、家計簿をつけながら節約してきました。

私の両親は家族旅行が大好きで、毎年、子どもや孫を連れて大人数の旅行に出かけます。

飛行機代やホテル代も、ほとんど両親が負担してくれました。

夫も毎回、楽しそうに参加していました。

一方、夫の両親はとても倹約家です。

夫自身、子どものころに家族旅行をした記憶がないそうです。

ある年の年末まで、あと1か月ほどというころ。

子どもたちが寝たあとのダイニングで、夫が突然切り出しました。

「親父がさ、年末に旅行に行きたいって言ってるんだよ」

「珍しいね。いいじゃない」

ところが、夫が見せてきたスマホの画面には、1泊10万円もするリゾートホテルが表示されていました。

「親父の希望だから、うちでお金を出してほしいんだ」

私は驚いて、思わず聞き返しました。

「えっ、家計から?年末まであと1か月しかないのに、急には難しいよ」

すると夫は、少しむっとした顔をしたあと、こう言ったのです。

「親父の喜寿に渡そうと貯めていたお金から出すよ」

私は耳を疑いました。そんなお金を貯めていたなんて、初めて聞いたからです。

家計簿を開いた夜

「待って。そのお金のこと、私、何も聞いてないんだけど」

詳しく話を聞くと、さらに驚くことが分かりました。

夫は義父の還暦のときだけでなく、誕生日やお正月にも、私に相談せず家計から義両親へ現金を渡していたというのです。

「親には苦労かけたんだから、恩返しくらいするだろ」

親孝行をしたい気持ちは分かります。でも、夫婦で管理しているお金を、相談もなく使っていたことには納得できませんでした。

私は棚から家計簿を取り出し、テーブルに広げました。

「私の両親には、一度も渡したことないよね」

「それは…」

「毎年、旅行に連れていってもらってるけど、そのお礼だって家計からはしてないよね。それなのに、あなたの親には黙ってお金を渡してたんだね」

夫は口を開きかけましたが、何も言いませんでした。視線は家計簿に落ちたままです。

「親孝行するなって言ってるんじゃないよ。でも、家計のお金なんだから、ちゃんと相談してほしかった」

私は続けました。

「義父さんの旅行代は、さっき言ってた貯めていたお金から出して。これからは、どちらの親にお金を渡すときも、二人で決めよう」

夫は小さくうなずきました。そして、引き出しの奥に隠していた通帳を、黙ってテーブルに置いたのです。

それからは、両方の親へのお礼について、夫婦で相談して同じように渡すことにしています。

その年末、私は初めて家計から自分の両親にお礼の品を贈りました。

「いつもの旅行のお礼だなんて、うれしいねえ」

電話越しに聞こえた母の声は、とても弾んでいました。

そばにいた夫は少し気まずそうに目をそらしていましたが、私は、あの夜きちんと話ができてよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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