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肌がくすんで見えるのはなぜ? 皮膚科医が教える原因と透明感を取り戻すためのケア方法

  • 2026.10.30

空気が乾き始めるこの季節、鏡を見て「なんだか顔色が冴えない」と感じることはないだろうか。米Vogueが皮膚科医とエステティシャンに取材し、くすみの原因と、肌本来の明るさを取り戻すための対処法をまとめている。ポイントは、闇雲にケアを増やすのではなく、まず原因を見極めることだ。(フロントロウ編集部)

くすみの原因はひとつではない

「ラケル・ニューヨーク」の創設者でエステティシャンのラケル・メディナ=クレグホーンがあげる主な原因は、肌の表面にたまった古い角質、バリア機能の低下による慢性的な水分不足、そして肌に合わない化粧品の使用。皮膚科医のショーナ・ヒギンズ医師は、これに加えて紫外線によるダメージ、肌の生まれ変わりの乱れ、色ムラ、喫煙や大気汚染といった生活・環境の要因もあげる。

くすみは、肌の色やタイプを問わず誰にでも起こるもの。ただし、肌の色が濃い人は炎症後の色素沈着が起こりやすい傾向があり、湿疹などの肌トラブルもくすみに影響することがある。「大切なのは、根本的な原因を突き止めることです」とショーナ医師は話す。

古い角質が原因なら、まずは“やさしい”角質ケア

角質がたまっている場合、最初に試したいのが穏やかな角質ケアだ。ラケルは、乳酸やグリコール酸、マンデル酸などのAHA(アルファヒドロキシ酸)による化学的なケアや、より穏やかなPHA(ポリヒドロキシ酸)、酵素を使ったケアをすすめる。スクラブなどの物理的なケアが向いている人もいるが、「やりすぎないことが大事」だという。

長い目で見て肌本来の明るさを引き出すなら、レチノイドも選択肢になる。ラケルは、レチノイドには肌のターンオーバーを促し、色素沈着を改善する働きが期待できると説明。使い続けることで肌表面の細胞の並びが整い、光をより均一に反射しやすくなるという。「瓦屋根と、タイルを敷き詰めた床。肌の細胞にはどちらの並び方をしてほしいですか?」と、たとえ話で語っている。

ただし、ショーナ医師は注意も添える。レチノイドは肌を乾燥させやすく、その乾燥自体がくすみの原因になることがある。使い始めは乾燥や刺激に注意し、保湿を十分に行うことが大切だ。

乾燥と紫外線を見落とさない

乾燥がくすみの原因だと感じたら、優先すべきは保湿とバリア機能の修復だ。さらにラケルは、紫外線ダメージも肌をいつも以上にくすませると指摘。秋冬でも日焼け止めを毎日使うことが、くすみを防ぐうえで重要になる。

シミや色ムラが気になる場合は、ニキビや湿疹などの炎症を先に落ち着かせることが重要になる。炎症が続くと、その跡が色素沈着として残りやすいためだ。ショーナ医師がくすみや色ムラの改善に役立つ成分としてあげるのは、アゼライン酸、トラネキサム酸、ビタミンC、コウジ酸、ナイアシンアミド。ハイドロキノンについては、必ず皮膚科医の管理のもとで使うよう念を押している。

マット系コスメが原因になることも

意外な落とし穴もある。ラケルによると、マットに仕上げるタイプのアイテムや、乾燥しやすい日焼け止め・メイクアイテムが、かえって顔をくすんで見せることがあるという。うるおいを補える処方を試してみるのがよさそうだ。メイクで今すぐカバーしたい日は、色の力でくすみを補正する下地を取り入れるのもひとつの手だ。

そしてショーナ医師が最後にあげるのが、ケアのしすぎ。角質ケアを重ねすぎるとバリア機能が損なわれ、逆に肌がくすんで見えてしまう。「肌をやさしく扱うことがカギです」とラケルも口をそろえる。

セルフケアだけでは改善が難しい場合は、古い角質を取り除くケミカルピーリングや、肌の質感を整えるマイクロニードリング、フラクショナルレーザーなどの施術も選択肢になる。ただし、とくに肌の色が濃い人は、施術後の色素沈着などのリスクを抑えるため、さまざまな肌色の治療経験が豊富な専門家を選ぶことが重要だとショーナ医師はアドバイスしている。

くすみが気になると、つい美容液や角質ケアを増やしたくなるもの。けれど、必要なのは必ずしも新しいアイテムではない。肌の状態を見極め、乾燥や刺激を防ぎながら、自分に合ったケアを続けることが透明感のある肌への第一歩になりそうだ。

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