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香水を髪につけるのはNG? 海外で注目の「ヘアパフューム」、普通の香水との違いと上手な使い方

  • 2026.10.30

空気が乾き、静電気で髪が広がりやすくなるこれからの季節。そんな時期に注目したいのが、髪専用の香り「ヘアパフューム(ヘアミスト)」だ。手持ちの香水を髪にひと吹きするのと何が違うのか、どう使えば香りを楽しめるのか。海外の美容誌と専門家の声から、ヘアパフュームの魅力と上手な使い方を紹介する。(フロントロウ編集部)

香水との違いは「アルコール」と「ケア成分」

ヘアパフュームは、文字どおり髪に吹きかけるために作られたフレグランス。英Vogueは「ヘアパフュームがトレンドになっている」としたうえで、一般的な香水より軽やかで、価格も手ごろなものが多いことを特徴に挙げている。アルコールの配合を抑えたものやアルコールフリーのものもあり、アルガンオイルやUVカット成分を配合したアイテムも登場している。小さめのボトルは持ち運びや旅行にも便利だ。

米国の香水業界団体フレグランス財団のリンダ・レヴィ会長は、米Vogueの取材に「ヘアミストやヘアパフュームは、髪に吹きかけるために作られた、より軽く繊細な香りです」と説明。肌用の香水とは異なり、コンディショニングなどのヘアケア効果を備えた製品もあるという。同誌はグリセリンやアロエベラといった、ヘアケア製品でおなじみの保湿成分が使われている点にも触れている。

ただし、すべてのヘアパフュームが低アルコールというわけではない。一般的な香水と同様にアルコールを主成分とする製品もあり、配合されるケア成分やその効果はアイテムによって異なる。

大きな違いは、髪への使用を想定して処方されていること。肌用の香水をそのまま髪にたっぷり吹きかけるよりも、専用のヘアパフュームを選ぶという方法がある。

乾燥する季節、髪への香りづけにもひと工夫

秋冬に髪が広がる原因について、セレブのヘアスタイリスト、MJ・スナイダーは米Who What Wearで「秋冬は空気が乾燥しやすく、それが静電気につながります」と語っている。対策の基本は髪にうるおいを与えることで、洗いすぎによって髪の自然な油分を奪わないことも大切だという。髪どうしやマフラー、ニットとの摩擦が増える季節は、乾燥や広がりがとくに気になりやすい。

そんな時期に気をつけたいのが、香水の使い方。アルコールを多く含む香水を髪に繰り返し吹きかけると、乾燥につながる可能性がある。髪用に設計されたヘアパフュームには、保湿成分やエモリエント成分を配合したものもあり、香りづけと同時に髪をなめらかに整えられるアイテムもある。

もっとも、ヘアパフュームそのものが静電気を防ぐわけではない。乾燥や広がりが気になる場合は、普段の保湿ケアと組み合わせて使いたい。

香りの持続という点でも、髪には魅力がある。髪は肌とは異なる構造を持ち、香りの成分が付着することで、髪が動いたときにふわりと香りを感じられる。香りの残り方は製品や髪の状態によって異なるものの、肌とは違った香りの楽しみ方ができる。

こうした楽しみ方は、この冬のフレグランストレンドとも重なる。米Allureが米時間10月27日に公開した冬のフレグランストレンド特集で、香料メーカー、ジボダンでグローバルマーケティングなどを統括するアルノー・グッゲンビュール氏は「気分は『部屋の向こうから気づいてほしい』から『近くで気づいてほしい』へと変わりました」とコメント。強く香らせるより、ハグをしたときや近づいたときにふわりと届く、親密な香りが注目されているという。

秋の香水トレンドで目立った「深み」のある香りも、肌と髪で異なるフレグランスを使い分ければ、また違った印象を楽しめそうだ。

ヘアパフュームの上手な使い方

ヘアパフュームを使うときは、頭皮や根元への直接的なスプレーを避け、髪の中間から毛先を中心になじませるのがひとつの方法。製品ごとの使用方法に従い、適量を吹きかけることで、髪が揺れたときに香りが広がる。

ブラシを使う方法もある。ブラシにスプレーしてから髪をとかせば、香りを髪全体になじませやすく、一か所に吹きかけすぎることも防げる。ただし、ブラシへの使用に対応しているかは製品の説明を確認したい。

肌と髪で異なる香りを重ねる「フレグランス・レイヤリング」も楽しみ方のひとつ。たとえば、髪にはフレッシュなフローラルやシトラスを、肌にはウッドやスパイス、アンバーといった深みのある香りを選べば、香りに奥行きが生まれる。

海外の美容誌がすすめるヘアパフューム

では、具体的にどんなアイテムがあるのか。肌用の人気フレグランスを髪用にアレンジした3本を紹介する。

シャネル「ココ マドモアゼル ヘア パルファム」

海外の美容誌でたびたび名前が挙がるのが、シャネルの定番フレグランス「ココ マドモアゼル」を髪用にしたヘアパルファム。オレンジやローズ、ジャスミン、ベチバーが織りなす、フレッシュで洗練された香りを髪にまとえる。

髪をさらりとしなやかに整えるエモリエント成分を配合。淡いピンクの35mLボトルはバッグに入れて持ち歩きやすく、外出先で香りを楽しみたいときにもぴったり。

ジョー マローン ロンドン「イングリッシュ ペアー & フリージア ヘア ミスト」

ブランドを代表する洋ナシとフリージアの香りを、そのまま髪にまとえるヘアミスト。みずみずしい洋ナシに、可憐なフリージアやウッドのニュアンスを重ねた、軽やかで上品なフルーティフローラルが特徴だ。

アルガンオイルとプロビタミンB5を配合し、髪にツヤを与えながら香りを楽しめる。冬に深みのある香水を肌につける人も、髪には軽やかな香りを重ねることで、また違った印象を演出できそう。

メゾン フランシス クルジャン「バカラ ルージュ 540 ヘア パフューム」

世界的に人気のフレグランス「バカラ ルージュ 540」の香りを髪で楽しめるヘアパフューム。ジャスミンやサフラン、アンバーウッドなどが重なり合う、独特の甘さと奥行きのある香りが魅力だ。

ラグジュアリーなヘアパフュームとして英Vogueでも紹介されているアイテム。同誌は、ブラシに吹きかけてから髪をとかし、香りをなじませる使い方を提案している。人気の香りを肌だけでなく髪にも取り入れたい人におすすめだ。

レヴィ会長は「ヘアフレグランスは、自己表現とパーソナライズの次のステージです」とも語っている。いつもの香水にプラスするのも、髪だけに軽やかな香りをまとうのも自由。乾燥が気になる季節、髪をいたわりながら、近づいたときにふわりと香る自分だけの組み合わせを探してみるのもいいかもしれない。

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