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「メニューお下げしますね」に「まだ見たい」が言えず後悔する“気にしい”な日常【書評】

  • 2026.10.29

【漫画】本編を読む

「NOが言えない日本人」というのはよく聞く言葉ですが、NOと言えない、言いそびれる……という経験、あなたにもありますか? ご自愛モンスター・ポポカの何気ない日常を2~4コマ、ときどき1コマで描くゆるかわ脱力コミック『ぽかぽかポポカ』(ふるえるとり/スターツ出版)にもそんな瞬間が描かれます。

主人公・ポポカはかなり気にしいで落ち込みやすいタイプ。ある日レストランに食事に行くと、店員さんが「メニューお下げしますね」とメニュー表を回収していきます。そこでポポカはもっと見たかったな……としょんぼりします。おそらく一度は注文が終わったからこそ、店員さんはメニューを回収したのでしょう。しかし、「おいしそうだったからちょっと見たかったな、でも必ず追加で注文するわけではないしな」と言葉を飲み込んでしまうこと、私にも経験があります。店員さんからしたら「まだ見ます」と言われてもそこまで嫌な気持ちにならないはず。ものすごく混んでいなければ、むしろ追加注文のチャンスと、快く応じてくれる気もします。でも「どうしますか」と言われたら「まだ置いておいてください」と言えるけど、下げますと言われてしまうと応じてしまう謎。「わかるなぁ」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

相手の反応や気持ちを気にしすぎるポポカ。だからこそネガティブになりがちですが、自分を甘やかすのが得意なので、回復するのもかなり早い! おやつがあればさらに早い!というかわいらしい一面も持っています。ちょっと自分に甘すぎるかもしれないけれど、ご自愛を熟知しているポポカののんびりした様子を見ていると、「ダメな自分でも大丈夫!」と温かく包まれている気持ちになれるのです。

文=原智香

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