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「距離を置きたい」と彼女に送った俺が、親友にだけ打ち明けていた来月の引っ越しの事情

  • 2026.11.1
ハウコレ

彼女に短いメッセージを送ってから1週間、チャットを開けずにいました。その間に親友へ打ち明けた言葉が、そのまま彼女に届くとは思わずに。

彼女に送った2通のメッセージ

転勤の内示を受けたとき、真っ先に浮かんだのは、付き合って2年になる彼女の顔でした。最近の電話で、彼女は新しく任された仕事の話を楽しそうにしていました。ついてきてほしいと言えば、あの仕事を手放させることになる。遠距離にすれば、いつ戻れるか分からないまま待たせることになる。

どちらを選んでも、彼女に何かをあきらめさせる。それなら、1人で決めてから伝えたほうがいい。そう思い込んでしまいました。

帰りの電車の中で、2通だけ送りました。

「急にごめん」

「距離を置きたい」

「え、どういうこと?私、何かした?」

そう返してきた彼女は、何も悪くありません。それだけは伝えたくて「そうじゃない。少し1人で考えたいことがある」と返しました。どのくらいかと聞かれても、転勤のことを書けば話が始まってしまう気がして、「ごめん、今はうまく言えない」としか打てませんでした。

1週間、開けなかったチャット

それから1週間、彼女とのチャットは開けませんでした。開けば、何か書かなければいけなくなる気がして。そのくせ、部屋の解約の手続きだけは進めていました。

転勤のことを話したのは、大学時代からの親友だけです。会って打ち明けた数日後、親友からチャットが届きました。

「彼女にはちゃんと話したのか?」

「来月で今の部屋、引き払うことにした」

「あいつにはまだ言わないでほしい」

俺が返した2通が質問の答えになっていないのは、自分でも分かっていました。話していない、と書きたくなかっただけです。親友からは「それはないだろ」と届きましたが、俺はそれきり返事をしませんでした。

親友が送ったスクショと、彼女からの一言

彼女に送ってから1週間がたったころ、親友から電話がかかってきました。

「この前のやりとり、彼女に送った。怒っていいよ。でも、あのままはなしだろ」

文句を言いかけたとき、彼女とのチャットに新しいメッセージが届いていることに気づきました。

「部屋、引き払うって本当?」

1週間ぶりの彼女の言葉です。親友がどの画面を送ったのかは、それだけで分かりました。何も言わずにいなくなるつもりだと思われても仕方がない。そう読める言葉を書いたのは、俺自身です。すぐに、こう返しました。

「本当。ちゃんと話す。電話していい?」

「うん」と返ってきて、すぐに通話ボタンを押しました。

そして...

電話で、転勤のことを最初から話しました。ついてきてほしいと言えば仕事をあきらめさせる。待っていてと言えば、先の見えないまま待たせる。だから1人で決めようとした、と伝えると、彼女はしばらく黙ってから言いました。

「それ、私に聞かないで決めることじゃないよね」

どう答えるか考えているうちに、電話の向こうで鼻をすする音がしました。

俺が怖かったのは、彼女に何かをあきらめさせることより、ついてきてほしいと言って断られることだったのかもしれません。

引っ越しの日は変わりません。ただ、これからどうするかは、今は彼女と2人で話しています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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