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「あなたたちが泣かせたんでしょ」公園で転んだ男の子を助けた僕たち。母親が決めつけた直後、本人が話し始めたこと

  • 2026.10.29
「あなたたちが泣かせたんでしょ」公園で転んだ男の子を助けた僕たち。母親が決めつけた直後、本人が話し始めたこと

夕方の広場で、いっしょにボールを蹴った小さな子

小学生のころ、放課後の公園で友達とサッカーをしていたときのことです。

僕たちがボールを蹴り合っていると、少し年下の男の子が近づいてきました。公園で見かけたことはありましたが、話すのは初めてでした。

「ねえ、ぼくもいれて」

「いいよ。こっちに蹴ってみて」

友達が男の子に向かって、ゆっくりボールを転がしました。

男の子は一生懸命に足を伸ばし、こちらへ蹴り返します。

僕たちも男の子が追いつけるように、ボールをゆっくり回していました。

ところが、転がっていくボールを追って走り出したときのことです。男の子は自分の足につまずき、前のめりに転んでしまいました。

突然、大きな泣き声が響きました。

僕たちは驚いて駆け寄り、男の子のそばにしゃがみました。

「大丈夫?痛くない?」

泣いている男の子を心配して声をかけていると、広場の上の段から女の人が慌てた様子で下りてきました。男の子の母親でした。

男の子を心配していた僕たちに、母親が言った言葉

上の段に大人たちがいることは知っていましたが、母親が僕たちの遊びをどこまで見ていたのかは分かりません。

「ちょっと、どうしたの?」

母親は男の子を抱き寄せると、泣いているわが子と、そばにいる僕たちを交互に見ました。そして、強い口調で言ったのです。

「あなたたちが泣かせたんでしょ」

「えっ、違います。僕たちは……」

「年下の子と遊ぶなら、ちゃんと見てなさいよ」

僕たちは転んだ男の子を心配して駆け寄っただけでした。けれど、大人からいきなり責められ、うまく言葉が出てきません。

友達もボールを抱えたまま、黙り込んでいました。

すると、泣きやんだ男の子が、母親の服のすそを引っぱりました。

「ちがうの。ぼく、ボールおいかけて、じぶんでころんだの」

母親が男の子の顔を見つめます。男の子は続けました。

「おにいちゃんたち、すぐきて、だいじょうぶ?って言ってくれたんだよ」

その言葉を聞いて、母親は僕たちを見ました。先ほどまでの勢いはなく、何か言いかけて口を閉じます。

上の段にいた大人たちも、こちらを見ていました。

「……そう」

母親は少し顔を赤くして、小さな声でそう言いました。そして、僕たちと目を合わせないまま、男の子の手を引いて歩き出しました。

広場を出ていく途中、男の子が振り返りました。

「また、いっしょにあそぼうね」

そう言って、大きく手を振ってくれたのです。

僕と友達も顔を見合わせ、笑いながら手を振り返しました。

母親に疑われたことには驚きましたが、男の子が自分の言葉で説明してくれたことが、何よりうれしかったです。

僕たちは再びボールを蹴り始めました。夕方の広場に、いつもの乾いた音が響きました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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