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新車は約650万円のベンツのSUV→中古車サイトを見ると?新車のN-BOXより…目にした“驚きの光景”

  • 2026.11.8
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

メルセデス・ベンツの現行SUV、GLAの新車価格は約650万円からです。しかし中古車市場に目を向けると、走行距離3万km以下の初代モデルが支払総額約150万円から販売されています。これは新車の軽自動車を購入するよりも安い予算で、メルセデスのSUVに手が届く計算です。

なぜこれほどの低価格になっているのでしょうか。安さの理由と、購入前に知っておきたい注意点を解説します。

新車は約650万円なのに、走行2.3万kmのGLAが149.9万円

メルセデス・ベンツのSUVと聞くと、手の届きにくい高級車という印象を持つ方も多いかもしれません。実際、メルセデス・ベンツ日本の公式価格表を見てみますと、現行モデルであるGLA 180 Urban Starsの新車価格は646万円で、気軽に選べる価格とはいえないようです。

しかし、少し視点を変えて中古車市場を探してみると、驚くような価格で販売されている車両が見つかります。

たとえば、2026年10月27日時点の大手中古車情報サイトの掲載情報では、2015年式で走行距離2.3万kmの初代GLA180 スポーツが、車両本体価格139.4万円、支払総額149.9万円で販売されていました。修復歴もない車両です。

さらに探してみると、支払総額150.0万円の2015年式GLA180や、比較的新しい2017年式で4WDモデルのGLA220 4マチックが支払総額153.1万円で見つかるなど、150万円台でも複数の候補が並んでいます。これらは現行モデルではなく初代GLAとはいえ、走行距離の短いメルセデス・ベンツがこの価格帯で手に入るのは、とても興味深い現象といえるのではないでしょうか。

新車のN-BOXより約27万円安い、意外な価格比較

この150万円前後という価格がどれほどインパクトのある数字なのか、身近な軽自動車と比較してみます。

近年の軽自動車は最新の安全装備や快適な室内空間を備えていることもあり、新車購入時の平均価格が196万円まで上昇しているという調査結果もあるほどです。特にスーパーハイトワゴンは、広い室内と使い勝手の良さから高い人気を集めており、上位グレードでは200万円を超えるケースも珍しくありません。たとえば、2026年7月に改良が発表されたホンダのN-BOXの場合、標準モデル(FF)のメーカー希望小売価格は176万8,800円です。

先ほど紹介した支払総額149.9万円の中古GLAと比べてみると、中古GLAのほうがおよそ27万円安い計算になります。もちろん、一方はこれから登録諸費用がかかる新車の軽自動車であり、もう一方は約11年が経過した中古の輸入車であるため、維持費や用途などの条件はまったく異なります。どちらが優れているかを比べているわけではありません。

それでも、新車の軽自動車を検討するのと同じくらいの予算で、中古のプレミアムSUVという別の選択肢が視野に入ってくることは、車選びの奥深さを教えてくれます。

なぜメルセデス・ベンツGLAはここまで安くなったのか

新車の軽自動車よりも安く買えるとなると、どこかに大きな問題があるのではないかと不安に感じるかもしれません。ただ、この価格にはいくつかの理由が考えられます。

まず挙げられるのは、年式の経過による値下がりです。今回紹介した車両は2014年から2017年式であり、現在から数えると9年から12年ほどが経過しています。当時のGLA180 スポーツの新車価格は400万円前後だったため、今回の149.9万円の車両は、当時の新車価格と比べても約250万円安い計算になります。年数の経過を考えると、中古車としては年式相応の価格に落ち着いているという見方もできそうです。

次に、モデルチェンジによる世代交代の影響も考えられます。GLAは2020年に2代目へとフルモデルチェンジをおこないました。基本となる骨格や安全運転支援技術などが新世代のものへと進化しているため、中古車市場では新しいモデルに人気が集まりやすいと考えられます。初代GLAも都市部で扱いやすいサイズ感と上質な内装を備えたモデルですが、相対的に価格が落ち着きやすくなっているのかもしれません。

こうした要因が重なり、現在の価格につながっていると考えられます。

安いからお得とは限らない、購入前に知っておきたい注意点

価格の理由が見えてくると、俄然現実味を帯びてきますが、購入前にもう一つ確認しておきたいのが、購入後の維持費です。

今回の中古GLAは走行距離が1万〜3万km程度と少ないものが中心ですが、距離が短くても時間の経過とともに劣化する部品は避けられません。たとえば、タイヤやゴム製の部品、バッテリーといった消耗品は、年数に応じて交換が必要になる傾向があります。

また、軽自動車と普通車では、自動車税や重量税といった税金の仕組みが異なります。さらに、車検整備や万が一の故障修理にかかる費用も、一般的に輸入車のほうが部品代を含めて割高になりやすいといわれています。専用の診断機器が必要になるケースもあるため、輸入車に詳しい整備工場に任せたほうが安心な場面もあるでしょう。信頼できる購入先や整備工場を見つけておくことも、安心して輸入車に乗るための大切なポイントになります。

だからこそ、安い輸入車を選ぶ際には事前の確認が欠かせません。実際、今回確認した150万円前後の掲載車両のなかにも、保証付きのものと保証なしのものが混在していました。車両本体の価格だけで決めるのではなく、整備記録簿が残っているか、購入後の保証内容はどうなっているか、リコールの対応が済んでいるか、試乗して変速の動きに違和感がないかといった点を、一つずつ確かめておくと安心です。

維持費まで含めて考えたい、150万円のメルセデスという選択肢

中古車市場を注意深く探せば、かつて新車で400万円前後した高級SUVを、150万円前後で購入できる機会がたしかに存在します。新車の軽自動車と同じくらいの予算でメルセデス・ベンツを所有できることは、中古車ならではの魅力といえるでしょう。

その一方で、年式が経過した輸入車には、それに伴う維持費の負担という現実もセットになっています。車両価格の安さだけでなく、購入後の総合的なコストもしっかりと把握しておくことが大切です。

ライフスタイルや予算と照らし合わせながら、後悔のない一台を見つけるための参考にしてみてください。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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