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新車は440万円からなのに…ガソリン車が消えたハリアー、中古車サイトを見ると…?広がっていた“驚きの光景”

  • 2026.11.7
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

2026年8月の一部改良で、トヨタ・ハリアーの新車ラインアップからガソリン車が消え、ハイブリッド車だけになりました。その結果、新車で買える最も手頃なモデルは約440万円からとなっています。

ところが中古車サイトを見てみると、比較的新しい年式で走行距離1万km以下のガソリン車が、支払総額300万円台前半で掲載されていました。ハリアーを予算内で手に入れたい方に向けて、中古ガソリン車という選択肢を紐解きます。

ガソリン車の廃止で、新車の最低価格は約69万円上昇

流麗なクーペのようなスタイルと上質なインテリアで人気を集めてきたトヨタ・ハリアーですが、2026年8月に実施された一部改良によって、そのラインアップは大きく変わりました。

これまで設定されていた2.0Lガソリン車と2.5Lプラグインハイブリッド車(PHEV)が廃止され、2.5Lハイブリッド車のみの展開となったのです。このパワートレインの整理に伴い、ハリアーを新車で購入する際の入口となる価格も変わっています。

改良前の新車ラインアップで最も手頃だったのは、ガソリン車の「G」(2WD)で、車両本体価格は371万300円でした。しかし、ガソリン車が廃止された現在のラインアップでは、ハイブリッド車の「G」(2WD)が最も手頃なモデルとなり、その価格は439万6,700円に設定されています。

結果として、新車でハリアーを手に入れるための最低価格が、数字の上で約69万円上昇したことになります。とはいえ、すべてのハリアーが一律で値上げされたわけではなく、これまで選べていた比較的安価なガソリン車がラインアップから姿を消したことが主な要因です。

新車でハリアーを検討していた方のなかには、約440万円からという価格に、予算面で手が届きにくくなったと感じた方もいるかもしれません。ただし、ガソリン車が消えたのはあくまで現在の新車ラインアップの話です。目を中古車市場に向けてみますと、少し違った景色が見えてきます。

中古なら300万円台前半、走行距離1万km以下のハリアーも

そこで注目したいのが、中古車市場に出ているガソリン車の存在です。中古車と聞くと、年式が古かったり走行距離が長かったりする車をイメージされるかもしれませんが、今回確認した掲載例は少し事情が異なります。

2026年10月28日時点で、大手中古車サイトのカーセンサーを確認してみますと、2024年式や2025年式といった比較的新しい年式で、走行距離が1万km以下、かつ修復歴なしのガソリン車が、支払総額300万円台前半から複数掲載されていました。

例えば、2024年式の「S」(2WD)は、走行距離8,000kmで支払総額303万8,000円です。2025年式の「S」(2WD)も、走行距離5,000kmで支払総額307万4,000円と、年式が新しいうえに走行距離も短い車両が見つかっています。さらに、装備の充実した「G」(2WD)でも、2024年式で走行距離5,000kmの車両が支払総額323万5,000円で掲載されていました。

新車のハイブリッド「G」(2WD)の439万6,700円と、中古の2024年式「S」の支払総額303万8,000円を比較すると、数字の上では約136万円の開きがあります。

もちろん、新車はハイブリッド車であるのに対し、中古車はガソリン車です。さらにグレードの違いや、メーカー希望小売価格とオプションや諸費用を含んだ支払総額という条件の違いもあるため、この差額がそのまま値引き額になるわけではありません。また、中古車には前のオーナーの使用歴があり、保証の条件なども新車とは異なります。

そのため、単純に同じハリアーがこれほど安く買えるとは言い切れません。それでも、年式が新しく走行距離も短いガソリン車がこの価格帯で見つかるのであれば、初期費用をできるだけ抑えたい方にとって、検討する価値のある選択肢と言えるのではないでしょうか。

安くてもハリアーはハリアー、ガソリン車を選ぶメリットと注意点

中古のガソリン車を検討する際、気になるのは、安く買えたとしてもハイブリッド車と比べて満足できるのだろうかという点かもしれません。

まずメリットとして挙げられるのは、初期費用を抑えられる点に加えて、ハリアーならではの魅力を楽しめることです。今回の掲載例である2024年式や2025年式のガソリン車は、2020年に登場した4代目ハリアーにあたります。そのため、年式やグレードによる装備の違いはあるものの、現在の新車と共通するスタイリングや、SUVとしての使い勝手を味わうことができます。

一方で、購入前に理解しておきたい注意点もあります。最もわかりやすい違いは燃費性能です。カタログ燃費を見てみますと、2025年6月改良モデルのガソリン車「G」(2WD)はWLTCモードで15.8km/L、現行のハイブリッド車「G」(2WD)は22.7km/Lとなっています。実際の燃費は走り方によって変わりますが、日常的に長距離を走る方であれば、この差がガソリン代に影響してくる可能性があります。

また、静粛性や加速のなめらかさといった乗り味の部分でも、モーターを持つハイブリッド車とエンジンで走るガソリン車では個性が異なります。加えて、中古車ならではのグレードによる装備の違いにも注意が必要です。手頃な価格で見つかりやすい「S」は、「G」や「Z」と比べて装備の内容が異なるため、価格の安さだけで決めてしまうと、後から欲しかった装備が付いていないことに気づくかもしれません。

ハイブリッド車とガソリン車、そして新車と中古車には、それぞれ異なる長所と短所があります。どちらが優れているというわけではなく、自分の使い方や優先したい条件に合っているかどうかが大切になります。

ハリアーを予算内で選ぶなら、中古ガソリン車も選択肢に

ここまで見てきたように、2026年8月の改良によってハリアーの新車ラインアップはハイブリッド専用となり、購入の入口となる価格が上がりました。だからこそ、中古車市場にあるガソリン車の存在が、改めて目に留まりやすくなっていると言えそうです。

では、どのような方に中古のガソリン車が向いているのでしょうか。例えば、休日のドライブや買い物が中心で、年間の走行距離がそこまで長くない方であれば、燃費の差による影響は比較的小さく、初期費用を抑えられるガソリン車のメリットが生きてきます。また、ハリアーのデザインや高級感に惹かれているものの、400万円以上の予算を組むのが難しい方にとっても、300万円台前半から探せる低走行の中古ガソリン車は、現実的な選択肢になりそうです。

逆に、毎日の通勤で長い距離を走る方や、ハイブリッド車ならではの静かさを重視する方であれば、初期費用が高くても新車のハイブリッド車を選んだほうが、長い目で見たときの満足度が高くなるかもしれません。

中古車を選ぶ場合は、走行距離の短さや価格だけで判断せず、実際の車両の状態を確認することが大切です。修復歴の有無はもちろん、外装や内装の状態、整備履歴や法定整備の有無、車検の残り期間、そして購入後の保証内容などを販売店で確認しておくと、納得のいく車選びにつながるはずです。

新車ではもう選べなくなったガソリン車ですが、中古車市場まで視野を広げてみますと、条件の良い車両に出会える可能性があります。ハリアーは高くて買えないと諦めかけていた方も、一度中古車サイトで条件を絞って探してみてはいかがでしょうか。予算に合う一台が、意外と近くで見つかるかもしれません。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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