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「本当に悔しい…」愛車の液漏れを放置した40代男性→家族旅行の帰り道、思わず固まってしまった“異常事態”

  • 2026.11.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

元自動車整備技術アドバイザーの松尾です。

車の不具合は、「今は普通に走れるから」と後回しにしてしまいがちです。しかし、ブレーキに関する異常だけは、症状が軽いうちに対処しておきたいもの。

今回は、筆者の知人である40代男性Hさんから聞いた、ブレーキフルードの漏れを放置したことで、結果的に高額修理につながってしまったケースを紹介します。

「今まで普通に止まれているから」と修理を後回しに

Hさんには妻と子どもがおり、休日には家族で車に乗って遠出することも多いそうです。あるとき、Hさんは車に乗る際ブレーキ周辺に少し気になるところがあることに気づきました。

「なんとなく液がにじんでいるように見えたんだけど、ブレーキ自体は普通に効いていたんだよね」

すぐに走れなくなるような状態ではなかったこともあり、Hさんは修理を後回しにしてしまいました。

当時、必要と考えられていたのは比較的小さな部品の交換と、ブレーキフルードへの処置。費用も数万円程度に収まる見込みでした。それでも、「今月は出費が多いし、まだ普通に乗れるから」と考えてしまったそうです。

車の修理は、原因や部品によって費用が大きく変わります。また、「本当に今すぐ必要なのか」と疑ってしまったり、車に詳しくないことで緊急度を判断できなかったりするケースもあります。

Hさんの場合も、決してブレーキを軽視していたわけではなく、「まだ大丈夫だろう」という判断が先行してしまったのでした。

家族旅行の帰り道、ブレーキの感触が変わった

その後、Hさんは妻と子どもを乗せ、家族旅行へ出かけました。

行きは特に問題ありませんでした。ところが、帰り道に長い下り坂が続き、ブレーキを使う場面が増えると、次第にブレーキペダルの感触に変化が出てきました。

「なんか、さっきよりペダルが深い?」

Hさん自身も明らかな違和感を覚えます。そこで無理に走り続けることはせず、安全な場所に停車し、ロードサービスに連絡しました。その後の確認で、ブレーキフルードの漏れだけでなく、周辺の複数部品についても交換が必要な状態になっていることが分かりました。

結果として、今回の修理費は約50万円。当初なら数万円程度で済んだ可能性があった修理が、複数部品の交換を伴う大きな修理になってしまったのです。

「数万円なら後回しでいいやという軽い感覚で先延ばしにしたのが、本当に悔しい。50万円って聞いたときは、さすがに固まったよ」

とHさんは振り返ります。

なお、実際の修理費は車種や部品、損傷の程度、交換範囲などによって大きく異なります。ブレーキ周辺の修理でも、数万円程度で済むケースから、複数部品の交換などでさらに高額になるケースまであります。

ブレーキの違和感は「あと少し走ろう」が危険

ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだ力を油圧として伝えるために重要な役割を果たしています。そのため、フルードが漏れて油圧系統に問題が生じると、ブレーキの効きに影響する可能性があります。

特に注意したいのが、ブレーキペダルの感触です。「以前よりペダルが深くなった」「踏み応えが柔らかい」「何度か踏むと感触が変わる」といった変化があれば、放置せず確認したいところです。

ほかにも、ブレーキを踏んだ際に車体が左右どちらかへ流れる、異音や振動が出る、ブレーキ警告灯が点灯するなど、普段と違う症状があれば注意が必要です。

また、ブレーキフルードの液量が減っているからといって、「フルードを足せば大丈夫」と自己判断するのも避けたいもの。液量低下の原因が漏れなのか、ブレーキパッドの摩耗など別の要因なのかによって対応は変わります。ブレーキに違和感がある状態で、高速道路や長距離走行を続けるのもおすすめできません。

特に家族や恋人など大切な人を乗せていると、「目的地まであと少し」「帰宅するだけだから」と考えてしまいがちですが、安全を優先して走行を中止し、整備工場やロードサービスなどに相談することが大切です。

車の不具合は、修理費だけでなく安全にも関わります。「今は普通に止まれている」という感覚だけで判断せず、ブレーキに少しでも普段と違う変化を感じたら、早めに原因を確認することが、結果的に大きな出費を防ぐことにもつながります。


ライター:松尾佑人(二級ガソリン自動車整備士・二級ジーゼル自動車整備士資格保有)
新卒で自動車整備業界に入り、約8年間整備に従事したのち、現役メカニックに向けた故障診断アドバイザーや各種講習の講師として活動。年間約1,200件の技術相談に対応し、電気回路や配線図の読み解きを基盤とした電子制御システムの解説を得意としている。


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