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「約1,000万円も安い!?」新車1,460万円のレクサスLS、中古車サイトを見て分かった“驚きの光景”

  • 2026.11.8
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

新車時1,400万円を超えたレクサスの最高峰セダン「LS」。到底手が届かない憧れの存在だと思っていませんか。しかし現在、走行距離3万km以下で修復歴なしの車両が、中古市場で400万円台から見つかります。

約1,000万円もの価格差が生まれる背景や維持費の現実に迫り、賢く価値を見極めるための判断基準を解説します。

【現状】走行3万km以下で修復歴なしのレクサスLSが400万円台という事実

中古の高級セダンと聞くと、どうしても過走行であったり、状態に不安があったりするのではないかと想像される方が多いかもしれません。 実際、手頃な価格で販売されている高級車の中には、年式が古く走行距離がかなり伸びているものも少なくありません。 しかし、現在のレクサスLSの中古車市場を詳しく調べてみると、そうした先入観が覆されるような状況が確認できます。

たとえば、2012年式や2015年式といった先代モデルに目を向けると、車両本体価格200万円台から300万円台で販売されている個体が存在しています。 これらは年数が経過しているため、手頃な価格になっているのはある意味で自然なことと言えるでしょう。 ただ、驚くべきは現行型である5代目のLSです。 2017年式や2018年式の5代目モデルであっても、走行距離が3万km以下で修復歴なしという良質な条件を満たしながら、400万円台前半の車両本体価格で掲載されている個体が複数確認できるのです。

5代目のレクサスLSは、ブランドを代表するフラッグシップセダンとして、最新の技術と贅を尽くした空間を備えて登場しました。 そのような高級車が、比較的少ない走行距離を保ったまま400万円台という価格帯に並んでいることは、非常に興味深い現実ではないでしょうか。 では、この400万円台という価格は、新車時と比較してどれほど大きな差があるのでしょうか。

【比較】新車1,460万円だった最高級セダンが約3割で買える驚き

400万円台という数字のインパクトをさらに実感していただくために、5代目LSが登場した当時の新車価格を振り返ってみましょう。 2017年10月に日本国内で発売された5代目LSは、メーカー希望小売価格がおおよそ980万円から1,680万円という価格帯に設定されていました。

このうち、ハイブリッドモデルの上級グレードであるLS500hのバージョンLに焦点を当ててみます。 このグレードの新車当時のメーカー希望小売価格は1,460万円であり、まさに日本を代表する高級車にふさわしい価格でした。 一方で、今回確認できた中古車のなかには、同じ2017年式のLS500hのバージョンLが車両本体価格439.8万円、支払総額449.8万円で販売されているケースがあります。

単純に計算すると、新車時の価格から約1,020万円も低くなっており、割合にすると新車時価格の約3割に相当します。 同じグレードの車が、年数の経過と走行距離を重ねたことで、約3割の価格で市場に出ていることになります。 レクサスのフラッグシップモデルが持つ上質な内装や、圧倒的な静粛性といった高級車ならではの魅力は、月日が経っても色褪せるものではありません。

それが新車時の3割ほどの価格で手に入るかもしれないと考えれば、1,000万円以上という価格差の大きさに驚かれるのも無理はないでしょう。 しかし、これほどまでに大きな価格差が生じるのには、いくつかの理由が隠されていると考えられます。

【背景】なぜここまで値下がりするのか?市場が示す3つの理由

これほどの価格差を見ると、何か重大な問題があるのではないかと不安に感じられるかもしれません。 ですが、この価格の下落は不当な暴落などではなく、市場の動向や車の特性から説明がつく自然な流れなのです。 その理由として、大きく3つの要素が考えられます。

一つ目は、セダンを取り巻く需要の変化です。 近年は大型のSUVやミニバンが非常に高い人気を集めており、かつて高級セダンを選んでいた層の需要がそちらへ移行している傾向が見受けられます。 需要の移り変わりによって、大型セダンの中古車価格が相対的に落ち着きやすくなっている可能性があります。

二つ目は、日本の駐車環境との相性です。 レクサスLSは全長約5.2メートル、全幅1.9メートルという堂々たるボディサイズを誇ります。 この大きさは圧倒的な存在感や広い室内空間を生み出す一方で、日常的な街乗りや一般的なコインパーキング、立体駐車場などでは取り回しに苦労する場面が出てきます。 所有できる環境が限られるという点も、購入希望者の層を限定し、結果的に価格に影響を与えているのかもしれません。

そして三つ目が、モデルの改良による影響です。 5代目LSは2017年の発売後、2020年11月に大幅な改良を受けています。 この改良により静粛性や乗り心地がさらに向上し、操作系もアップデートされました。 今回見つかった400万円台の個体は2017年式から2018年式であり、これらは2020年の改良前の初期型に該当します。 新しい改良モデルが登場すれば、初期型の価格が段階的に下がっていくのは自動車市場の常と言えます。

こうした背景を知れば、400万円台という価格が市場の原理に基づいたものであると納得いただけるのではないでしょうか。 だからといって、価格が手頃であるという理由だけで購入に踏み切るのは少し早計かもしれません。

【維持費】400万円台で買えても維持費は1,000万円級という現実

市場の背景に納得できれば、400万円台のレクサスLSが非常に魅力的な選択肢に見えてくるはずです。 400万円台という予算があれば、新車の国産ミニバンやミドルサイズのSUVなども十分に検討できる価格帯です。 その予算を使って、あえてレクサスの最高峰セダンを選ぶというのは、車好きにとって非常に夢のある選択だと言えるでしょう。

しかし、ここで注意しておかなければならない現実があります。 それは、車両を購入する価格は400万円台に下がっていても、メンテナンスにかかる費用は1,000万円級の高級車であった新車時と変わらないという点です。 たとえば、LSのような大型セダンには大径のランフラットタイヤなどが装着されており、交換時期が来た際のタイヤ代は一般的な乗用車と比べてかなり高額になります。

また、ハイブリッドモデルであるLS500hを選んだ場合、年数が経過するとハイブリッドシステムの点検や、駆動用バッテリーの状態にも気を配る必要が出てきます。 さらに、先進的な安全装備や複雑な電子制御システム、乗り心地を支える足回りの部品などは、経年劣化によって修理や交換が必要になった際の費用が膨らみやすい傾向にあります。

車両本体価格のお得感だけで予算を使い切ってしまうと、その後に発生する整備費用や税金などの維持費で家計が圧迫される事態になりかねません。 購入価格の安さに惹かれるお気持ちはよく分かりますが、所有したあとの現実的な維持費についてもしっかりと見極める必要があります。 では、最終的にこの車とどのように向き合えばよいのでしょうか。

憧れの車を賢い選択にするための見極め方

ここまでの内容を振り返ると、レクサスLSの中古車が400万円台で販売されている背景には、確かな理由があることがお分かりいただけたかと思います。 需要の変化やモデルの改良といった要因により、かつて1,400万円を超えていた最高級セダンが約3割の価格で検討できるようになりました。 走行距離が3万km以下で修復歴のない個体が見つかることは、高級車を所有する夢を身近にしてくれる嬉しいニュースです。

一方で、車両価格が手頃になったからといって、部品代や整備費用といった維持費までが安くなるわけではありません。 大型車ならではの駐車スペースの確保や取り回しの難しさに加え、高額なメンテナンス費用が発生するリスクは、高級車を所有するうえで避けられない現実です。 購入する際は、単に現在の車両価格だけを見るのではなく、将来的な点検費用や部品交換の予算をあらかじめ見込んでおくことが重要になります。

購入資金にゆとりを持たせ、維持費も含めた全体の予算計画をしっかりと立てられるのであれば、レクサスLSの中古車は非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。 かつては到底手が届かないと諦めていた憧れの車が、今では現実的な価格帯に入ってきています。 価格の魅力と維持費の現実という両面を冷静に比較し、ご自身のライフスタイルや予算と慎重に照らし合わせてみてはいかがでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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