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『白内障になりやすい人』には“共通点”があった。眼科医が明かす、当てはまったら要注意な「3つのNG生活習慣」とは?

  • 2026.11.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「最近、なんとなく目がかすむ……これって白内障のせい?」「スマホを見すぎているからかな」

そんな不安を感じたことはありませんか?

白内障は、加齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、じつは日々の生活習慣が発症や進行のリスクに深く関わっていることが分かっています。しかも、その「リスクを高める習慣」は、目とはまったく関係がないように思えるものも含まれています。

今回は、眼科医であるモイモイさんに取材を実施。「白内障になりやすい人に共通する習慣」の正体と、今日から実践できる目の守り方について、詳しく解説していただきました。

「目の使いすぎ」じゃなかった。白内障のリスクを高める3つの生活習慣・要因

---白内障は目の使いすぎが原因だと思っている方も多いと思います。実際に、日常生活のどのような習慣が白内障のリスクを高めるのでしょうか?

モイモイさん:

「白内障は、目の中でカメラのレンズのような役割をしている水晶体(すいしょうたい)が濁る病気です。最も大きな原因は加齢ですが、日常生活の習慣や全身の健康状態によって発症や進行のリスクが高まることが知られています。

特に注意したいのは、無防備な紫外線曝露・喫煙・高血糖の放置(糖尿病など)の3つです。

水晶体には透明さを保つためのタンパク質が含まれていますが、年齢とともにその性質が変化し、濁りが生じます。紫外線や喫煙は、細胞やタンパク質にダメージを与える「酸化ストレス」を増やし、この変化を促進すると考えられています。

また、糖尿病などで血糖値が高い状態が続くと、糖がタンパク質と結びつく「糖化」という反応などによって、水晶体が濁りやすくなります。

これらの影響はすぐに現れるとは限りません。喫煙や偏った生活習慣による高血糖が続くことは、目とは関係がないように感じられるかもしれませんが、長い年月をかけて白内障のリスクを高める要因になります。紫外線も真夏の強い日差しだけでなく、普段の通勤や買い物など、何気ない外出でも浴びています。

つまり、白内障は単に目を使いすぎることで起こるのではなく、加齢に加えて、長年の生活習慣や全身の健康状態が影響する病気なのです。こうした日々の積み重ねが影響するため、症状がなくても目を守る習慣を続けることが大切です。」

スマホの見すぎは白内障を悪化させる?「画面の使いすぎ」と「紫外線」、本当に怖いのはどっち

---「スマホやパソコンの画面を見すぎると白内障が進む」という声をよく耳にします。これは事実なのでしょうか?また、紫外線についても、どの程度注意が必要か教えてください。

モイモイさん:

「よく患者さんからも『画面の見過ぎが原因かしら?』と質問されます。パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、まばたきが減少して目が乾燥したり、ピントを合わせる働きに負担がかかったりするため、目の疲れや一時的なかすみを感じることがあります。しかし、パソコンやスマートフォンの使いすぎが白内障を進行させるという明確な科学的根拠は、現時点ではありません。

画面を見た後に「ぼやけて見える」「目が重い」と感じると、目の病気が進んだのではないかと心配になる方もいるでしょう。しかし、そうした症状は、目の乾燥や疲れによって起こる場合があります。画面を見る時間を短くしたり、適度に休憩したりすることは、目の疲れを和らげるためには大切ですが、白内障を直接予防する対策とは区別して考える必要があります。

一方、紫外線については、長期間浴び続けることが白内障のリスクを高めることが知られています。特に、屋外で仕事をする方や、スポーツ・レジャーなどで日光を浴びる機会が多い方は注意が必要です。

紫外線は夏の晴れた日だけでなく、曇りの日や冬でも地上に届いています。また、強い日差しを感じなくても、屋外で過ごす間に紫外線を浴びています。そのため、季節を問わず、外出時には紫外線カット機能のある眼鏡やサングラスなどで目を守る習慣が大切です。」

完全には防げなくても、リスクは減らせる。今日から始める「目を守る習慣」

---白内障のリスクを下げるために、日常生活で具体的にできることを教えてください。また、どのようなタイミングで眼科を受診すればよいでしょうか?

モイモイさん:

「白内障は加齢による影響が大きいため、完全に予防することは難しい病気です。しかし、日常生活でリスクを減らすことはできます。

まず取り入れやすいのは、外出時に紫外線カット機能のある眼鏡やサングラスをかけることです。日差しの強い日だけでなく、普段の通勤や買い物でも意識するとよいでしょう。

サングラスは色の濃さよりも、紫外線をしっかりカットできるかどうかが重要です。『UV400』や『紫外線透過率1.0%以下(UVカット率99%以上)』と表示されたものを選びましょう。

ここで注意したいのが、『UVカット機能がないのにレンズの色だけが濃いサングラス』です。視界が暗くなると瞳孔が自然と大きく開くため、カットされなかった紫外線がかえって目の奥や水晶体に大量に入り込み、逆効果になってしまいます。必ず紫外線防御性能が明記されたものを選び、つばの広い帽子も併用すると、より効果的に目を守ることができます。

喫煙している方は禁煙を心がけ、糖尿病のある方は適切な血糖管理を続けることも大切です。これらは目だけでなく、全身の健康を守ることにもつながります。

予防とは異なりますが、かすみやまぶしさが続く場合は、すでに白内障が隠れている可能性もあるため、単なる疲れ目と決めつけず、眼科で検査を受けることをおすすめします。なお、目のかすみやまぶしさは白内障だけでなく、緑内障や加齢黄斑変性、網膜剥離、ぶどう膜炎といった早期治療が欠かせない他の重大な眼疾患のサインであることも珍しくありません。

また、比較的若い方に白内障が見つかった場合は、糖尿病などの全身の病気に加えて、アトピー性皮膚炎やステロイド薬の長期使用がないか検査が必要になることがあります。

現在は白内障手術の治療技術も進歩し、術後の眼内レンズにもさまざまな選択肢があります。しかし、できるだけ長く自分の目で快適に過ごせるよう、日頃から目を守る習慣を大切にしていただきたいと思います。」

「目の使いすぎ」より怖い習慣がある。今日から見直したい、3つのポイント

今回の取材を通じて見えてきたのは、白内障のリスクは「目の使い方」よりも、「無防備に紫外線を浴び続けること」「喫煙」「高血糖の放置」という、一見すると目と無関係に思える習慣や健康状態に潜んでいるという事実です。

スマホの見すぎに罪悪感を覚える一方で、毎日の通勤で目が紫外線を浴び続けていたり、タバコを吸い続けていたりすることのほうが、長い目で見ると白内障リスクを高めているかもしれません。

完全な予防は難しくとも、UVカット性能の確かなサングラスを一本持ち歩くこと、禁煙を意識すること、血糖値のコントロールに取り組むことは、今日からでも始められます。目のかすみやまぶしさが気になる方は、疲れ目と自己判断せず、他の眼疾患を見逃さないためにもまずは眼科への受診を検討してみてください。


監修・執筆:モイモイ
眼科医・医療ライター。大学病院での診療経験をもとに、眼科領域を中心とした一般向け医療記事の執筆・監修を行う。専門性の高い内容を読者に伝わる言葉へ置き換えることを得意とし、疲れ目やドライアイなど身近な症状から、早期発見が重要な眼疾患まで幅広く発信。医学的な正確性と読者目線のわかりやすさを両立したコンテンツ制作を心がけている。

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