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「別れちゃえばいいじゃないですか」と先輩に軽く言った私。その後に元彼女に連絡した理由

  • 2026.10.30
ハウコレ

先輩から届いた告白のメッセージ。返事を打ちながら思い出していたのは、以前私が軽い気持ちで口にした一言でした。その言葉が、ずっと引っかかっていて。

告白より前の昼休み。社員食堂のトレーを置くなり、先輩は小さくため息をつきました。同じ部署で、ここではよく向かいの席になる人です。その日も私は、黙って聞き役に回るつもりでした。

聞き役だった社員食堂のテーブル

先輩の話題は、たいてい3年付き合っている恋人のことでした。

「最近、何を話してもかみ合わないんだよね」

そう言われても、その恋人とはほとんど話したことがありません。去年の夏、会社のバーベキューであいさつをして、写真を送り合うために連絡先を交換しただけ。その写真も、結局送らないままでした。

相づちを打つしかない日が続いたある日、そんなに合わないならと前置きして、私は笑いながら言いました。

「別れちゃえばいいじゃないですか」

先輩は「だよなあ」と笑って、その話は終わり。少なくとも、私の中では終わったつもりでした。

「好きなのは君なんだ」というメッセージ

それから数週間たった頃、先輩からメッセージが届きました。

「昨日、彼女と別れた」

「好きなのは君なんだ」

2つ並んだ文面を、何度も読み返しました。先輩をそういう目で見たことは、一度もありません。

「別れたって、どうやって伝えたんですか」

そう聞くと、先輩の返事は短い一言でした。

「メッセージで送った」

3年付き合った人に、メッセージだけで。そのきっかけの1つに、あの日の私の一言があるのかもしれない。笑いながら言ったあの言葉が、急に重たく感じられました。

「ごめんなさい。先輩のことは、そういうふうに見られません」

そう返して、それ以上は何も送りませんでした。

連絡先の一覧に残っていた名前

次の出勤から、先輩とは仕事の話しかしなくなりました。それでも頭から離れなかったのは、先輩の元彼女のことです。突然別れを告げられて、今頃どうしているのだろう。好きな人が誰なのかも、知らされていないかもしれない。

連絡先の一覧をさかのぼると、バーベキューの日に交換した名前がまだ残っていました。

送らないほうがいいのかもしれない。それでも、知らないふりをしたまま同じ職場で笑っていられる気はしませんでした。

告白から2日後、短いメッセージを2つ送りました。

「突然すみません。バーベキューでご一緒した、会社の後輩です」

「先輩のことで、どうしても謝りたいことがあります」

待っていると、返事が届きました。

「何を謝りたいんですか」

そして...

届いた瞬間に開いてしまったので、既読はすぐについたはずです。そこから、書いては消してを繰り返しました。言い訳に見える言葉を削って、最後に送ったのはこの文面です。

「先輩から好きだと言われました。お断りしています。それでも謝りたいのは、前に先輩から相談されたとき、別れちゃえばいいじゃないですかと、私が軽く言ってしまったことです。本当にごめんなさい」

しばらくして、既読がつきました。返事は、まだ届いていません。

職場で先輩と目が合っても、必要なことだけを話すようになりました。連絡先の一覧には、あの日交換した名前がそのまま残っています。

(20代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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