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「オムツをかえてくるね」小児科で2歳の息子を残して席を離れた私。戻ってきたときの光景に思わず震えた

  • 2026.10.28
「オムツをかえてくるね」小児科で2歳の息子を残して席を離れた私。戻ってきたときの光景に思わず震えた

テレビに夢中だった2歳の息子

子どもたちがまだ小さかったころのことです。私は2歳の息子と1歳の下の子を連れて、小児科を訪れました。

昼の待合室には、同じように子どもを連れた家族が何組も座っていました。

息子はテレビの正面にある長いすに座り、流れているアニメに夢中でした。

しばらくすると、抱っこしていた下の子がぐずり始めました。

おむつが重くなっていることに気づき、廊下の奥にあるおむつ替えの部屋へ行こうと立ち上がりました。

「オムツをかえてくるね」

振り返って声をかけると、息子はテレビを見たまま小さくうなずきました。

長いすは受付からも見える場所です。すぐに戻るつもりだった私は、息子もそのまま待っていてくれるだろうと思ってしまいました。

そして、下の子を抱いて廊下へ向かったのです。

戻ってみると、長いすが空っぽに

おむつを替えて待合室に戻ったとき、私は思わず足を止めました。

テレビの前の長いすに、息子がいなかったのです。

「えっ……あれ?どこ行ったの?」

慌てて辺りを見回しましたが、どこにも姿がありません。

トイレをのぞき、診察室の前の廊下も探しました。それでも見つかりません。

さっきまで、あそこに座っていたのに。

私は下の子を抱えたまま、受付へ駆け寄りました。

「すみません!息子がいなくなって……。さっきまでテレビの前にいたんです!」

「えっ、いないんですか?すぐ探します。お母さんはここで待っていてください」

受付にいた看護師さんたちが、手分けして探し始めてくれました。

そのとき、ふと入口の自動ドアが目に入りました。

小さな子どもが近づいても開いてしまうドアです。

窓の向こうには駐車場が広がり、ちょうど一台の車が出ていくところでした。

まさか、外に出てしまったんじゃ……。

そう思った瞬間、足が震え始めました。

駐車場から聞こえてきた泣き声

しばらくすると、駐車場のほうから子どもの泣き声が聞こえてきました。

自動ドアが開き、見知らぬお母さんが、泣いている息子の手を引いて入ってきたのです。

「あっ!うちの子です!」

思わず声を上げると、その女性が私に尋ねました。

「この子のお母さんですか?」

「はい!そうです!ありがとうございます……!」

「よかった。駐車場のところで泣いてたんです。車の前に、ひとりで立っていて……」

「えっ……車の前に?」

その言葉を聞いて、血の気が引きました。

私は息子を抱き寄せ、何度も頭を下げました。息子は私の胸に顔をうずめ、しゃくりあげるように泣いていました。

「本当に、ありがとうございました」

「見つかってよかったですね。もう大丈夫だよ」

女性は息子の頭をそっとなで、帰っていきました。

その夜、子どもたちが眠ったあとも、女性の言葉が頭から離れませんでした。

車の前に、ひとりで立っていた。

もし、あのとき車が動いていたら。もし、あの女性が息子に気づいてくれなかったら。

「すぐ戻るから大丈夫」

そう思って2歳の息子をひとりで残した自分の判断が、今になって恐ろしくなりました。

眠っている息子の小さな手を、そっと握りました。

いつもと変わらない温もりにほっとしたのに、あの駐車場のことを思い出すと、胸が締めつけられるのでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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