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【漫画】「6時に窓開けてる。6千円は私のもの」新入りの私から手当を取り上げるママ友。当番表から名前が消えた日

  • 2026.10.28
【漫画】「6時に窓開けてる。6千円は私のもの」手当を独り占めしようとする当番長。嘘がばれて当番表から名前が消えた日

朝の管理当番の手当を、ひとりじめしたい人

当番長は、窓を開けていると言い切りました

9月の終わりの夕方、自治会館の集会室。子ども会の会議が終わり、人が引いた部屋には、管理当番の当番長と私だけが残っていました。

自治会館では、毎朝6時に建物を開錠し、窓を開けて換気や簡単な点検をする管理当番があります。

利用者が来る前に館内を確認し、異常があれば管理ノートに記録する仕事です。

これまでは当番長が一人で担当していましたが、負担を減らすため、翌月から二人で分担することになりました。

私も子ども会の役員として協力することになり、当番表に名前が入りました。

手当は月に6000円。翌月からは、それぞれの担当日数を半分ずつにして、3000円ずつ受け取ると説明されていました。

ところが、当番長は長机の前で、私をまっすぐ見据えました。

「6時に窓開けてる。6千円は私のもの。」

「半分ずつだと、聞いています。」

私も朝の管理業務を担当するのに、手当は全部自分が受け取ると言うのです。

当番長は、これまで毎朝欠かさず会館を管理してきたのだから、手当を減らされるのは納得できないという様子でした。

朝の集会室を知らない私は、言い返せず黙りました

私はまだ一度も、朝の集会室に来たことがありません。来週から朝の当番に入る予定で、やり方もこれから教わるところでした。

手当の申請書を作成して会計担当者に提出するのは、当番長です。これまでの仕事ぶりも、基本的には本人が記入する管理ノートで確認されていました。

朝6時に会館へ来る人はほとんどおらず、毎日の作業を直接見ている人もいません。

奥の窓は日よけのカーテンがいつも閉めきりで、窓の外は隣家の塀との間の狭い空間。普段から、わざわざ確認する人もいない場所でした。

新入りの私が疑えば、当番長に楯突いたと言われるだけかもしれません。

言い返す材料のないまま黙っていると、当番長は声を強めました。

「毎朝、端から端まで開けてる。」

「昨日の朝も、奥の窓まで開けた。」

朝の様子を知らない私には、嘘だと言える材料が何もありませんでした。

ただ、そこまで言い切るのなら、一度実際に見せてもらえばいいのではないかと思いました。

言い返せない新入りの、ひとつの提案

奥のカーテンを引くと、窓の外を太いツタが覆っていました

黙っているだけでは何も変わりません。どうせ来週から自分も窓を開けるのです。教わるついでに、今ここで確認しておこうと思いました。

「奥の窓、一緒に開けてみませんか。」

当番長が答えるより先に、私は奥のカーテンの端をつかみ、横へ引きました。

その瞬間、思わず手が止まりました。

窓の外は、縄のように太いツタでびっしり覆われていました。ガラスの向こうは茶色い蔓と葉で埋まり、窓枠にまでツタが絡みついています。

私は窓の鍵を外し、枠に手をかけて横へ引いてみました。

しかし、窓は少しも動きません。

よく見ると、硬くなった蔓が窓枠の隙間にまで入り込み、サッシの動きを妨げていました。長い間、開けられていなかったように見えます。

昨日まで毎朝開けていたという窓が、これほど太いツタに塞がれているのです。

窓は動かず、当番長は言い訳を失いました

当番長の眉が寄り、口の端が引きつりました。

「昨日の夜に、ツタが伸びたんだ!」

「一晩で伸びる太さではありません。」

当番長は窓の枠を握りしめ、両手で横へ何度も引きました。けれど窓は、がたりとも動きません。

窓枠に食い込んだ蔓は硬く、明らかに一晩で伸びたものではありませんでした。

もちろん、奥の窓が開かないことだけで、毎朝会館に来ていなかったと断定できるわけではありません。

しかし、少なくとも「昨日の朝も、奥の窓まで開けた」という説明は事実ではないはずです。

私は長机に置かれた管理ノートを見ました。そこには毎日の換気と点検が済んだことを示す印が並んでいましたが、奥の窓が開かないという報告は一度もありませんでした。

当番長は窓枠から手を離すと、しばらく黙り込みました。

やがて、うつむいたまま小さな声で認めました。

『毎朝なんて、来ていません。奥の窓は、何年も前から開かないままです。6千円が惜しくて、あなたに渡したくありませんでした』

私は何も責めず、ただ静かにその手を見ていました。

当番長は、実際には来ていない日も管理ノートに作業済みの印をつけていたそうです。翌月から当番が二人になれば、自分の手当が減るだけでなく、これまでの仕事ぶりも知られてしまう。それが嫌だったと話しました。

しばらくして、当番長はもう一度口を開きました。

『手当の書類は、私から会計に出します。』

当番長は、翌月の手当の申請書を取り出し、自分の名前に線を引きました。そして、翌月からの管理当番を辞退し、これまでの勤務状況についても自治会の役員と会計担当者に報告することを約束しました。

後日、自治会で管理ノートと当番の実施状況を確認することになりました。過去の手当についても、確認結果を踏まえて扱いを決めるそうです。

翌月の当番表からは、当番長の名前が消えました。

私は予定どおり朝の管理当番に入り、もう一人の担当者と交代しながら、会館の開錠や換気、点検を行うことになりました。手当も、実際の担当日数に応じて支払われることになりました。

窓を覆っていたツタについては、自治会が生えている場所を確認し、撤去を手配することになりました。

あの日まで、管理ノートには毎朝欠かさず仕事をしていたことになっていた当番長。

けれど、何年も開かないままだった奥の窓が、その言葉の矛盾を明らかにしたのです。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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