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「もっと大きい声で話しなさいよ」授業参観で私語を続け、発表中の女の子を責めた母親。だが、先生が静かに告げた言葉

  • 2026.10.27
「もっと大きい声で話しなさいよ」授業参観で私語を続け、発表中の女の子を責めた母親。だが、先生が静かに告げた言葉

授業参観中も止まらない、保護者2人の世間話

半年ほど前、小学生の息子の授業参観に行ったときのことです。

その日は、子どもたちが順番に作文を発表する授業でした。

私はほかの保護者と一緒に、教室のうしろに立っていました。

すぐ隣にいたのは、40代くらいの母親2人。

授業が始まって間もなく、顔を寄せて話し始めました。

「ねえ、この前言ってたお店、もう行った?」

「行った行った。でも、あそこちょっと高くない?」

小声のつもりなのかもしれませんが、近くに立つ私には会話がはっきり聞こえます。

ときおり笑い声も上がり、前にいる先生の話が聞き取りづらくなるほどでした。

私は思わず隣を見ましたが、2人は気づかず話を続けています。

ほかの保護者も困ったように顔を見合わせ、ちらちらと2人のほうを見ていました。

「それでね、うちの夫ったら、また帰りが遅くて」

「えー、うちもよ。もう当てにしてないもん」

子どもたちが発表を待っている間も、おしゃべりは止まりません。

せっかくの授業参観なのに、どうして少しの間だけでも静かにできないのだろう。私は次第に落ち着かない気持ちになっていました。

女の子への文句に、先生が静かに返した言葉

やがて、前の席にいた女の子が立ち上がり、作文を読み始めました。

少し緊張しているのか、声は小さめです。それでも原稿を両手に持ち、一生懸命に読んでいました。

そのときです。隣にいた髪の短いほうの母親が、周囲にも聞こえる声で言いました。

「もっと大きい声で話しなさいよ」

さらに、先生のほうを見ながら不満を続けます。

「全然聞こえないじゃない。ちゃんと指導しなさいよ」

もうひとりの母親も、うなずきながら小さく笑っています。

私は耳を疑いました。

自分たちはずっと話していたのに、今度は発表している子どもの声が小さいと文句を言うなんて。

女の子が読み終わると、黒板の前にいた先生が教室のうしろへ目を向けました。

そして、落ち着いた声ではっきりと言ったのです。

「うしろでお話しされている声が、子どもたちの発表と重なってしまっています。皆さん、静かに聞いていただけると助かります」

それまで聞こえていた話し声がぴたりと止まりました。

先生は誰かを名指ししたわけではありません。それでも、近くの保護者たちが2人のほうを見ると、髪の短い母親は口を開きかけて、そのまま黙ってしまいました。

もうひとりと顔を見合わせ、気まずそうに視線を落とします。

先生は女の子のほうへ向き直ると、優しく声をかけました。

「ありがとう。最後の一文だけ、もう一度読んでもらえるかな」

女の子はうなずき、さっきより少し大きな声で最後の一文を読みました。

今度は私が立っている教室のいちばんうしろまで、言葉がはっきりと届きました。

読み終わると、保護者たちの間から自然に拍手が起こりました。

隣の2人は顔を赤くしたまま、授業が終わるまでひとことも話しませんでした。

ようやく教室のうしろにも静けさが戻り、私もほっとしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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