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「先生、電気がチカチカします」授業参観中に男の子が挙手。その後、教室のうしろでおしゃべりしていた母親が黙った理由

  • 2026.10.27
「先生、電気がチカチカします」授業参観中に男の子が挙手。その後、教室のうしろでおしゃべりしていた母親が黙った理由

授業そっちのけで話しこむ、出入口の母親たち

子どもの小学校で授業参観があった日のことです。昼すぎの教室には多くの保護者が集まり、私も教室のうしろに立って、わが子の授業を見守っていました。

授業が始まってしばらくすると、出入口のそばから話し声が聞こえてきました。

見ると、壁ぎわに立っていた母親ふたりが、顔を寄せ合っておしゃべりをしています。

「ねえ、この前の話、どうなったの?」

「ああ、あれね!ちょっと聞いてよ」

最初は小声だったのですが、話が盛り上がるにつれて、だんだん声が大きくなっていきました。

近くの保護者が振り返っても、ふたりは気づいていない様子です。

「あれ、授業見なくていいの?」

片方の母親が笑いながら言いました。

すると、もうひとりは壁にもたれたまま、軽く手を振って答えました。

「いいのよ。参観なんて後ろで立ってるだけでいいのよ」

「あはは、そういうもの?」

ふたりは顔を見合わせて笑い、また話の続きを始めました。

私は授業に集中したかったのですが、うしろから聞こえてくる声が気になって仕方ありません。

それでも、同じ保護者同士ということもあり、なかなか注意できずにいました。

点滅する照明に気づいた男の子の一声

そんなとき、教室の照明が突然消えました。

しかし、すぐにまた明るくなります。

「あれ?」

不思議に思って天井を見上げていると、また照明が消え、すぐにつきました。

何が起きているのだろうと周囲を見回した私は、ようやく原因に気づきました。

壁にもたれている母親の肩が、ちょうど照明のスイッチに当たっていたのです。

母親は話しながら体を揺らしていて、そのたびに肩でスイッチを押してしまっているようでした。

子どもたちも気になるのか、何度も天井を見上げています。

先生も一度教室のうしろに目を向けましたが、そのまま授業を続けていました。

私も「スイッチに当たっていますよ」と声をかけようとしたものの、なかなか言い出せません。

すると、前の席にいた男の子が、すっと手を挙げたのです。

「はい、どうしたの?」

先生に当てられた男の子は、天井を指さしながら、はっきりと言いました。

「先生、電気がチカチカします」

その声に、ほかの子どもたちも天井を見上げました。

教室のうしろにいた保護者たちも周囲を見回し、何人かの視線が壁ぎわの母親へ向かいます。

そこで母親も、自分の肩がスイッチに触れていることに気づいたようでした。

「えっ……あ、私?」

あわてて壁から体を離すと、それまで点滅していた照明がぴたりと落ち着きました。

もうひとりの母親も、気まずそうに口を閉じています。

先ほどまで楽しそうに笑っていたふたりは、顔を赤くしてうつむいてしまいました。

先生は男の子に向かって、穏やかに言いました。

「教えてくれて、ありがとう。じゃあ、続きをしましょう」

子どもたちが前を向き直り、授業が再開されました。

それから授業が終わるまで、出入口のそばからおしゃべりが聞こえてくることはありませんでした。

注意しようか迷っていた私にとっても、男の子の素直な一言が印象に残った授業参観でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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